どうも、たかしです。

ここ最近は日中半そででも暑い日があり、もうすっかり春ですね。

とはいえ山奥の朝晩はまだまだ冷え込む日があり、完全に衣替えとも行かない悩ましい日々を過ごしてはいるのですが、暦の上ではもう完全に春です。何なら初夏?

気温が上がってくると山奥の土地では多くの生き物が冬の眠りから覚め、活発に動き、成長し始めます。

今回はその中でも「空き家の庭に生えている草花」に注目し、一体どんな植物があるのか、それぞれどのような特徴があるのか等々について同定・分類してみました。

恐らく本当に全ての草花を同定・分類しようと思うととんでもない時間がかかると思いますので、今回は中でもこの春に芽吹いて特に目立っている植物について調べてみましたので、お伝えしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①シダ植物

空き家の庭に生えている植物で最も目にするものの一つが「シダ植物」です。山菜で有名な「ワラビ」何かがそうですね。

庭には僕の同定出来る限りでは3種類のシダ植物が見つかりました。

1.イワヒメワラビ

こちらは(恐らく)イワヒメワラビという、ワラビにかなり近い種のシダ植物です。

当初はワラビだと思っていたのですが、ワラビよりも新芽が小さいし細いし、何だか違うっぽいので調べたら(恐らく)イワヒメワラビだということが分かりました。

ワラビとの違いは一枚一枚の葉っぱの形状ですね。こちらが先っぽの方までヒダが入っているのに対し、ワラビは葉の先っぽにはヒダが入っていないみたいです。

とはいえ、イワヒメワラビもワラビ同様新芽を山菜として食べることは可能みたいなので、また来年機会があったら食べてみようかなと思います(もう今年は新芽がほぼ開ききってしまった)。

2.シノブ

こちらは(恐らく)シノブというシダ植物です。先ほど紹介したイワヒメワラビとは科から違い、見た目も結構違っていますね。(イワヒメワラビ・ワラビ→コバノイシカグマ科 シノブ→シノブ科)

そもそもシダ植物とは、植物の中でも胞子で繁殖する物の総称で、色々な科を含む大きな一群を指す言葉みたいですね。

シノブの方は一般的に食用とはされていないようで、どちらかというと観賞用に鉢植えで育てられることがあるみたいですね。確かに葉っぱが薄くて少なく、食べ応えは無さそうです。

3.トキワシノブ

こちらは(恐らく)トキワシノブという、シノブと近い仲間のシダ植物……だと思います。

というのも、先ほどのシノブと比べて葉っぱの形は似ていても大きさや葉の密度がだいぶ異なるので、こちらはトキワシノブなんじゃないかなと。個体差の可能性もありますが……。

トキワシノブとシノブの一番の違いは、トキワシノブは多年草で常緑なのに対しシノブは落葉性のようなので、このまま冬まで放置してみればそれどれ何の種なのかがはっきりしそうです。

でもたぶん草刈りしちゃうからなぁ……これだけ取っとくのも面倒だし。

②キク科

庭で見かけた植物の内、2番目に多かったのがキク科になります。

とはいえ2種類しかなく、他の植物は全てそれぞれ別の科だったということで、意外にも庭の植栽が多様でビックリしました。

1.ハハコグサ(ゴギョウ)

頂点に黄色いつぶつぶの花が特徴的なこちらはハハコグサです。ゴギョウとも呼ばれ、春の七草のひとつとして有名ですね。

こちらは晩冬ぐらいから新芽が目立っていて、春になって一斉に芽吹いて土地のいたるところで見かけることができます。

当然春の七草なので食べられるとは思うのですが、その内その内と考えていたらアッと今にデカくなってしまいました。

いたるところに生えているので、場所ごとに見た目の違いがあって面白いです。庭に生えている物は花が地味で、畑に群生している物の方がかなり鮮やかでしたね。

その内畑含めた土地全体の植物も紹介しようかな。

2.オニタビラコ

こちらの背が高くて立派な茎、ギザギザな葉の植物はオニタビラコです。

葉っぱの形から最初はタンポポかと思ったのですが違いました。ていうかタンポポは意外と庭に生えていません。土地内にはちらほら生えているんですけどね。ちなみにタンポポも同じキク科です。

春の七草の一つ「ホトケノザ」が「コオニタビラコ」というこちらの似た種の別名(ややこしい!)なのですが、こちらは食用には向かないようです。見た目もそこまで似ていないですし、見るからに固そうなので納得です。

