どうも、たかしです。

庭のぐるりを防獣フェンスで囲ったにもかかわらず鳴りやまぬ獣害……その姿を捉えるために夜通しカメラを回した結果、その正体はこれまで2度にも渡って苦しめられてきていた憎きアナグマだということが判明しました。

獣に庭の地面を荒らされる事態が発生
その正体はかつて空き家の床下に侵入されたこともあるアナグマだった。

侵入経路に関しては、防獣フェンスは崖際の一部分だけ設置していない箇所があったのですが、そこからまんまと侵入されてしまったということも判明しました。

こんなところ獣はわざわざ通らないだろ……との判断からの未設置だったのですが、この庭を完全に「餌場」と認識してしまっているアナグマからしたら恰好の侵入経路となってしまったわけですね。

という訳で今回は、今度の今度の今度こそアナグマを完全に庭から締め出すために、防獣フェンス2度目のアップグレード、即ちこの崖際にもフェンスを設置して、庭のぐるりを完全に包囲(されているのは自分)していきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①使用する資材

今回使用するのはDCM防獣杭(150㎝)と、日本マタイ「アニマルフェンス」です。

こちらを購入するのは二回目なのですが、現在庭の防獣フェンスとして設置している「いのしし君」と比べると以下のようなメリット・デメリットがあります。

防獣フェンス「いのしし君」

メリット

  • 1m辺りの単価が安い→いのしし君:600円ほど、アニマルフェンス:450円ほど
  • 購入・運搬が容易→いのしし君は売っている小売店が少ない、アニマルフェンスは大体DCMで手に入る。またいのしし君は普通乗用車で運搬するのが難しい(少なくともコンパクトカーでは無理)
  • 設置時の柔軟性が高い→ロール巻きなので好きな長さにニッパーで簡単にカットできる。カーブさせて設置することも容易。
  • 目が細かい→いのししくんは下部の目が細かくなっているが、それと比べてもアニマルフェンスの方が細かい。

デメリット

  • 強度が低い→ただし、いのしし君と比べた場合。他のロール巻きフェンスと比べた時にはかなり強固な方だとは感じる。
  • 高さを出せない→一応高さ1.2mあるが、ある程度地面に埋めないと掘られて下から侵入されるため実際は1mちょっとしか高さが出ない。これはイノシシでも飛び越えられかねない高さ。

今回なぜいのしし君でなくアニマルフェンスを選んだのかというと、上記メリット・デメリットからも分かる通り「アナグマが相手なので高さを出す必要が無い」「強度もそこまで必要ない」「設置時に庭木周りで柔軟性が必要」「運搬が楽」等々、多くの点でアニマルフェンスの方が有利だと判断したためです。

特に運搬の問題は切実で、いのしし君を運搬するためにはいちいちホムセンのレンタルトラックサービスを利用して、往復1時間半の自己運搬をする必要があり、これがなかなかめんどくさいんですよね……。

レンタルトラックって本当乗り心地悪いですし、そんなので山道を1時間半の往復って普通にキツいです。それでもいのしし君にするのがベストな状況であれば頑張りもしますが、今回に関してはアニマルフェンスの方が状況に合っているのもあって、いのしし君はやめときました。

自分で軽トラでも持っていたらまた違うんだと思いますけどね……金ねンだわ。

②整地作業

1.軽く草刈りをしようとしたら……

防獣フェンスをする前に軽く草刈りをしておこうと思って、草刈り機を回した瞬間いきなり地面が「ボフッ!」と爆発し、草刈り機に毛糸のようなものが絡まりました。

あぁ……またゴミだよ……。

地面の表層に、なにやらマットなのかカーペットなのかよく分からない物が埋まっています。

まあ、何となくここらへんに「何か埋まってんなー」というのは感じてはいたのですが、それが思ったよりも広範囲に埋まっていたようでして……

掘り出そうとしたら、とんでもない範囲の地面がどんどん捲れていくんですよね……。

こんなのを処理しようとしたらまた別の作業になってしまいますので、今回はこの程度でまた今度処理することにしたのですが、一体なぜこんなことになっているのか……。

防草シートのつもりだったのでしょうか? だったらちゃんとした素材を使ってほしい物です。

気を取り直し、軽く草刈りをして地面を綺麗にしていきました。

2.設置するための穴を掘る

「アニマルフェンス」は、地面を掘られての地際からの侵入を防止するために、ある程度掘った地面の中に埋める形で設置しておいた方がいいです。土を掘るのが得意なアナグマ相手ならなおさらです。

