どうも、たかしです。

食費月1500円という規格外なチャレンジを通し、これまで様々な土地から取れる食材を開拓してきました。

3日かけてクズ豆を集めたり、メダカ池のコナギを食べたり、中毒症状の恐れのある藤豆を食べたり……。

最高にイカれた味だったコナギジュース

チャレンジ終了まで残り1週間ほどまで差し迫ってきた今回、ここで新たな食材を更に開拓していきたいと思います。

それは、農地の畑に勝手に生えてきていたとある雑草……

こちらのスイバです。

今回はこちらのスイバを使って色々な食べ方を試していったので、その様子をお伝えしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①23日目の様子

スイバはタデ科の植物で、噛むと酸っぱい味がするから「酸い葉」ということでスイバというそうです。

色々な所に勝手に生えている雑草で、河川敷なんかで当たり前に見かける野草の一つです。

フランスなんかでは野菜として食べられているそうで。

非常によく似た植物で同じタデ科の「ギシギシ」があるのですが、見分け方は葉っぱの下部の縁が矢じりのようにとがっているのがスイバで、丸みを帯びているのがギシギシと言うことみたいなので、こちらはスイバであることが分かります。

真ん中あたりの若い芽の方が美味しいみたいなので、畑の各スイバからその部分だけを採集していきます。

スイバ自体葉っぱがかなり大きい植物なので、若い芽だけでも結構量が集まりました。

下処理として、まずはしっかり水で洗って……

おなじみ塩ゆでにしてアク抜きをしていきました。

すると、驚くことにお湯の中に入れた瞬間スイバの色がスッと黄色っぽくなって、めちゃくちゃフニャフニャになってしまいました。

どんな草でも大体お湯に入れたらふにゃッとするものですが、ここまで変化が大きく急な物は初めてです。

塩ゆでした後は水にしばらく晒しておいてアク抜きを済ませてから……

水分をぎゅっと絞り……

おひたしにしていきました。

かのコナギの時でもおひたしは美味しく食べることができましたが、スイバは果たしてどうでしょうか。

お昼ごはんとして、栗とバッタの素揚げ、藤豆とウメシロップジュースと一緒にいただいていきました。

早速スイバのおひたしを頂いていったのですが……これが驚き、めちゃくちゃ美味しいです!

スイバという名の通り、口に含むと結構な酸味があるのですが、それがおひたしの甘じょっぱい味付けの汁とめちゃくちゃマッチして、まるで優しめのもずく酢のような味わいになっていました。

それに加えて、お湯に浸した時にフニャフニャになった見た目通り、とてもトロトロな食感に仕上がっているので、まるでとろろ昆布を啜っているかのような口当たりも非常にGoodとなっています。

スイバはその昔お酢の代用にされていたとの記事も見かけたのですが、なるほどこの丁度いい感じの酸味は他にはなかなかない貴重な食材かもしれません。

②24日目の様子

あまりにスイバが美味しかったので、更に前回採集したのよりはもうちょっと古めの葉を今度は採集していきました。

もしこれでも美味しく食べられるのならば、この畑にはよくスイバが生えてきますので、勝手に生えてくるいい野菜をゲットできたことになります。

この日はさらに、追加の食材としてオニタビラコの葉も採集していくことにしました。

オニタビラコはタンポポと同じキク科の葉で、チャレンジ序盤採集して食べた物のあまりおいしくなかったので放置していた野草になります。

こちらもしっかり塩ゆでなどの下処理をすれば美味しくなるのではないかと思い、再チャレンジすることにしました。

スイバもオニタビラコもしっかりと洗い……

どちらも塩ゆでしていきましたが、どうやら調べてみるとスイバは下処理の際にはそこまで日に通す必要がないとのことらしいので、こちらはサッと湯通しする程度に済ませて……

逆にオニタビラコの方は前回食べて相当にがかった経験から、かなりしっかり目に茹でておきました。

そしてどちらも水に浸してあく抜きした後……

みそ汁の具として、オニタビラコは全部を、スイバは一握り分だけを投入していきました。

スイバはあくまで酸味を調味料的に使うことが目的で、それがどのように味噌汁に作用するのかを試すために一握り分だけを投入しました。

最後に味噌を溶かしてスイバとオニタビラコの味噌汁が完成。

残りのスイバはやはり水をしっかり絞って……

今度は味噌和えにしていきました。前回とは違って古い葉を、下茹でも最低限にしてあるのでどのような違いが出るのかが気になるところです。

この日のお昼、栗の素揚げと一緒にいただいていきます。

味付けの超重要アイテムである味噌とめんつゆがかなりギリギリになって来たので、最近は栗の素揚げばっか食べてます。

久しぶりに食べたオニタビラコの入った味噌汁ですがその味はと言うと……

残念ながら、あれだけ下処理してもやはりオニタビラコは苦く、食感ももにょもにょした感じでお世辞にも美味しいとは言えない出来栄えになってしまっていました。

期待していたスイバの酸味も、味噌汁の中ではむしろ浮いてしまっていて余計な感じになってしまっていました。

更に、オニタビラコの苦みが汁の方にまで渡っていってしまっていたのか、味噌汁が「酸っぱ苦い」というかなり違和感のある味付けになってしまっていました。これは失敗ですね。食べられなくはないですが。

一方、古めの葉で作ったスイバの味噌和えはと言うと……

こちらは安定の美味しさで、古い葉を使って湯通しも最低限にしたことで悪影響が出るかと思ったら。これはこれで葉のシャキシャキ感もちょっと残るまた違った食感が良い感じになっていました。

味の方も別に若い葉と違いは感じず、相変わらず酸味が良い仕事をしていて美味しかったです。スイバの酸味は、合わせる調味料とのバランスが大事のようです。

結果としては、オニタビラコはやっぱりイマイチで、スイバはそれなりに古い葉でも安定して美味しいということが分かりました。

オニタビラコももっと水に長時間浸すだとか、それこそ重曹だとかとぎ汁だとか使ってアク抜きすれば美味しく食べられるのかもしれませんが……そこまでの手間をかけて食べる必要のある物かと言うと微妙ですし。量がそんな採れる野草でもないので。

25日目以降へ続く

今回はスイバを使って色々食べ方を試す様子をお伝えしていきました。

これまで食べた野草の中では断トツに食べやすくておいしかったですね。本当の意味で「食べられる野草」ってこういうことなんだなって思いました。

スイバは畑にしか生えてこないので、本当だったら恐らく農地一帯に生えていてもおかしくないのですが、恐らくはシカに食べられちゃってるんでしょうね……。

まぁシカが雑草を食べてくれるおかげでそこまで草刈りの必要が無くなっているので、一長一短ではあるのですが。

農地に「野草を育てるためだけの畑(というか囲い)」をいつか作ってみても面白いかなと思いました。そのぐらいスイバは美味しかったです。

今回の記事は以上です。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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