どうも、たかしです。
二月後半ごろ、マダニの活動再開前の最後の大規模開拓作業として「庭のぐるりを囲む防獣フェンス」の設置を行っていきました。

この時設置したフェンスの高さが1.2mということで、商品名「いのしし君」の通りイノシシの侵入を妨げるには万全な高さなのですが、シカの侵入防止という観点からは一般的にシカは180㎝までの柵なら飛び越えられるとされていますので、かなり高さ不足の感が否めませんでした。
それでも、シカにとってこの庭への侵入がそれほど重要度の高くない行為であったのであれば、仮に飛び越えられる高さであったとしてもめんどくさがったシカがどこか別の所へ行って見逃してくれるのではないかという、一抹の可能性に賭けたのですが……

残念ながらシカは見逃してはくれなかったようです。
日の光に当たってテラついているこちらは紛うことなく最近出された糞に違いありません。シカの侵入が合ったらすぐ気づけるように、ちょくちょく庭の周囲に糞が落ちていないか見回りをしていましたので、少なくともフェンスの設置前には間違いなくこの糞が落ちていなかったことは確かです。

すぐ近くの別の場所にも同じぐらい新しい糞が点々と落ちていました。恐らく何匹かの群れで侵入してきていたのでしょう。
予想していたこととはいえ、1ヶ月も持たずこうもあっさり侵入を許してしまうとやはりショックです……。

庭の中で糞が落ちている場所はいつも決まってこの背の低い笹が生い茂っている辺りで、どうやらここがこの辺りのシカにとってお決まりの餌場となってしまっているようです。
野生動物という物は、1度自分のナワバリとの意識を持った場所に関して異常なまでの執着を見せることは、かつて床下に侵入し何度も防壁を破ってきたアナグマの実体験から身に染みています。
せっかく防獣フェンスを設置したのに、最もマダニを体に引っ付けてくるシカが侵入してしまっているようでは何の意味もありません。むしろ僕自身が敷地内を移動しづらくなっている分マイナスだとさえ言えます。
と言う訳で、今回は今度こそシカの侵入を防止するために、現在設置している防獣フェンスをアップグレードしていきます。

とはいえ、防獣フェンスの設置に5万円以上もの出費をしてしまっていて現在懐がかなり厳しい状況なので、新規の資材購入は控えて今現在持っている端材や土地から出てきた残置物の支柱等で何とか賄っていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
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①支柱の追加設置
1.支柱の切り出し

まずは残置物の廃材支柱のうち、形が真っすぐでなかったり折れたりしている物を余計な部分の切り出して整えていきます。

こちらの庭の地面に埋まっていたアーチ支柱なのですが、何と規格が防獣フェンスに使っている支柱と完全に一致しており、恐らく前住人が僕の通っているのと同じホームセンターで購入した物だと思われます。
なので、そのまま支柱の先に延長として挿して使えるのですが、アーチ部分は不要なのでカットしていきました。
別にそのまま不要な部分ごと使ってしまっても良いんですけど、もしかしたら今回使わず切り捨てたアーチ部分もまた何かの機会に使えるかもしれませんからね。
最悪鉄だから売れますし。
2.支柱を追加していく

まず、防獣フェンスの支柱と同規格の物は、そのまま先っぽに挿して支柱の延長として使うことができます。

ただ、残念ながら(?)地面の中に7本しか埋まっていなかったので、足りない部分は同じく地面に埋まっていた普通の園芸支柱を針金で既存の支柱に延長して括り付けていきました。
他にも埋まってないかちょっと掘って探してみたんですがありませんでしたね……残念(?)

もともと支柱の無い門扉の先部分なんかにも同様に廃材の園芸支柱を追加の支柱として針金で括り付けていきました。
この方法だとそこまで強度の高い支柱にはならないのですが、そもそも鹿飛び越え防止部分はそこまで強度が無くても良いので特に問題は無いと思います。
②追加フェンスの設置

追加フェンスには、かつて防獣ハウスを作成した時に使用したカイトン「防獣フェンス1.5m×20m」の余りを使っていきます。
こちらの防獣フェンスは針金がかなり細く強度はそんなに高くないのですが、飛び越え防止の追加部分ならばそこまで問題は無いと思います。そもそもネットが余っていればネットでもよかったぐらいですし。

長さを合わせたら金物ばさみでカットして……

追加支柱の高さまでの追加分として針金で固定していきます。
ここで一つ残念だったのが、こうやって高さを追加してしまうともうこの防獣フェンスを布団を干すスペースとして使えなくなってしまうことです。
庭には布団を干せるスペースが物干しざおぐらいしか無かったので、こうやって気軽にたくさん布団を干せるスペースができたのは結構嬉しかったんですけどね……おのれシカめ。

