どうも、たかしです。
空き家の庭をより和風庭園風に改造していくため、掃き出し窓の前に縁台をDIYする計画。今回はその第3回になります。
前回は縁台を設置する敷地を、盛り土によって一段高い地面を作り整地していきました。


今回は竹を使って縁台の天板を作成し、整地した場所に石を積み重ねて基礎兼柱を立てて、天板を設置して縁台が完成するまでの様子をお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
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①竹天板の作成

まずは天板に使用する竹を、長さ2mに切り出していきます。

いつもであればこの切りそろえた竹をロープワークで繋いで天板完成……なのですが、今回はここからが一味違います。

今回は竹を全てバーナーで炙り、「油抜き」をして少しでも見た目を良くしていくことにしました。
「油抜き」とは、竹に含まれている油分を熱することで浮かし、その油ごと表面を磨くことでツヤだし・汚れ落としをし、見た目を良くする+耐久性も上げる工程のことを言います。
大きく熱湯で熱する「湿式」と、火であぶる「乾式」があり、竹を丸ごと投入できるような熱湯をあいにく僕は用意できないため、今回はガスバーナーを使い「乾式」で油抜きをしていきます。

バーナーを使い、竹が焦げない程度に炙ることで表面に竹の油分がにじみ出てきます。

その油をウェスでごしごしと磨くことで……

汚れを落としつつ油を塗りこんでつやを出すことができるという訳です。火であぶったことにより色も褐色味を増すため、そのままの竹を天板にするより味が出るはずです。

ただこの油抜きの厄介な点はめちゃくちゃ時間がかかることです。
乾式は湿式よりも時間がかかると言われている上、ガスバーナーで節ごとに熱してはぬぐって熱してはぬぐってを繰り返すため、1本に少なくとも10分近くは掛かります。
今回20数本の竹を天板に使うため、少なく見積もっても全部で3時間以上はかかる訳です。なかなか気の長い作業なので、数日かけてゆっくり行っていきました。

全ての竹の油抜きが完了しました。ふ、ふつくしい……。

アップで見ても、色つやが未加工の竹よりもはるかに増しているのが分かります。

これら油抜きが完了した竹を、いつものロープワークで繋いで一つの板にして……

竹の天板が完成しました!

天板を支える根太材の竹も、太い物を選んで切り出して軽く油抜きをしておきました。
②石基礎の作成

いよいよ整地した場所に縁台を作成していきます。

まずは一番重たくて大きい基礎石を両端に設置します。

仮設置の時とは違い、石がグラグラしないよう隙間にはクサビとして石を挟んだりして安定感を増す工夫も施していきました。

試行錯誤をしながら、高さをできるだけ揃えて、かつぐらつくことにないようバランスを整えて、石の基礎が完成しました。
③天板設置

石基礎の上に天板を乗せていきますが、まずは色々固定などをせずに実際に置いてみたらどんな感じになるのかを見ていきました。

固定していない根太竹の上に天板を乗せます。

腰を掛けてみると……やはり仮置きの時もそうでしたが想像以上に安定感があってしっかり腰を支えてくれます。イイ感じです。
また天板が竹なのも、お尻の重みに合わせて若干たわんでくれるのが座り心地の良さを演出しています。

強度もあり、上で寝っ転がっても何の問題もありませんでした。
後は根太と天板を固定していけば縁台は完成です。

仮置きで確認した位置で根太と天板を固定するため、現物の位置から動かさないように固定作業を進めていきます。
まずは根太竹2本を貫くように穴を空けて……

針金を通し、天板の竹材を巻き込む形でクロスさせて固定します。

両端と真ん中で合計6カ所、同様に固定していきました。

最後に、竹材が真っすぐでなく曲がっているため、真ん中が若干浮いてしまっていたのですが……

そこも針金で根太竹と天板の竹材をガッチリ固定することで浮きを無くして解決しました。

これにて竹と石の縁台が完成しました!
④まとめ
今回は和風を目指す庭園をよりグレードアップするため、土地から得られる資材だけで豪快な縁台を作成する様子をお伝えしていきました。

かなり大胆な作りにしたのでもっと庭で浮くぐらい存在感が出るかと思ったのですが、遠目から見ると結構風景に馴染んでいていい感じに収まりました。

座り心地も抜群で、開拓作業に疲れた時にはここに座って庭と山を眺めながらぼんやりと過ごすことができる憩いの空間となりました。
庭もかなり良い感じに仕上がって来たので、後は庭木のある植栽スペースにもうちょっと手を出して、理想的な和風庭園スペースにしていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。