どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第31回になります。

前回の記事で空き家の中に残されていた家具については一通りの解体・処分が終わり、空き家内に関しては片付けが一区切付きました。

また近々片付けが済んだ空き家全体の様子をお伝えしていこうと思っていますが、今現在空き家内は大量のゴミ袋で埋め尽くされてしまっていて、実はあまり「きれいになった」って感じの状態にはなっていません。

写真の通り、納戸なんかは完全にゴミ袋置き場と化しています。

なので、早急にゴミ袋を処分していきたいところではあるのですが、今のところ燃えるごみの袋は週に2回のゴミ収集に6~8袋ずつ出して行っている状況で、なかなか一気に処分することが難しくなっています。

ゴミ処理センターに持ち込めば日にち関係なく処分してもらえますが、その場合10kgごとに安くはない手数料がかかってきてしまいます。家庭ごみ回収に出せばタダで処分できるのに、わざわざ自分で持ち込んで手数料がかかるのは面白くありませんし、そもそも車に詰め込めるゴミの量にだって限りがあります。

そのため、現在は週に2回空き家に足を運び少しずつゴミ袋を回収していくという地道な作業を継続しています。恐らくですが全てのゴミ袋を回収するのには後1ヶ月ほどはかかるのではないかなと。

で、空き家に足を運んでいるのにただゴミ袋だけを回収するだけではわざわざ片道1時間半かけて通っているのにもったいない気がするので、ここ最近は空き家でできる作業を見つけだしては、それで時間をつぶすことにしています。

ということで、今回は以前から気になっていた庭に放置されていたシニアカーを解体して処分することにしました。

長い間庭に放置査定たためか、至るところが錆び、コケまで生えているなどなかなかひどい状態ですが、きちんと解体すれば鉄くずとして売却することができるはずです。布地やプラスチックの外装・タイヤのゴムなど、余計な部分を取り外して売却できる状態まで持っていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①放置されていたシニアカーのスペック

とりあえずシニアカーを作業のしやすいところまで移動させてきたのですが、これめちゃくちゃ重たいです。ビックリしました。

最初は「最悪分解できなかったら車で運んで丸ごと鉄くず業者に」なんてことも考えていたのですが、とんでもないです。絶対に自分一人で持ち上げることなんてできません。

ここまで移動させるのもタイヤで引きずるのがやっとで、体感としては原付バイクよりもよっぽど重たいのではないかと感じました。

どれぐらいの重量なのか調べるため、このシニアカーが何の車種なのか調べようと思ったのですが……

これ読めます?

これまで筆記体を「読めね~」なんて思ったことなかったんですけど、あれって元からある程度どんな言葉が書いてあるか予想できている状況だったから読めていたのだと、この訳ワカメな筆記体を見て思い知らされました。

筆記体でググっても何て書いてあるのか全く分からなかったため、他に車種が分かる物が無いか調べてもエンブレムスラ出てこないんですよね。「ホンダ」とか「スズキ」とか、有名なメーカーだったらどこかしらにエンブレムがあるはずなんですがそれも見当たらず……いよいよ諦めかけた時、何とかフロントライトのカバーに活字体のアルファベットでシャス名が書かれているのを見つけました。

どうやらこちらのシニアカーの名前は「ショップライダー」と言うようです。写真の筆記体読めた方いますかね? 頭文字のSとか、pとかrとか僕は全く読めませんでした。

車種名が分かっても全然ピンとこなかったんで早速ググったところ、もともと台湾に本拠地のある電動カートを主とする会社のシニアカーでした。

現在でも最新モデルを輩出しているようなのでそのスペックを調べてみると、各モデルによって重量は異なるのですが大体80~100kg以上の重量があるようでした。そりゃ重たい訳だ……。

しかしこれは考え方によっては朗報でもあります。それだけの重量があるということは、言い換えればそれだけ大量の鉄くずが含まれているということですからね。これは解体にも力が入ります。

②外装の解体

まずはシニアカーの外装パーツやフレームなどを取り外していきます。

シニアカーに繁茂した苔を排除しました。

なぜこの部分にだけやたら苔が繁茂していたのか謎だったのですが、どうやら水を吸ったフロアマットが良い感じに苗床になってしまっていたようです。

排除した苔は庭に撒いておきました。その内自然に帰っていくことでしょう。こうやって自然由来の物を放って処分できるのは、山奥の土地の良いところですね。だからといってシニアカーまで放置するのはいかがなものかと思いますが。

続いて座席部部の取り外し・解体に入っていきます。

画像のように、布やウレタン材の中に鉄パイプが埋め込まれている場合はできるだけ分別して、鉄くずを回収していきます。

椅子の部分は鉄のフレームと六角穴ボルトで固定されていたため、取り外そうとしたのですがご覧の通り錆があまりにひどく、固着してしまっていたため小さなレンチではとても回りません。バールを使っててこの原理で無理やり回そう灯したのですが、レンチの方が折れてしまいそうだったので諦めました。

