どうも、たかしです。
ドラム缶を改造して作成したロケット焼却炉。ですが、諸々事情がありただ土地開拓で出た竹や雑草を焼却するためだけに使用していくのは若干問題ありではないかと言う結論に至ってしまいました。
↑細かい事情に関してはこちらの記事参照
とはいえ、これだけの手間暇をかけて作成した焼却炉を、ただの内に置いておくだけで余らせておくというのは余りにももったいないです。そのため、ゴミを燃やすためというよりは、「焼却炉を使って何かを作る」というアクティビティに利用できないかという考えに至り、そこで「竹炭づくり」はどうかと思いました。
土地開拓の際に出た大量の竹が農地には転がっており、以前竹を使って物置をDIYして相当量を消費しましたが、それでもまだまだ竹は余りまくっています。
特に竹剪定の際に出た笹や枝は農地全体を覆いつくさんばかりに持て余されており、このまま春になってしまってはマダニの温床になってしまうこと間違いなしなので早々に処理をしていきたいところなのです。
そこで今回は新たな挑戦として「竹炭づくり」を行い、更にその際火を焚くための燃料として竹を使用出来れば二重で竹を消費することができるのではないかと言う、画期的な計画を思いつきましたので、早速そのための準備を進めて行きます。
今回の記事では竹炭づくりのために燃料となる竹を準備したり、焼却炉を炭づくりができるよう追加で改造したり資材を揃えたり等の作業の様子をお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
①燃料となる竹束を作る
まずは農地に大量に転がっている、竹剪定の際に出た枝や笹を炭づくりのための燃料に使用できるよう束にしていきます。
なぜわざわざ束にしていくのかと言うと、単純に取り回しを良くして燃料として使いやすくするということと、あと束にしておいた方が焼却炉に投入した際、枝や笹の一部が火のついた状態で飛んで行きづらくなって安全性が増すのではないかという期待もあります。
ロケット焼却炉はその構造上、投入口から燃料を入れる際に下の吸気口から吹く風&熱による上昇気流によってどうしても投入口から風が出てしまうんですよね。
なので、吹き飛びやすい干し草なんかは燃料に向かないというのはもちろんなのですが、よっぽど勢いがついてしまうと竹の枝ですら吹き飛んでしまうんじゃないかと言う不安がある訳です。
そのため、束にすることによりサッと投入しやすくする+風が吹いても飛びづらくなり、燃料として使いやすくなるのではないかと考えました。
竹を束ねる際には、束ねるための紐自体も燃料になった方が良いので、細くて長くてしなやかな竹の枝を選んで紐代わりにしていきました。
竹は折れやすく、最初の内は竹を紐代わりに使用して束ねることは難しかったですが、慣れてからはあまり折れることも無く束ねていくことができました(完全に折れないわけではない、成功率は7~8割ぐらい)。
農地に転がっている竹枝の量はやはりすさまじく、1日の2~3時間ぐらいを束ねる作業に当てていきましたが、それでも全て束ね終えるまで3日間かかりました。ま~大変でしたよ。
こちらが束ねた竹の山になります。全部で60~70束ぐらいはあるんじゃないでしょうか。
ギュウギュウにまとめて束ねてあるためかなり体積的には小さくなっているはずなのに、なおこの量ですからね。とんでもない量の竹を伐採していたのだなと今更実感が湧いてきました。
そして、とうとう農地の方からほとんどの竹の残骸が無くなりました! だいぶすっきりしましたね。
これでとりあえずは、春になってから竹の笹に取りつくマダニにおびえながら農地を通らなければならない心配からは解放されました。いや~良かった。
②炭製造容器の作成
炭を製造するための容器を、蓋つきの一斗缶と針金を使って作成していきます。
炭とは木や竹などの有機物を不完全燃焼させ、水分などの余計な物を揮発させた後の炭素を主成分とした物です。そのため不完全燃焼を起こすために蒸し焼きにできる容器が必要となり、それにピッタリなのがこちらの蓋つきの一斗缶です。
