どうも、たかしです。
小屋暮らしも3年目に入り、夢の自給自足に向けて上半期には養鶏にチャレンジし、無事4羽の鶏を卵から孵して現在生後4か月。もう間もなく卵を手に入れようかと言ったところまで来ています。

孵卵器を作ってヒヨコを育てて、鶏小屋を作って産卵箱を作ってと、色々やっているうちにいつの間にか春が過ぎ、夏が終わり、秋も深まって間もなく冬が訪れようとしています。
そして冬と言えば……狩猟の季節です。
小屋暮らしにおける今年上半期の大きなテーマが「養鶏」だとしたならば、下半期は「狩猟」です。鶏は冬場卵を産まなくなってしまうそうなので、たんぱく質を自給するための方法として狩猟は絶対に必要になってくるのです。
上半期は養鶏を主にしつつも、狩猟をするための準備も実は水面下で着々と進んでいます。
日本において、狩猟をするために必要なのは「狩猟免許」と「狩猟者登録証」の2つが必要になります。

狩猟免許に関しては、昨年度の末に狩猟免許試験を受け、無事に罠猟の免許を取得することができました。
なので後は、毎年狩猟期間前に行う必要がある「狩猟者登録」を役所の方で行い、登録証を手に入れて狩猟期間(北海道以外の地域だと11月15日から翌年2月15日)になればいよいよ狩猟を開始することができる……と言うところまで来ていたのですが……。
ここで問題になったのが、狩猟者登録を申請するために必要となる「ハンター保険」の存在でした。
- 狩猟者登録の申請方法
- 「ハンター保険」とは何なのか・なぜ必要なのか
- ハンター保険無しで申請する方法とは何なのか
等々についてお話していきます。
それではやっていきましょう。
狩猟者登録申請に必要な物
狩猟者登録に必うような書類は、都道府県によって多少の違いがあるようですが、例として大阪府では以下のようになっています。
- 狩猟者登録申請書(各自治体から書式が出されているのでそこへ記入)
- 写真(3.0㎝×2.4㎝の所謂証明写真2枚)
- 狩猟免状の写し
- 狩猟により生じる危害の防止又は損害の賠償に係る要件を申請者が備えていることを証明する物
ちなみに僕の住む自治体では、狩猟免状の写しは必要が無く、登録申請書に狩猟免状の番号と交付年月日を記入する形式になっていました。
またこれら書類に加えて狩猟者登録をするためには追加で手数料及び狩猟税の支払いをする必要もあります。
- 手数料……1800円
- 狩猟税……5500円(罠猟のみ、かつ県民税非課税の場合)
狩猟税は狩猟の種類(銃猟、罠猟など)によっても異なりますし、その人の経済状況、もしくは何かしら有害鳥獣駆除に関係する役割に従事している人だったら免税だったりと、色々値段は変わってきます。
ちなみに非課税世帯でない場合の罠猟の狩猟税は僕の自治体では8200円なので、非課税世帯だと2700円お得と言うことなのですが、その非課税であることを証明するための書類を役所で発行してもらうために200円かかるので実質2500円分お得と言うことになります。

この証明書、よっぽどマイナーな物なのか発行を役所窓口で依頼した際に職員さんたちがあたふたして作業していました。
そもそも非課税世帯になるぐらい経済的に厳しい人が狩猟をするということが少ないのでしょうし、たった2500円分を浮かせるためにわざわざ役所に足を運んでこの書類を発行してもらうということ自体、ほとんどの人がやらないということなのでしょう。何とも微妙な制度です。
僕にとっては2500円ですら大金ですから、もちろん有難くはあるのですが……。
さて、これまでの内容で重要なのは、つまり「狩猟者登録をするだけでも、少なくない費用が掛かる」と言うことなのです。
非課税世帯で安くなっている僕ですら、手数料1800円+狩猟税5500円=7300円。更にそれに加えて、証明写真を新たに取るとなればそれだけで1000円近くかかりますし、そもそも狩猟免許を取得するのにも、これまでにかなりの費用掛かっています(合計2万円ほど)。
全部合わせたら3万円近くお金がかかっていることになり、これだけでも「タダ狩猟をするだけでそんなにお金がかかるのか」と思うのですが、それに加えて狩猟者登録は毎年行う必要があり、当然手数料・狩猟税も毎年支払わなくてはなりません。
もう既にタイミーバイトでギリギリの生活をしている僕からしたらげんなりするような出費なのですが、ここで更に最も厄介である狩猟者登録を申請するための大きなハードルが立ちふさがるのです。
それこそが、狩猟者登録をするために必要な書類一覧でも述べた「狩猟により生じる危害の防止又は損害の賠償に係る要件を申請者が備えていることを証明する物」。
即ち「ハンター保険」の存在なのです。
「ハンター保険」とは
ハンター保険とは、読んで字のごとく「猟銃やわなを使用した際の事故による損害賠償や、自身のケガなどを補償する保険」です。
狩猟者登録を申請するためには、
- ハンター保険に入っている
- その他狩猟事故に対応できる保険に加入している(保険金額3000万以上)
- 資産がある(3000万以上)
のいずれかを満たしている必要がありこれはつまり自動車の自賠責保険のように「万が一狩猟による事故があった際の被害者救済」的な側面が強い物なんじゃないかと思います。そのために、最低でも3000万以上の保険金が下りる保険に入っているか、相応の資産があることの証明をする必要があると。
ほとんどの人はポンと出せる3000万以上もの資産などあるはずも無いし、ハンター保険に入ることが一番の選択肢になるのですが、ここで問題になるのが今現在個人で加入できるハンター保険が存在せず、猟友会を始めとした何かしらの団体の会員になってその団体が加入しているハンター保険を利用するしかない、ということです。
しかしその場合、例えば一番メジャーであろう猟友会の場合その会員費が
- 大元の大日本猟友会……年2300円
- 都道府県の猟友会……年3000円ほど(自治体による)
- 支部(市町村)の猟友会……年3000円ほど
(全て罠猟のみの場合)
という3層構造になっている猟友会全てに加入しないとハンター保険が利用できない(しかもハンター保険も年750円掛け金がある)という狂った制度になっているため、大体年1万円前後(加入費も別途かかるためそれ以上かかりそう)の追加費用が掛かることになってしまいます。
ただでさえ毎年狩猟者登録をするための費用が1万近くかかっているのに、更にハンター保険のために年1万の出費……狩猟をするために毎年2万近くもかかるということになります。
狩猟って、金持ちの趣味なんだなって改めて思いましたね。僕みたいに本当にただ「生きていくためのお肉を狩猟で得たい」という意図で狩猟を始めたい人にやさしい仕組みにはなっていないんだなと強く感じました。
「ハンター保険」無しで登録申請するには
さて、ここからがようやく本題。では「ハンター保険」に入るために猟友会等に所属するのが嫌で、でも3000万円もの資産も無いという人に向けた選択肢は無いのか、ということです。
それこそが「その他狩猟事故に対応できる保険に加入している(保険金額3000万以上)」という第3の選択肢になります。
先ほど「個人に向けたハンター保険は現状存在しない」と言いましたが、ハンター保険は無くとも個人で契約することができる「狩猟事故に対応した保険」と言う物はあって、その代表的な物が火災保険だとか自動車保険だとかにオプションで着けられる「個人賠償責任特約」になります。
僕の場合は「損保ジャパン」の自動車保険に付けられていた「個人賠償責任特約」を利用しました。