この個所だけにとどまらず、今回の解体では至るカ所の「錆で回らなくなったボルト・ネジ」に悩まされることになります。

椅子を支えるフレーム材は、本体と一本のパイプでつながっているだけだったのであっさり取り外すことができました。

背中やお尻部分に当たる布材やスポンジ材はとうぜん鉄くずには当たりませんので、燃えるゴミとして処分します。

シート下の外装材は特にボルトで固定されているということも無く、あっさりと取り外すことができました。

シート下にはバッテリーやモーターなど、シニアカーの駆動関係の主要部が詰め込まれていました。シニアカーの重量の大部分はこれらの部品の重たさが原因ですね。

続いて前輪周りの外装を取り外していきます。

まずハンドル周りの外装ですが、これまたボルトでの固定が全くされていなかったのであっさりと取り外すことができました。

ハンドルから伸びるパイプ部分も、シート周りのフレームと同じくパイプ一本で本体とくっついているだけだったので、ボルトを一本取り除くだけで簡単に取り外すことができました。

最後に前輪周りのカバーを外そうとしたのですが、ここで外装解体で最大の難関が訪れます。

前輪カバーが足回りのカバー材と一つなぎの大きな部品となっていたため、まずはフロアマット下に隠れていたカバーと鉄フレームを繋ぎ合わせているネジを外す必要があったのですが……これがまさかの+穴のネジでした。

+穴のネジはどうしても回転方向に力を籠めるのが難しく、硬く固定されてしまっていると回すのが難しくなってしまいます。そして案の定ネジは長年風雨にさらされて発生した錆でガチガチに固着してしまっていて、どうあがいても回りませんでした。

結果、写真に在るようにカバーをバールで無理やり破壊していくことにしたのですが、分かっていたのですがこれがめちゃくちゃ危険で、やっていて超怖かったです。強固で分厚いカバー材のプラスチックを、バールでテコの力を使って無理やり破壊するものですから、砕けた破片が時々飛び散るんですね。尖った破片が物凄い勢いで飛んでいくので、万が一目に刺さろうものなら失明もあり得るんじゃないかと思えるほどです。

僕はもちろん防護メガネを装着して解体に臨みましたが、それでも恐怖感は半端じゃなかったです。

今回の解体では何とか何事も無く取り外すことができましたが、正直全くお勧めはしません。

感覚としては同じことをもう1回やったら無事では済まないような気がします。錆があってどうしようもなかったのは事実ですが、こういう時に簡単にネジだけを破壊できる道具があった方が安全だとは思いますね。

③次回予告

これで外装パーツの取り外しは一通り終わりましたので、次回はいよいよ内部パーツの取り外し&鉄くずの回収ターンに入ります。

シニアカーを解体すると決めた時点で、鉄くず以外にも「モーター」「バッテリー」「コード」など、色々と高値で売れそうなパーツが手に入るであろうことは見込んでいましたので、それらのパーツがどれぐらいの買取額になるのかが楽しみなところです。

という訳で次回後編、「内部パーツ回収・分解+持ち込み」に続きます。お楽しみに!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

シリーズ記事

【土地整備】空き家の整備 ①:納戸の片づけBefore・After

【土地整備】空き家の整備 ②:納戸を片付けて出てきた物を売ってみたら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ③:寝室の片づけBefore・After

【土地整備】空き家の整備 ④:空き家から出てきた衣服を売ったら○○円になった

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑤:寝室から出てきた雑貨を売ったら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑥:キッチンの片づけ(前半)

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑦:オフハウスの店舗間の格差がとんでもなかった話

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑧:キッチン(後半)+風呂場の片づけ+とんでもない事態発生

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑨:オフハウスの店員間の格差がとんでもなかった話

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑩:空き家の使えそうな家具を売ったら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑪:空き家から出た粗大ごみを解体する……座椅子・布団編

【土地整備】空き家の整備 ⑫:空き家から出た粗大ごみを解体する……ソファベッド編

【土地整備】空き家の整備 ⑬:空き家から出た粗大ごみを解体する……棚・クローゼット編

【土地整備】空き家の整備 ⑭:空き家から出た粗大ごみを解体する……こたつ・食器棚・竹カーペット編

【土地整備】空き家の整備 ⑮:空き家の蛇口を修理する……蛇口の先からの水漏れの場合

【土地整備】空き家の整備 ⑯:空き家から出たタイヤをどうしたら安く処分できるか考える

【土地整備】空き家の整備 ⑰:空き家から出た廃タイヤのホイールを自分で取り外してみる

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑱:廃タイヤ・ホイール処分&売却したら差し引き〇〇円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑲:空き家の蛇口を修理する……蛇口の継ぎ目からの水漏れの場合

【土地整備】空き家の整備 ⑳:居間の片づけBefore・After

【土地整備・検証】 ㉑:ガチンコ買取比較!セカンドストリートvs買取王国(衝撃のラスト)

【土地整備】空き家の整備 ㉒:空き家から出た廃家電を解体して鉄くず業者に売る

【土地整備】空き家の整備 ㉓:物置の片づけBefore・After(ラストにとんでもない品が!?)

【土地整備・検証】 ㉔:空き家から出たお宝(?) を査定してもらったら○○円になった

【土地整備・検証】 ㉕:オフハウスの店員間の格差に直面しました~「居間・物置」から出た雑貨の買取~

【土地整備】空き家の整備㉖:空き家から出た廃家電を解体して鉄くず業者に売る②

【土地整備】空き家の整備㉗:マットレスを解体し、鉄くず業者に持ち込んで処分する

【土地整備】空き家の整備㉘:空き家に残された大量のペンキ一斗缶を処分・売却する

【土地整備】空き家の整備㉙:居間に残った大量の家具を全て解体していった3日間

【土地整備】空き家の整備㉚:空き家のスチール系家具を解体して鉄くず業者へ持ち込む(前回)

【土地整備】空き家の整備㉛:放置されていたシニアカーを分解して売ったら○○円になった 前編←今ここ