どうも、たかしです。
庭への獣侵入を阻み、同時にマダニを庭から根絶させるため、庭のぐるりを防獣フェンスで囲っていくシリーズ、今回は第6回になります。
前回の記事ではいよいよ防獣フェンスの設置を開始し始め、まずは裏庭に通じる2カ所と農地に通じる1カ所の計3カ所に片開きの扉を防獣フェンスで作成していきました。



今回はこれら作成した扉のノウハウを生かし、更に大規模で複雑な「両開きの門」を防獣フェンスで作成していきます。
車も通ることができるような大きな門を、ちゃんと獣の侵入を阻める実用的なレベルで作成することはできるのか?
それではやっていきましょう。
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①門作成の様子

まずは扉作成の時と同じく、必要な長さにフェンスをディスクグラインダーでカットしていきます。
門に必要な長さ丁度にしてしまうと強度的に問題があると考えたので、両扉で目地一つ分ずつ重なるようにしました。

扉部分の軸パイプも両扉分2本用意して……

支柱、軸パイプ共に地面にしっかり埋め込んだら……

フェンスの下端を軸に刺し、支柱パイプに結束線で固定して扉を作成します。

ここまでは片開きの扉と同じ方法で、両開きの門の機構が完成しました。
さて、ここから問題になるのはこの門をどのような形でロックするかと言うことです。
前回扉作成時のようなシャックルを使ったロック方法で両開きの扉同士をロックしても良いのですが、この場合どうしても支柱間がかなり長く空いてしまう(3.5mほど)ことで、フェンスの強度が相当下がることが懸念されます。
フェンスの強度が下がってしまうとたわみやすくなり、結果としてフェンスの下端からこじ開けられて侵入される可能性が上がってしまいます。
そのため、今回はフェンスの強度を上げつつロックができるよう、横通しのかんぬきを簡易的に自作することにしました。

まずは物干しざおをカットして30㎝今日ぐらいのパイプを2本用意します。

そのパイプを、真ん中の目地一つ分の重なり幅を避けつつ、一直線になるよう両扉に針金で固定します。

後はパイプ間にもう1周り細いパイプを差し込むことで、扉の強度を上げつつロックすることができます。
かんぬきが入っている部分はパイプの強度が足されているため、真ん中に支柱を通すことができなくてもこれならそれなりの強度を保つことができるという訳です。

ただ、やはりと言うべきかこのままだと下端の強度がまるで無く、簡単にたわんで隙間が空いてしまいます。

このように、イノシシでも突進して来ようものならあっという間に持ち上げられて突破されてしまうでしょう。

そこで、これまでの扉作成時と同じく地面に打ち込むかんぬき機構を作成することにしたのですが、ここでももう一工夫入れることにしました。
地面に打ち込むパイプ以外にも、短めのパイプを2本物干しざおからカットします。
ちなみに、実家から持ち込んだふるい洗濯竿がこれで全て使い切ってしまいました。もともと同じ長さ位の物がもう2本、計3本の廃物干しざおを貰ってきていたのですが、防獣ハウスやら部屋干し部屋やらのDIYで全部消費してしまいました。
普通に物干しざおはDIY用品として優秀なので、この記事を見ている僕の知人で邪魔な物干しざおをお持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。頂戴しに参ります。

話は戻って、まずは長いパイプを地面に打ち込んだら……

その直線位置に、短いパイプをフェンスに針金で固定して配置します。

後は適当なパイプ(画像は農地に転がっていた園芸支柱)を、2つのパイプを通すようにして挿せば頑丈なかんぬきが完成します。
このかんぬきの素晴らしい点は、押し方向にも引っ張り方向にも強度を保てることです。扉の場合は渡し幅が狭かったことで

扉作成時には渡し幅が狭かったことで支柱が機能しない方向への強度だけ保てればよかったのが、両開きの門の場合は両方向への強度が必要になる関係から、このような強化版かんぬきを門には作成することにしました。

もう片方の扉にも同様のかんぬきを設置し、これでかなり強度の高い両開きの門が完成しました。
できれば閂の位置はもう少し各扉の中央付近寄りに配置した方がバランスは良かったのですが、ここに車で乗り上げることを考えると、あまり幅を広げ過ぎるとタイヤで地面に埋め込んだパイプを踏んでしまう可能性があると思ってこのような配置に落ち着きました。
何はともあれ、これにて全ての開口部の作成が完了しました!
②次回「全体設置編」へと続く
今回は防獣フェンスを使いDIYで観音開きの正門を作成する様子をお伝えしていきました。
開口部の設置が全て完了したため、後は微調整の必要のない通常のフェンス部を全て設置していけば、防獣フェンスの設置が全て完了していきます。
扉や門の設置が細かい構造を試行錯誤しつつ設置していく「技術面」的難しさだとするならば、全体のフェンス設置はとにかくたくさんパイプを埋めて、たくさん針金を留めてという「作業量」的しんどさが恐らく大きいと思われます。
しかし、この設置さえ完了してしまえば獣の庭侵入への恐怖が無くなり、加えてマダニ復活も阻止することにつながる……はずです。
未来への希望に向かって、このまま突き進んでいきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。