こちらは「日常生活における偶然な事故」に対して「国内無制限」で保険金が下りる特約になっていて、これを狩猟における事故に対する保険として利用するという方法です。
この方法であれば、元々自動車保険や火災保険に入っている人であれば、特約を付属させる分だけの費用で済みます。
例として挙げた僕が利用している損保ジャパンの場合は、追加年額2050円ほどでこの特約を付けることができるみたいなので、新しく猟友会に加入するよりは格段にお得だといえます。
ただ注意が必要なのは、この「個人賠償責任特約」がハンター保険の代わりとして登録申請に利用できるのかどうかと言うのは、自治体によって違うし保険会社によっても違うかもしれない、ということです。
僕の場合、あくまで「趣味の範囲の罠猟においての偶発的事故」においてのみ保険金が下りるということを保険会社の方にも確認し、自治体の方でもそれでも大丈夫かを確認し、かつ「保険に加入していること」「趣味の罠猟において保険が下りることを確認していること」を各書類やメモ書き、約款のコピー等々を用意して提出することでようやく申請が受理された形になるので、全ての狩猟者登録に際して僕と同じ方法が通るかどうかはわかりません。



これがまた大変で、受付の人によって必要とする書類やその記載内容が違って数回書類を準備し直す事態になったり、できるだけコピー・プリント代を安くするため色々データを編集したりと、やはりほとんどの人がハンター保険を利用するためか役所側にもノウハウが蓄積されていないようでかなりの手間がかかりました。
なので、こういった手間を取るのは面倒だしよく分からないという方に関しては、大人しく猟友会やそれに準じた組織に加入してハンター保険を利用するというのがやはり丸いと思います。
まとめ
今回は、狩猟者登録をする際に必要な書類や、ハンター保険について、またハンター保険無しで登録申請をするための裏技などについてお話していきました。
つくづく感じるのは、日本における狩猟環境が、新規参入に対してのハードルが高すぎるし、やたらと利権的な物を感じて好印象を抱きづらい、ということです。
狩猟免許を取得する時も、やたらお金がかかった点がまず不満だし、仰々しく免許試験をやる割には「これって必要ある?」と感じる点が余りに多くて、狩猟免許の有形無実感がヤバかったですし。
狩猟者登録に関しても、ここまでハードルを高くして果たして誰が得をするのか? と考えた時に、やっぱり猟友会周りの既に日本の狩猟環境を牛耳っている人たちの立場をますます増強していくような仕組みにしかなっていないような気がしてならなかったし。
ただでさえ里山の人口が減って今森林環境はドンドン荒れて、溢れかえったシカやイノシシ、そしてなんといっても熊などによって人的被害まで出る事態になっているというのに、日本の狩猟環境は果たしてこのままでいいのかと、狩猟に向けて色々準備を進めれば進めるほどにその思いが強まっていくようです。
そりゃあ確かに銃を使う狩猟であるならば、それ相応のハードルの高さと事故があった際の保険を固めると言ったことも必要なのだとは思いますが、僕みたいに個人で罠猟をするような人にさえその手間とお金を求めるというのはちょっと違うんじゃないかなと思いました。
↓ランキングに反映されますので、よろしければクリックお願いします!
