どうも、たかしです。

夏の暑さに向けて、日射熱による小屋の室温上昇を抑えるために、余っていた断熱材+プラダンで仮設の天井を作成し、前回設置していきました。

仮設天井で天井一面をぴっちり埋めていった
夜は怪しいムーディーな空間に

今回はこの仮設断熱屋根が本当に日射熱による室温上昇を抑えてくれるのかどうか、ピーカン晴れの一日を選んで室温変化を追っていき、比較的外気温に近い空き家の室温との比較していきましたのでご紹介していきます。

ちなみに、参考までに別日で仮設屋根なしで測った時の午後1時の室温は……

小屋内が26.7度。

空き家内が約18度でした。

日射熱によって、8度近く室温が上昇しているということになりますね。

果たして仮設天井を取り付けたことにより、この状態からどの程度小屋の室温上昇が抑えられるのか!?

それではやっていきましょう。

①室温変化の推移

午前8:00

室温計測は、太陽が全体的に姿を現して日射が強くなる午前8時からスタートしました。

つい数か月前までは8時を過ぎても庭に日が十分届かないぐらいだったのに、ずいぶん日照時間も伸びた物です。

日光を遮るものは何もないため、小屋は容赦なく太陽光を一身に浴びています。

この状態の室温はどうなっているかというと……

16.4度。長袖を着ていてもちょっと肌寒いぐらいの室温ですね。

ちなみに壁がスカスカで、太陽光がさえぎられているだけのいわば「巨大な百葉箱」状態である空き家の室温はどうかというと……

約8~9度でした。

山奥なので早朝の気温はそれなりに冷え込むのですが。それでもここらの平均的な5月初旬の気温よりは結構低めなんじゃないかと思います。

この時点で空き家と小屋では実に8度近くの室温差が生じています。これはやはり小屋自体の断熱性の高さ+僕自身が過ごしていることによる室温上昇があるのだとは思いますが、もしかしたら仮設天井によって一層室内空間が狭くなってしまっていることも影響しているかもしれません。

ただでさえ小屋の中は狭く、ちょっとした熱源の影響が大きく影響する環境なのに、そこに来て仮設天井で空間を更に区切ってしまっている物だから、人間一人の体温による室温への影響もかなり大きくなってしまっていることが予想されます。

仮設天井によって天井からの日射を抑えようとすることは、ことによると逆に別要因での室温上昇を助けることによる諸刃の剣でもあるのかもしれません。

午前10:00

2回目の計測は太陽が大分登ってきた午前10時に行いました。

小屋の室温は18.8度。

2度以上上昇しており、結局日射による影響は大きいままなのかとこれだけだと思えますが……

同時刻の空き家の室温は約11~12度で、午前8時段階での上昇温度で言えばどちらも同じぐらいになっています。

これはつまり、日射によって室温が上昇したというよりは、単純に気温が上昇したためその影響を受けていると考えることができます。

重要なのは、ここから「日射の影響が大きい小屋」と「日射の影響が小さい空き家」とでどのぐらい室温上昇幅の差が出るかということです。

午後0:30

↑午前午後表記だと何か分かりづらいですね。要は12時半です。

太陽は最も高い位置になり、もはやかなり見上げないと太陽を映すことができないほどです。

最も高いということは、日射による影響も最も高まる時間帯ということです。果たして小屋の室温はというと……

21.5度。またしても2度以上上昇しました。

室内にいる体感としては、寒くはないけど長袖で過ごすのが自然だよねