どうも、たかしです。

去年の年末に、べスフレ宅で飲んだ半年間漬けこんだ桑の実酒……残念ながら美味しくありませんでした。

桑の実エキスが限界まで染み出た桑の実酒
ソーダ割り 見た目は超美味そうだが不味い
リアルゴールド割り まだマシだがゲロ甘
牛乳割り これが一番酷かった

とはいえ、せっかく作った果実酒を捨てるなんてもってのほかですので、嫌なことがあったり人生に絶望したりした時の全てを忘れるための飲酒の際にちびちびと飲み続けること3週間……。

とうとう飲み切り、後には元となった桑の実だけが残りました。

この桑の実、捨ててしまってもいいのですがまだまだ食べられそうですし、かといってただ食べるだけというのも何だか味気ないような気もします。

という訳で、今回はこの果実酒で余った桑の実を使って「桑の実ジャム」を作ることにしました。

食べられるものはゴミにせず、工夫して美味しく食べる。当ブログではSDGsを猛烈に推進しております。

旧ブログにて、河川敷で採取した桑の実をそのままジャムにした時の記事も掲載しておりますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

それではやっていきましょう。

①調理の様子

1.そのまま桑の実を鍋で煮詰める

ジャムを作る際には普通砂糖を加えるのですが、今回は果実酒に使用した桑の実ということで、既にかなりの量の氷砂糖を溶かしたアルコールに浸してある物になるので、「そのまま煮詰めればもうジャムになっちゃうんじゃね?」と思い、そのまま鍋で煮詰めることにしました。

木べらで身をつぶしながら煮詰めること十数分、全体的に身がつぶれたので一旦味見してみると……うん。流石にただ煮詰めるだけでジャムにはなりませんでしたね。

全くジャム感がありません。甘さが足りませんし、何なら水分量も足りていないようでした。

2.水と砂糖を加えて煮詰める

流石にただ果実酒に利用した桑の実を煮詰めるだけでジャムにはならなかったので、改めて水と砂糖を加えて様子を見ながら再び煮詰めていくことにしました。

ある程度煮詰まってから味見するも、やはりイマイチ。何というか、甘さはあれど桑の実らしい酸味が失われてしまっているような気がします。

やっぱり果実酒にした後の桑の実をジャムにするのは無理があったのか……

3.さらに砂糖とレモン汁を追加

更なる砂糖を追加し、極めつけにレモン汁を添加しまくって無理やり味付けをしていきます。ここまで来たらもうごり押しです。

とろみが出るまで煮詰めたら三度味見をします。そのお味はというと……う、美味い。

程よい酸味と甘さ……これは完全にレモン果汁のジャムです。

桑の実である意味はもはやほとんどなくなってしまいましたね(笑)

4.冷蔵庫で一晩寝かせる

煮詰まってすぐはアツアツでとろみが少ないため、粗熱を取った後に冷蔵庫で一晩寝かせます。

ジャムと言えば普通煮沸消毒した瓶に詰めて保管するのをイメージすると思いますが、僕はめんどくさいのでマグカップにサランラップで簡易的に保管しています。どうせ一回でほとんど使いきっちゃいますし、そこまで長期保存もしないので。

一晩寝かせた桑の実ジャムです。

水分が全然なくてとろみも少ないです。桑の実の果肉が一度潰れてまた固まったみたいな感じですね。ジャム感はかなり薄いです。

ともあれ、これにて「桑の実酒の余りものジャム」の完成です。

近所のセブンで買ってきた食パンにかけていただきます!

②試食、感想

食パン全面に桑の実ジャムをぬりました。

やはり圧倒的な果肉感がジャムっぽさをだいぶ無くしていますね。食べ応えヤバそう。

それではガブっと、いただきます!

うーん、美味しいです、美味しいのですが、やはり圧倒的な果肉感……。ジャムをぬったパンというよりも、フルーツをのっけたパンを食べている感じです。

桑の実の味自体は、キウイやラズベリーのような酸味のある果実の味を弱めたようなあっさり感のある物なのですが、このジャムはやはりアルコールに長い間漬けていた桑の実を使っているためか、そこに発酵食品のようなコクやクセのようなものが合わさっています。

これはこれで味わい深いですし、大人の味といった感じで悪くは無いのですが、やはり気になるのは食べ応えのあり過ぎる果肉の食感ですね。

アルコールに長い間漬けていると実が凝縮されるのでしょうか? 普通の桑の実をジャムにした時よりも果肉の歯ごたえがかなり強いような気がします。長い間放置していたわけですから、むしろ果肉が柔らかくなりそうな物なのに不思議です。

③まとめ

今回は桑の実酒を作った後に残った桑の実でジャムを作り、パンに塗って食べるまでの様子をお伝えしました。

結論としては、桑の実酒の余りで作ったジャムよりは、やはり普通に採集してすぐの桑の実で作ったジャムの方が美味しいと感じました。

桑の実酒の余りジャムの方が優れていると感じたのは、アルコールに長い間漬けていたためか香ってくる発酵臭と、若干コクとクセが強まった味ぐらいですね。ただこれも人によっては好みが分かれると思うので、発酵系の食品が好きという方は試してみる価値はあると思います。

桑の実酒のあまりでジャムを作る際には、身がちょっと固くなっておりかつ水分量がかなり減ってしまっているため、水を結構足しながらじっくりと煮詰めていく必要がある点は注意が必要です。とろみもなかなかつかないため、何かとろみを追加するための工夫がいるかもしれません。

ジャムのとろみは果実中の「ペクチン」が関係しているらしいので、ペクチンが多く含まれているらしい柑橘系の果実や皮を追加してみるといい感じになるかもしれません。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。