どうも、たかしです。
空き家の風呂場を、庭を望める開放的な風呂に改造していくシリーズ。今回はその第7回になります。
前回はデッキ材の水漏れを何とかするために、ネジ部分にシールテープを巻いて止水処理をした様子をお伝えしました。




今回はこの現在地面に直接排水されてしまうようになっている状態を、きちんと現在排水をまとめている浴槽の方まで水が行くように、排水パイプを加工して設置していきます。

現在排水集積場所兼風呂場となっている浴槽まで排水を持っていくのはなかなか骨が折れそうですが……これをやらず地面に流しっぱなしにしてしまうと、地面が削れてしまったり湿気が籠ったりと良いことが無いので、何とかここまで繋げていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
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①資材

今回使用するのは
- 排水用塩ビパイプ(40mm内径、1m)×4
- エルボ×2
- 45度エルボ×2
- 止め金具×2
- 塩ビ用接着剤
です。
雨どい系の資材を使うか、塩ビパイプ系資材を使うか結構迷ったのですが、全体的に塩ビパイプ系の方が安上がりになりそうなのでこちらにしました。
②排水パイプ設置の様子
1.水受け部分の作成

まず、現在水が排水されていく部分にかかるように、排水パイプを止め金具で固定していきます。
止める際には、止め金具とボルトで土台鉄骨に挟み込むようにしてしっかり固定していきます。

この状態で水を流すと……

このように、猿臂パイプの上に排水がかかることが確認できます。
もちろんこのままでは意味がないので、無事に排水がパイプにかかることが確認できたところで、今度はこのパイプを加工して中に水が流れていくようにしていきます。

このように、エルボにはめ込む部分を覗いて上半分をカットし、雨どいのように水が流れ込むように加工をしていきました。

そうするとこのように、排水が塩ビパイプの中に納まり一カ所に集水することができます。
後はこれが、浴槽の方に流れていくようにすればいいのですが……

残念ながら勾配が浴槽方面とは逆向きになってしまっているようで、水が全て奥側に排出されるようになってしまっていました。
これを何とかするためには、塩ビパイプの傾きが逆になるように奥側の高さを上げなければなりません。

どうしようか悩み、色々考えた結果、この留め具の飛び出ているボルト先部分に可能性を見出しました。

一旦取り外し、ボルトの先が触れる部分に1枚薄いコンクリートの破片を噛ませることによって……

ボルトを締めた際に金具が持ち上がり、塩ビパイプの高さが上がるようにすることに成功しました。

その結果、無事手前側に向かってパイプに集まった水が流れていくようになりました。
これで水受け部分は完成です。
2.パイプを繋げていく

雨受け部分の長さを調整して……

エルボをはめた状態で、雨受け部分を設置します。

続きに必要な部分の長さを測って……

パイプカッターを使って必要分塩ビパイプを切り出します。

ノコギリで切るよりもよっぽどきれいに切り出すことができます。

そうやって切り出したパイプをまた更にエルボで繋げて……

またその先に切り出したパイプと今度は45度のエルボを繋げて……と言った感じでくねくねとパイプを設置していき……

それをまた更に伸ばして……

最後、浴槽についている穴に更に45度エルボで角度を付けつつ通させて、これで全ての排水パイプの設置が完了しました。

そこまで傾斜はつけられてはいないのですが、それでも水受け部分の方が高い位置にあるため、水が流れ込むとちゃんと先っぽから排水されるようになっています。

最後に、水受け部分の反対側にキャップを接着剤で着けて完成です!
エルボ部分は接着剤で固定する必要があるかと思っていたのですが、今のところ特に水漏れは起きていないのでキツめにはめ込んだだけで今回は良しとしたいと思います。
ぶっちゃけまた解体して接着剤で固定して……ってやるの大変ですし、まだまだ後々不具合が出てまた取り外さなくちゃならない事態に陥るかもしれませんしね。
③次回「排水テスト編」へと続く
今回は排水のための水受け部分を作成し、風呂場部分の排水がきちんと排水の集水場所まで流れていくようにパイプも繋げていった様子をお伝えしていきました。
塩ビパイプを雨どい状に加工していくのは結構大変だったのですが、雨どいをそのまま購入して使用するよりかなり安く仕上がったんじゃないかと思います。あと雨どいはもうちょっとサイズが大きいので、この狭い空間内に収まるかも心配だったんですよね。
次回は床を今度は全てのネジでしっかり固定し、もう完璧に実際に使用する環境と全く同じ状態でちゃんと排水されていくのかの最終チェックをしていきます。
これが無事終われば、今度はいよいよ壁をぶち抜いて半露天にして、ぶち抜いた部分を覆う仕組みをどうするかとか、現在壊れている浴室扉を治せるか試したりとか……あれ? 意外とまだまだやること多いな……。
できるだけ早く、梅雨に入ってジメジメしてくる前には半露天浴室が完成できるよう、引き続き作業をしていきたいと思います。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。