どうも、たかしです。

ある日突然山奥集落の隣人からいただいた物置丸太小屋を設置していくシリーズ、今回はその完成編になります。

隣人から丸ごと頂いた物置丸太小屋

前回の記事では、元々掘っ立て小屋だった丸太小屋の基礎が腐敗してボロボロになってしまっていたため、羽子板付きの束石を使って基礎・土台の作成をしていきました。

築20年の掘っ建て基礎は、腐敗して使い物にならなくなっていた。
羽子板付きの束石を代用して基礎・土台が完成

今回は「物置丸太小屋完成編」ということで、ここから一気にログ材を組み立てていき、屋根の取り付けまでの様子をお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

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山奥集落の隣人からもらった物置丸太小屋を組み立てる ①解体・くぎ抜き
山奥集落の隣人から丸太づくりの物置小屋を丸ごと頂きました

①ログ材の組み立て

基礎・土台の上に、解体してバラバラになっているログ材を元の通りに組み上げていきます。

こちらが解体前、というか元の持ち主さんの土地にまだ建っていたころの小屋の様子です。事前に自分でログ材にメモをしておいたので、この通りになるよう順番に組み上げていけば問題なく小屋が完成するはずです。

解体前の写真とログ材のメモとを見比べながら、木材自体に残っている塗装の切れ目だったり、釘の接合跡だったりと様々な物を目印にしつつ組み立ててはビスで接合していきます。

ビスを打つ際には、土台を組み立てた時と同じくもともと釘が撃ち込まれていた穴を再利用して打ち込んで行っています。元々穴の無い部分にゼロから打ち込むことも不可能ではないのですが、かなり打ち込む際にパワーが必要になって時間も手間もかかってしまいます。

元々組み上げられている物を再び建てるだけですので、かなりスムーズに作業は進んで行ったのですが……

正面の扉部分を組み立てる際に、上手く入らないという問題が発生しました。

この扉部分はその上の長い丸太と一体になっているのですが、丸太についているログ材としての切り欠けと、扉部分がどうしても合いませんでした。やはり元通り完璧に位置もずらさず組み立てるというのは難しいようで、特に精度が要求される扉部分でその歪みが現れてしまったといった感じです。

仕方がないので、一旦扉を丸太から取り外してから丸太だけをビス止めし……

そこに再び今現在の扉開口部に合うように調整した扉を取り付けていきました。

続いて屋根部分のログ材を組み立てていきます。

まずは問題なく組み立てられるかどうか、仮置きして全体の配置・組み方を確認します。

実はこの丸太小屋、元々は4つの基礎+4つの屋根支え柱で構成されていたため、束石だけで屋根が支えられるか若干心配だったんですが……

横から見た図、基礎の他に屋根を支える柱があることが分かる

特に問題なく本体部分だけで充分屋根を支えられそうでしたので、特に屋根を支える柱を追加することなく組んでいくことにしました。

屋根の枠をビスで打っていきます。小屋本体とは違ってこちらは重力とは垂直方向にビスを打つことになるため、できるだけ多めにビスを打って強度を高めておきました、

これにてログ材の取り付けは全て完了しました。

②屋根材の取り付け

最後に空いている屋根の部分にトタン波板を取り付けていきます。

屋根の面積が意外と広くて、大体1700mm×24500mmぐらいあったので、6尺のトタン板(1820mm×650mm)を5枚使用していきます。

ちなみに元々の丸太小屋に取り付けられていた屋根のトタンやポリカの波板は、持ち主の方は「ちょっとこれだけは……」と言って持って行ってしまいました。結構ボロボロだったんですが、何かに再利用されるのでしょうか。まあ、トタンは鉄くず業者に売れますし、ポリカ波板も割とお高いですからね(6尺で1500円ほど、トタンより高い)。

まずは仮置きして、どのぐらい端を出してどのぐらいの重ね幅で設置するとイイ感じかを確認します。

できるだけトタンの端は出した方が屋根の木材は傷みづらくはなるのですが、出し過ぎると今度は強風にあおられた時に剥がれやすくなるので加減が難しいところです。

最終的に重ね幅は波の山4つ分重ねて取り付けるといい感じでした。

そうしたら今度は仮置きしていた物を一旦取り外して、一枚ずつ取り付けていきます。取り付けには以前小屋の屋根のトタンを取り付けた際にも使った「波板スクリュー」が余っていたので、それを使ってビス止めしていきました。

なぜ一旦仮置きしていた物を取り外してビス止めしたのかというと、このように中腹当たりのビスを打つのに脚立だけでは届かなかったので、中に入り込んでビス打ちするためですね。

小屋の時とは違って下地の板も何もない状態なので、屋根の上に登って作業するのも難しかったのでこうせざるを得ませんでした。

強風にあおられて飛ばされることの無いよう、特に端の方は多めにビス打ちして頑丈にしていきました。

③完成

とうとう物置丸太小屋が完成しました!

横から見るとこんな感じ。若干屋根が傾いて、奥に行くにつれ上がっていくようになってしまっていますね。

これはもともとそうだったのか、僕の組み方が悪かったのか……恐らく後者。

畑との位置関係はこんな感じ。遠すぎず近すぎず、良い感じの位置関係かなと。

今後畑をどのように拡張していくのかはまだまだ未計画ですが、その際にはこの丸太小屋を基準に畑の位置を決めていく感じになりそうですね。

小屋の中はこんな感じ。まだ全然しまう物が無くてスカスカです。

言ってもここから徒歩数十秒の距離に空き家がある訳で、よっぽど畑での使用頻度が高い物しかしまわないと思うので、今後そこまでしまう物が増えるかどうかは未知数ですね。

ちなみに扉はこんな感じで引っかけて開きっぱなしにすることが可能です。なかなかよく考えられていますね。

もちろんロックすることも可能。流石に泥棒は出ないと思うので鍵を付ける必要は無いと思いますが、ロックできるだけで獣に荒らされる可能性はかなり下がるのでありがたい機能です。

裏手の方には鍬やスコップなど、畑で使用する長尺道具がしまわれています。丸太小屋は風通しも良いため、乾かしておくスペースにも使えそうなのがなかなかありがたいです。

④まとめ

今回は、隣人からいただいた物置丸太小屋を組み立てていく様子をお伝えしていきました。

なかなかいい経験になりましたし、畑周りに物置はその内作りたいなと思っていたので良かったのですが、それなりに反省点もありまして……。

やっぱり一番は若干小屋が傾いているような感じがあることですね。元々の丸太小屋が恐らくそこまで精巧に作られている訳ではないので多少はしょうがないと思うのですが、それ以上に僕が作った基礎部分の高さが恐らく合っていないのがいけなかったかなと。

どうせ物置小屋だしと思って基礎の水平レベルを全然ちゃんと出していなかったのがダメでしたね。倒れることは流石に無いとは思うのですが……ちょっと心配。

あと、丸太小屋自体は貰い物ですが、基礎束石や屋根トタンに関しては新規購入で、ビスなども合わせると全体で1万5000円前後ぐらいは費用が掛かっています。ネットで調べると、2万円もあれば小規模なスチール製の物置が買えるっぽいので、そこまでお得感が出なかったのも残念なポイントです。

とはいえ、流石にスチール製物置よりは頑丈な物だとは思うので、後はこの小屋がすぐに倒壊してしまうようなことが無ければいいのですが……流石に5年ぐらいは持ってほしい。

色々と思う所はあるのですが、地域の方との交流にもなったし、待望の物置がゲットできたということで、全体的には非常にいい経験になったと思います。後はこの物置を活用しつつ、ストップしていた畑作業をガンガン進めていたいですね。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。