どうも、たかしです。

9月の末辺りから急激に秋の涼しい空気が到来し。10月に入った現在は肌寒さを覚える日も出てくるほどになってきました。

標高がそこまで高くないとはいえ、一応ある程度の山奥に位置する僕の住む集落は、恐らく早朝気温は20度を下回ってきていると思うのですが、思いのほか小屋の中は暖かく早朝でも室温は24度前後。日中は未だにスポットクーラーなしで過ごすのは厳しいぐらいで、断熱材大量投入の恩恵を感じます。

この調子だと冬場の小屋の中はもしかしたらある程度暖かく過ごせるのではないかと言う希望が出てきたのですが、しかしまだもう一つ冬場に向けての不安要素が一つ残っています。

それは風呂場です。

現状、僕は風呂に入る時にはこんな感じで、土間に置いてある浴槽の中でポータブルシャワーを使って体を洗い流しています。

一応プールヒーターを使ってお湯を沸かすことはできるため、温水シャワーを浴びることは可能なのですが、それでもやはりこの空間はシャワーを浴びる時圧倒的に寒いです。

下は土間だし、周りはトタンで覆われているだけなのでほぼほぼ屋外。しかもここは空き家の裏手に当たりすぐ近くは山肌で年中薄暗い場所。なので夏場でもジメジメひんやりと言った感じでした。

引っ越してきた当初の5月頭でさえ夕方ここでシャワーを浴びる時はかなり寒かったので、1月2月の厳冬期にこのままの状態でシャワーを浴びるとなるとヤバそうなのは目に見えています。

なので、いい加減この風呂場環境をどうにか整備していきたいところなのですが……

そのために今回は、長らく保留・放置していたこちらの「石油ボイラー」を解体・撤去していきたいと思います。

解体撤去作業の様子とあわせて、なぜこのボイラーを今回撤去するのか、なぜ今まで放置していたのかについてもお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①ボイラーの解体

こちらの石油ボイラーは、バーナーと風呂釜が組み合わさってできています。そのため、まずはこのバーナーを風呂釜から取り外す必要があります。

灯油タンクの中にはまだ灯油が残っているので、電動ポンプを使ってそれを汲みだしていきます。

最初個々の風呂場の片づけをした時にも多少灯油を汲みだしておいたのですが、完全に空にしてしまうと内部が痛んで行く可能性があったので少量残してありました。

この石油ボイラーを残しておいたのは、ゆくゆくこの石油ボイラーを利用する可能性が残っていたためです。ですが、お湯を沸かすだけだったらプールヒーターである程度賄うことができることが分かりましたし、どう考えてもコスト面から見て効率の悪い石油ボイラーを使うというのは選択肢としてナンセンスだと思ったので、この度解体・撤去することにしたという訳です。

中身を空にした石油タンクを、銅管と一緒に取り除きます。これらはいずれ鉄くずとして売却する予定です。

続いてバーナー部分を解体・撤去していきます。

既に電源から外して数カ月たっているので安全だとは思いますが、何かこんなゴテゴテした構造を見せつけられると爆発でもするんじゃないかとビクビクしてしまいます。

解体はドライバーだけで簡単にできました。

バーナーを取り除いた部分には風呂釜へと続く空洞が見えます。ここからバーナーの火を送り、ボイラー内のお湯を沸かしていたということでしょう。

撤去したバーナー部分はなかなか重く、こちらも鉄くずに売却することができそうです。そのうち暇ができたらもっとバラバラに解体していきたいところです

風呂釜も撤去することができました。重さはそれほどでもなく、簡単に移動させることができました。

②風呂釜の観察

ここで、風呂釜がどのような構造になっているか観察していきます。

なぜそんなことをするのかと言うと、ワンチャンこの風呂釜を「薪ボイラー」として活用できないか考えているためです。

上から覗くとこんな感じ。風呂釜の内部に、水が入っていくタンクが見えます。風呂釜下部で燃えるバーナーから送られた火がお湯を沸かす構造になっているのでしょうか。

煙突部分に近づいて分かったのですが、どうやら風呂釜の断熱としてあの悪名高き「アスベスト」が使用されているようです。

調べてみると、こちらの型番の風呂釜製造年日がアスベスト使用が法律で完全禁止された年以前の物で、古いボイラーにはアスベストが使われていることがよくあるようなのでほぼ間違いないでしょう。恐ろしい……

バーナーとの接続空洞部を除くと、内部は空洞になっていることが分かります。これだけの空間があれば薪を焚くこともできそうですが、流石にこれだけの穴では小さすぎて薪を投入することが難しそうです。

バーナー接続穴のすぐ横には、水抜き用の栓もありました。

この位置に水抜きがあるということは、どうやらタンクは上部にあるだけでなく、バーナーによる火を囲むようにして、半ば二重構造のような感じで配置されているようです。

ただ火の上部にタンクがあってそれで沸かすだけだと熱交換効率が悪いため、より火にあたる部分を広げて熱を無駄にしないような構造になっているということですね。

③まとめ

今回は空き家に残っていた石油ボイラーを解体・撤去し、今後進めて行く予定のマキボイラー計画に利用できそうかどうかを見ていきました。

そのままだと薪を投入する穴が小さすぎて利用することは難しいですが、穴を広げることさえできればワンチャン薪ボイラーとして活用することもできるかもしれません。アスベストは気になるところですが……吸ってしまったらすぐにどうこうという素材ではないはずなので、むやみに毟って大量に吸うということにでもならない限り大丈夫だとは思います。

石油は石油で、錆やらその他ゴミやらで薄汚れてはいましたが一応使えるようでので、回収して保管しておきました。

さて、今後どのように薪ボイラー計画を進めて行くか……とりあえず回収した風呂釜を薪ボイラーとして活用できそうかどうか確認してからまた考えていきたいと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。