タンポポは食べられるんですけどね。野草の判別は難しいです。

③その他

その他、庭に生えていた植物たちです。全て別の科になっています。

1.ホトケノザ

庭でもひときわ目立つシソ科の植物です。

春の七草の「ホトケノザ」とは別の植物で、こちらは「ホトケノザ」が正式名称です。ややこしいですね。

シソ科でありつつ、葉っぱもシソらしい形をしていますが食用には向かないそうです。

雑草らしく生命力が凄まじく、以前石垣を作った際に超雑にそこらから引っこ抜いて植え替えをしたのですが、ちゃんと生き残っています。

2.アカメガシワ

スロープの隅にひっそりと生えていたこちらはトウダイグサ科のアカメガシワ。カシワの葉のような丸い大きな葉を付けることからこの名が付いているそうです。

庭の中でもこの場所にしか生えておらず、「もしかして珍しい植物かな?」と思って調べてみたのですが、どうやらとんでもなくデカくなる超厄介な雑草らしく、見かけ次第引っこ抜くことが推奨されているようです……。

その内引っこ抜きます。

3.サギゴケ

苔のように地面を這う草から生えている紫色の花が印象的なこちらは「サギゴケ」。科はそのままサギゴケ科。

ご覧のように地面を這って覆い、咲く花も見た目綺麗なため、グラウンドカバーの植栽として利用されることもある植物らしいです。

4.ヘビイチゴ

こちらはバラ科の「ヘビイチゴ」。葉っぱの形からイチゴの仲間っぽいなということは分かっていたのですが、こういうのって花が咲かないことには同定が非常に難しいんですよね。

最近になって黄色い花が咲いたので、ヘビイチゴであることが分かりました。

ヘビイチゴの実は見た目綺麗でも食用には全く向かないらしいので、ちょっと残念な気持ちになりました。

5.マツバウンラン

外水栓の近くに群生している、非常に背高で個性的な見た目のこちらは「マツバウンラン」です。

最初は密集した下草からちょっと細い茎みたいなのがちょろちょろ出ているだけだったのが、ほんの1~2週間でここまで背が高くなって驚きました。この細さでちゃんと真っ直ぐ自立しているのもなかなか異様な見た目です。

こちらの花粉がハチにとって魅力的なのか、周りを常にブンブンとハナバチが旋回しています。

邪魔なので切り倒そうかとも思っていたのですが、ハナバチにとって重要な食料になっているみたいなので今のところそのままにしています。ハチに刺されたら刈ろうかな?

6.スズランスイセン

こちらのスイセンのような葉っぱから白いスズランのような花を垂らす見た目から「スズランスイセン」と呼ばれていますが、正式和名はオオマツユキソウ」で、スイセンともスズランとも違うヒガンバナ科(ややこしい!)。「スノーフレーク」という名前も付いているみたいです。

ヨーロッパ中南部原産らしいのですが、これは前住人が植栽した物なのでしょうか? 周囲にも群生している様子はありませんし……。

7.カタバミ

こちらのクローバーに似たハート形の葉は、「カタバミ」です。

クローバー(シロツメグサ)はマメ科の植物で、葉の内側に白い筋が入っていて食用になる物なのに対し、カタバミは白い模様が無くカタバミ科、一応は食べられるみたいですがシュウ酸が含まれていて酸っぱいらしいです。

繁殖力が強いみたいなので、こちらもしっかり除草しておかなくてはなりませんね。

8.ヤブガラシ

こちらはブドウ科のヤブガラシ。名前からしてヤバそうですが、繁殖力が強く、木に絡みついて枯らしてしまうぐらいの勢いがあることからこの名前が付いているそうです。

地下茎を長く伸ばして繁殖するため、一度根付いてしまうと完全に駆除するのはなかなか難しいらしいです。

ちなみにすでにそこら中から生えてきてしまっているのでもう手遅れっぽいです。ナンテコッタイ。

④まとめ

今回は春の空き家の庭に生えていた植物を同定・分類してご紹介していきました。

これまであまりちゃんと庭に生えている植物を観察することってなかったのですが、ちゃんと調べてみるとそれぞれの植物に特徴があって、「このままにしてたらヤバそうな物」「有用そうなので之そして置いて問題ない物」とうとう判断になる材料もたくさんあることが分かったので、今後の庭づくりの参考にしたいと思います。

思った以上に食べられる植物が生えていることも分かったので、庭の一角を「雑草畑ゾーン」にして、不要な植物を間引きしつつ管理するスペースにしてみるのも面白そうですね。

またその内土地内の植物の紹介もしていきたいですが……とんでもない広さがあるので時間も相応にかかりそうですし、ちょっと厳しいかもしれませんね。

本当に時間が余ってたらやるかも……しれません。いや、無職だから時間だけはたくさんあるはずなんですけども。

気付いてたら一日終わってるんですよねぇ……なんでだろう。

今回の記事は以上です。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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