どうも、たかしです。

前回の記事で、捕まえてきたバッタの下処理と、実際の調理の様子をお伝えしました。

完成した「バッタのトマトソースパスタ」

今回の記事では実食した感想をお伝えし、バッタがエビの代わりの食材足り得るかどうかについての評価をしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

動画も作成しました。よろしければご覧下さい。

①実食

それでは早速いただきます!

まずはパスタをいただく

味付け自体が美味しくなかったら、バッタの味どころではありません。そのためまずは、全体の味を見るためにパスタだけをいただいてみます。

いざっ……!!

……う~~ん、普通に美味ぇ~~!

トマトソースパスタ自体作ったのは初めてだったので少々不安だったのですが、何の問題もなく美味しく作れたみたいです。トマトとコンソメの組み合わせはやはり鉄板で美味しいですし、ニンニクの香りがまたいい味を出しています。

普通に美味しいトマトソースパスタです。となれば後はバッタがエビと同等のポテンシャルを発揮してくれれば、今回の料理は大成功となります。

2.バッタと一緒にパスタを食べる。

今度はパスタにバッタを絡めて一緒にいただくことにしました。

これでエビの味がしてくれれば、今後バッタ料理の幅は格段に広がることとなります。

神様ー! 奇跡を起こしてくれー!!

……奇跡は起きなかったようです。

あ、あれ? 美味しくないぞ

……おかしくない? 

「うおおっ、エビだ! 超美味いっ!!」てなる流れだったじゃない?

えー……感想ですが、もしゃっとして、ところどころ硬くてめちゃくちゃ食べにくいです。口の中で異物でしかありません。

もちろんエビの味など全くしません、ていうか無味。トマトソースの味しかしません。

そ、そんな……。

い、いや、まだ判断するには早すぎます。このバッタだけが美味しくなかったのかもしれませんし、パスタとの組み合わせが上手くいかなかっただけかもしれません。

3.バッタ単体で食べる

というわけで、今度はバッタ単体で食べることでリベンジを図ることにしました。

ショウリョウバッタではなく、イナゴ系のバッタ

うおおおおっ! バクっ!!

あああああぁぁあっ! やっぱり美味しくないいいいいいい!!

いや、本当に味がほとんどしません。天ぷらにした時はあれほどはっきりエビっぽい風味がしていたのに、一体どうしてしまったというのでしょう。

食感もよろしくありません。エビのようなプリッとした感じはもちろん無く、硬くてもそもそとしていて、セミとコオロギの間くらいの結構不快な噛み応えがしています。

ていうかこれ、普通にマズ……いや、いいいやまだ諦めません!!

今度はもっとハッキリとイナゴ感丸出しのこちら個体を食べます! これなら一周回って美味しい可能性があります!

行っっけええええええぇぇええええ!! バクッッ!!

かっっっっった!!!! ビックリするぐらい堅牢な殻!!!

イナゴの成虫は、他のバッタよりも一際硬いようです。佃煮みたいにもっと長い時間煮詰めないと、全然美味しくは食べられそうにありませんね。

その後も次々と色々なバッタを食してみたのですが……

その全てが「硬い」「もそもそしている」「味が薄い」と惨憺たる結果になってしまいました。

捕まえるのに2時間もかかったのに……無念。

②完食・反省

とりあえずごちそうさまでしたっ!!

バッタはイマイチでしたが、食べられないほどではなかったのと、普通にトマトソースが美味しかったので、完食自体は余裕でした。量もたっぷりで、満足感バッチリのお昼ご飯になりました。

さて、反省なのですが……やはり何と言っても「バッタがどんな場合でもエビの代わりの食材と成り得る」なんてことは完全に思い違いだったことですね。

まあ普通に考えて、バッタがエビと全く同じように使えるのであれば、わざわざ海でしか手に入らないエビに人類がここまで執着することも無いわけで……当たり前と言えば当たり前の結果でした。

しかし、天ぷらにした時のバッタがエビのような風味がして非常に美味だったものまた事実です。

そこで僕は思い改めました。バッタは最低でも揚げるか、長時間煮詰めるかして初めてそのポテンシャルを発揮できる食材なのではないかと。

僕が昆虫食に興味を持ったきっかけのこちらの動画でも、素揚げにしたバッタはエビのような味と報じられています。

また、日本の伝統料理である「イナゴの佃煮」。こちらについても、長時間煮詰める調理法はもしかしたら、イナゴの殻の頑強さを何とかしようとした結果なのかもしれません。

次回のバッタを料理する際にはこれらの仮説を元に、より美味しくバッタを食べられるような工夫をしてみたいと思います。

今回の記事はこれで終わりです。この記事が、バッタを調理してみたいという方の参考になれば幸いです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。