万が一にも鹿が入り込む余地のないよう、それなりの感覚で針金で固定して追加フェンスの設置が完了しました。

同じく小屋の裏側に関しても追加分を設置。

続いて扉部分の防獣フェンスですが、カイトンの方が足りなくなりそうだったのと、扉部分にはもう少し頑丈な物を使いたかったのとで、残り少なかったですが日本マタイ「アニマルフェンス1.2m×20m」の余りを使っていきました。
やはりマタイの方が針金が太く、安定性が高いです。

開閉も問題なく可能です。

続いて門扉の追加分を設置していきます。まずは設置に邪魔なかんぬき部分を取り外しました。
ここには再度カイトンの針金が細い方を使用していきました。マタイは残り少なく、裏庭に続く方に使用したら恐らくもう門には使えないと判断したためです。

門の方は外側からかんぬきをはめる時に不便になってしまうため、できるだけ下の方の大きな目地部分を残そうと追加フェンスの位置を高くしたら、とんでもなく高いフェンスになってしまいました。2m以上ありそうです。

あまりにフェンスが高すぎて、追加支柱に更に支柱を追加するという事態になってしまいました。
これなら流石にシカも飛び越えられまい。

この状態で開け閉めできるか試したら、追加支柱が若干ポストの屋根に当たってはしまいましたが、一応問題なく開閉することができました。
ここの門は、車で乗り入れするとき以外は基本こんなに大きく開けることはないので、とりあえずこれでOKと言うことにしました。

最後に外していたかんぬき部分を追加フェンスの上から設置して門扉の追加フェンス作業完了です。

下に隙間を残したことにより、何とか外からもかんぬきを差し込むことができました。
ただ、やはりこの状態では不便なので、その内外側にもかんぬきを挿す部分を設置しようかなと思いました。

裏庭への出入り口部分にも追加フェンスを設置しました。農地側・正門・そしてこちらと、どの出入り口部分もかなりシカの進入路としては怪しい箇所になるので、油断なくしっかりフェンスを固定していきます。

勝手口への出入り口部分にも追加フェンスを設置して、これで一通りの追加フェンス設置が完了しました!

まるまる追加フェンスを施していない南の杉林川なのですが、こちらはすぐ外が斜面になっていて高さが追加されており、かつネットを垂らして足元が不安定になるよう対策済みなので、とりあえずはこのままで様子を見てみたいと思います。
それでもやっぱり侵入されるようだったら、ここにも追加フェンスを取り付けようかなと。

ただ、南側の中でも裏庭への出入り口に近いここの辺りはシカも侵入できてしまいそうなので、この一部分にのみ追加で対策を施すことにしました。

こちらには追加フェンスとして、ドア部分の防獣フェンスを長さ調整で切り出した時の余りを丁度良かったので取り付けていきました。
高さはそこまで稼げていませんが、ここの辺りは庭木が生い茂っていて元々入りづらくなっている場所なので、これでシカの侵入が防げることを祈るばかりです。
以上で全ての鹿飛び越え対策のアップデートが完了しました。
③まとめ
今回はシカが再度侵入してしまった現状の防獣フェンスを、よりフェンスの高さを挙げてアップデートしてシカ飛び越え対策をしていった様子をお伝えしていきました。
今の状態でも、恐らくシカがガチのマジで本気で侵入しようとしたら恐らく突破されてしまうとは思うのですが……果たしてシカの執着がどのぐらいの物なのかですね。
現状、シカが崖を登って来たような形跡は見られなかったので崖の方はフェンス未設置のままなのですが、最終的にシカが崖のぼりをしてまで進入してくるようだったらそこまで対策しなくてはならなくなりますから、どうかシカには早々に諦めていただきたいところです。
シカが餌としている背の低い笹も、その内全部刈ってしまった方が無難ですね。今のところは「庭内に餌があってもシカが侵入できない防獣フェンスのライン」を見極めたいのでそのままにしていますが、シカとの戦いがひと段落したら狩り切ってしまおうかなと思っています。
笹はシカに取って越冬時の貴重な食料らしいですけどね。マダニを運ばれたくないから仕方ないね。マダニを恨めマダニを。
アナグマの床下侵入の時と比べて、そこまで現在切羽詰まっている訳ではないのでシカとの戦いは様子を見ながらのんびりやっていきたいと思います。
だってどうせ今年の春のマダニはもうどうにもならないですからね。この時期にシカが侵入してきてしまっているなら、どうひっくり返ったって大なり小なりマダニも庭に付いてきちゃっているでしょうから。
せめて去年より減っているといいなぁ……。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。