まずは側面にドリルで穴を開けて……
針金を通し、持ち手を作ります。
焼却炉の中に普通に投入するだけでも良いのですが、そうすると燃焼物とぶつかってこけたりだとか、炉の燃焼効率が下がったりだとかの懸念があったので、上から吊るさげることができるよう持ち手を付けました。
そして蓋の方にはドリルで小粒の穴を大量に開けていきます。
不完全燃焼を起こすためにはできるだけ酸素が入り込む箇所は少ない方が良いのでしょうが、完全に閉じてしまうとそれはそれで揮発したガスがフタを持ち上げてしまうそうなので、こちらはガス抜きのための穴となっています。
中身をぎゅうぎゅうにして、一度ガスが出始めれば酸素が中に入り込む余地は無くなりますから、これでも問題なく炭づくりは可能なはずです。
これにて炭作成容器が完成しました。
③焼却炉の追加改造
炭製造容器をぶら下げることができるようにするには、焼却炉の上部に棒をかけることができるようにする必要がありますので、その改造をしていきます。
まず最初に位置を確認したら……
上げ底網の穴を開けた時と同じ要領で、ドリルとタガネを使いドラム缶上部の縁に丸棒を引っかけられる溝を掘っていきました。
片側にも同じ溝を作ることで、このようにフタを閉じながらでも棒を引っかけることができるようになりました。
こうすれば棒の取り外しも簡単ですし、燃料の投入時以外は蓋を閉じておくことで炉内温度が上昇し、より効率よく炭づくりを進めることができるはずです。
この棒を通せるようになったことにより、焼却炉の使い道の幅は格段に広がりますね。干物をフックで吊るして燻製にする……なんてこともできそうです。
④追加の燃料や、炭にする竹等を回収
竹炭を作るために大量の竹枝を燃料として束にしていったわけですが、調べてみると竹炭ができるまでは3~4時間は火を焚いて加熱し続ける必要があるようで……
竹束も相当な量あるとはいえ、それでも3~4時間もそれだけで火を維持することができるかどうかはかなり自信が無かったので、竹炭づくりのために追加の燃料を準備しておくことにしました。
使用するのは、敷地の山林にたくさん落ちている杉の枝です。
長年放置されていた山林だけあって、枝とは思えないほど太い物まで大量の杉の枝が山林内には落ちているので、その中でも劣化の少なそうなものを選んで回収していきました。
とりあえずこんなもんで、また足りなくなったらすぐとって来れますし、あまり大量に移動させて結局使われなかった場合邪魔になるだけなので、量は割と控えめです。
また、竹炭にしていく竹は農地の中から細かすぎて資材にできない竹の端材を回収して集めておきました。
一斗缶の中にぎゅうぎゅうに詰める必要があるので、この位あれば十分かと思います。
以上で全ての竹炭づくりのための準備が完了しました!
⑤次回「竹炭づくり実践編」へ続く
今回は竹炭づくりのための準備を進めて行った様子についてお伝えしていきました。
次回はいよいよDIYで作成した焼却炉を使い竹炭を作成するために炉を稼働させていく様子をお伝えしていきます。
炭を作成するためには3~4時間火を焚き続ける必要があるということで、非常に長丁場な戦いになりそうですが、果たして燃料は足りてくれるのかどうか……。
それに、当然作業は僕一人で行いますので、少なくとも竹炭が完成するか燃料が尽きるかするまでは延々焼却炉から目を離さず見守る必要が出てくるわけで……果たして僕はその退屈に耐えることができるのか。
どうやら気温は比較的暖かい1日になりそうなのでその点に関しては心配していないのですが、やはり退屈はかなりの強敵です。
なので、実は竹炭づくりをしながらちょっとしたミニキャンプ的なことも楽しもうかと、その準備も進めていたりします。
はてさて、いったいどんな竹炭づくりになるのか。次回、お楽しみに!
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。