どうも、たかしです。

本ブログでは、小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の整備を進めていますが、それに際して空き家内に大量に放置されていた家具・家電を自分で解体して処分する様子についても多々お伝えしてきました。

巨大なコイルマットレスや……

電子レンジ……

果てには洗濯機まで……

元々は粗大ごみの処分量を少しでも節約するために始めた家具・家電の解体でしたが、今やすっかり当ブログのメイン企画の一つとなってしまっています。

解体する様子をお伝えすることで、同じように粗大ごみの処分費を節約したいという方の参考に少しでもなればと思って記事にしてきたわけですが……どういう訳か、最近当ブログを見た知り合いから差し入れで廃家電を送られるようになってしまいました。

僕の目論見としては、当ブログの記事を見た方がご自分で解体して処分費の節約ができるようにとといった考えだったのですが……僕が廃家電大好き男だという印象を流布する結果になってしまったようです。

という訳で、今回は当ブログのヘビーユーザーM先輩から差し入れでいただいた石油ファンヒータを解体していく行程をお伝えしていきます。

石油ファンヒーターに関しては以前空き家内にあった物を解体したのをお伝えしましたが、今回はより詳しく解体の流れを解説していきます。

外観はかなりきれいです。どうやら調子が悪くなったのを何とかしようと清掃した跡のようです。

それではやっていきましょう。

①外カバー・石油タンクを外す

石油ファンヒーターを解体する際には、石油タンクの残量が空になっていることを絶対に確認しましょう。

石油タンクの中身が残っていると、ファンヒーター自体にも石油が残っていて解体中に漏れる可能性があるので注意が必要です。

外側のビスを緩めることで、前面カバーを外すことができます。

同じく上部カバーも外せます。

背面カバーは側面カバーと一枚つなぎのコの字型の板になっているのでこの時点では外れません。

ファンカバーを外せます。取り外したカバーは全て鉄製のため、そのまま鉄くずとして買取に回すことができます。

②ファンモーターの回収

ファンについているモーターは、数を集めれば90円/kgほどで売却することができ、鉄くずよりも高価な資源になります。ただ、モーター部以外の付属品が多くついてしまっているとモーターとして買い取ってもらえないため、ファン部分は取り外しておく必要があります。

ファンは一見小さな六角ボルトで接合されているため簡単に取り外せそうですが、なぜかめちゃくちゃ固いです。まっとうな方法では取り外せないため、折るなり切るなりして取り外すのが一番手っ取り早いです。

モーター内部の銅線を取り出すことができると相当美味しいのですが……

カバーは強固に溶接されていて、容易には取り出せません。労力の面から考えて、そのままモーターくずとして買取に回すのが一番コスパが良いと思われます。

③基盤の回収

こちらは全面液晶パネルの基盤になります。

基盤も鉄くず業者に売却できることがあるため一応回収しますが、基本的にパソコンやタブレットみたいな複雑な電子機器以外の基盤は付属部品がショボいため、無料での引き取りになることがほとんどです。

こちらはヒーターの制御部分の基盤だと思います。

液晶パネルの物と比べたらマシですが、それでもまだまだショボい感じです。

銅線が巻き付いている変圧トランス部分はモーターくずに回せるので、個別に回収しておきます。

④ヒーター部、背面パネルの取り外し

ここまで解体が進むと、内部各所のパネルを取り外していくことができます。

石油タンク周りのカバー部パネルや……

ヒーター部パネルも取り外せます。

ヒーター部パネル内は結構煤が溜まっていましたが、以前空き家内に放置されていたものと比べると量が少ない気がします。

あまり汚れていると鉄くず買取の際に買取額が下がる可能性がありますが、この程度であれば問題はありません。

背面カバーパネルも取り外せました。ここまでくると後は細かい部品の取り外しだけです。

これらのパネルも全て鉄製のため、鉄くず買取に回すことができます。

⑤点火プラグ部の解体

こちらは、温められた石油から出る可燃性ガスが噴出される場所のパーツだと思われます。こちらも全て鉄くずとして回収していきます。

石油タンクから一旦石油が溜まるミニタンク的部品です。こちらも当然鉄くずに回すことができますが、内部に若干石油が残っていることがあるので、布やティッシュなどに染み込ませて処分しておきます。

基本的に常温の石油は、よっぽど気温の高い夏季だったり、火元の近くで作業していたりしない限り発火することはありません。とはいえ、漏れたりこぼれたりしたら大変なので作業は慎重に行いましょう。

基盤や点火部に連なるコード類です。コード類は、かき集めて鉄くず業者に持ち込めば300円/kgという高額で買取してもらえるので回収していきます。

点火プラグの部品です。

見たところ管の部分は銅製のようなので、周囲の鉄製部品は取り外して別々に回収します。

プラグ部は結構色々な素材が使われていて、管は銅製、筒の部分は鉄だったり真鍮だったりといった感じで、とりあえずそれぞれ素材ごとに解体して回収しておきました。

銅は約900円/kg、真鍮は約600円/kgとそれぞれ高額で買取してもらえるのですが、1kg集めるのが大変なんですよね。なので、絶対に量が集められないという時にはわざわざ個別に回収しなくても、しれっと鉄くずに混ぜて重量稼ぎにしちゃってもイイかもしれません。

⑥解体結果

石油ファンヒーターを解体した結果、大量の鉄くずと、少量のモーターくず・銅・真鍮・基盤・雑線が回収できました。

体重計ではありますが、重量を測ったところ鉄くずは全部で7kg集まりました。

入れ物の重量もあるため、実際は6kgいかないぐらいだとは思いますが、買取額は恐らく45円×6kgで300円近くにはなるのではないかと思います。

モーターは残念ながら1kgに満たなかったですね。このままでは買取してもらえないため、他の家電からモーターを別に回収して合わせて持ち込む必要性がありそうです。

⑦まとめ

今回は石油ファンヒーターを解体する工程をお伝えしてきました。

解体した感想から言うと、石油ファンヒーターは非常に簡単に解体でき、それでいて回収できる鉄くずの量・割合も非常に優れているため、解体して鉄くず業者に持ち込む物としておススメできる家電だと思いました。

外部カバー・内部カバーのほとんど全てが鉄製で、解体するにはほとんどドライバーだけで済んでしまうので、初めて解体する家電としてもちょうどいいと思います。

ただ、石油が内部に残っていることもあり、発火の危険性が全くないとは言い切れないので、解体する際には火元に十分注意して、間違っても電源につながっている状態で解体することの無いようにして、できるだけ気温の低い環境で、自己責任の元で行うようにお願いいたします。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。