実際過去に何度も地面掘りが甘くて地際からの侵入を許してしまったことがありました。

そのため崖際の設置予定箇所に深さ10~20㎝ぐらいの穴を掘っていくのですが……

やはりここで庭木が問題になってきます。

庭木自体は避けて設置することができますが、その根っこが地面を掘る時にどうしても引っかかって邪魔になるんですよね。

どうでもいい木だったらもう根っこを切ってしまって穴を掘ってもいいんですけど、せっかく剪定までした庭木なのでできるだけ大事にしたいです。

そのため、今回は庭木周辺に関しては穴を掘らずに、しっかり庭木そのものにフェンスを固定して設置することにしました。

アナグマは地面を掘って突破してこようとしてくるでしょうが、木の根っこが邪魔なのはアナグマも一緒のはず。恐らくその部分が突破されることはない……と思いたいですが。

3.穴掘り中もやはり……

フェンス設置用の穴掘り中「またゴミが出て来るんじゃないか」とおっかなびっくりだったのですが、空き家の地面は期待を裏切りません。案の定訳の分からない物が地面のそれはもう深くから出てきました。

最初は鉄の棒みたいなのが飛び出しているのが見えて、すぐ抜けるかと思ったら全然抜けなくて、最終的には1m以上深く掘り進めてようやく発掘することができました。1時間ぐらいかかった。

……で、これ一体何なんでしょうね?

船の錨みたいな形をしていますが……何だかさっぱりわかりません。たぶん農具だとは思いますが……識者からの情報キボンヌ。

③フェンス設置

地面からカーペットやら鉄の塊やらが出てきて予想外の疲労がたまる中、ようやくフェンスの設置に入って行きます。

まずは一定間隔ごとに防獣杭を刺して……

それに沿うようにアニマルフェンスを切り出し、杭に立てかけていきます。

庭木のあるカ所に関しては、庭の有効面積を優先するために外側をぐるっと回るような感じで設置をしていきました。この柔軟性の高さがアニマルフェンスの利点ですね。

あけた穴に関しては密度を高めるため、これまでの開拓で出た残土をふんだんに使ってフェンスごと埋めていきます。

それにしても、普通掘った土に関しては掘る前よりも空気が入って密度が減るから、それを戻せば十分穴は埋められるはずなのに、実際は全然土が足りなくなるのなんでなんでしょうね? 土は一体どこに消えたの?

質量保存の法則は嘘?

最後は支柱全てに針金でフェンスを固定したら、全ての作業が完了です。

遠目で見るとこんな感じ。

もっとせまっ苦しく感じるかと思ったのですが、意外と悪くないです。アニマルフェンス自体が緑色なので景色と同化していますし、高さもそれほどないので景観的にもそんな悪くはなっていません。

後はこれでアナグマの侵入さえ防げれば万々歳ですね。

③まとめ

今回はアナグマの侵入を完全に阻むため、防獣フェンスのアップグレードを再度施し、今度こそ侵入経路を塞いでいった様子をお伝えしていきました。

これでいよいよアナグマの侵入する余地は完全に無くなったはずですので、後はしばらく夜撮を続けながら様子を見つつ、アナグマの侵入の痕跡が無くなったところで作業を完全に完了としていきたいと思います。

理想としては、夜撮している所にのこのこアナグマがやってきて、どうにもこうにも侵入できずにあたふたしている所を激写して「ザマァwww」してやりたいところですね。

後悔してももう遅い。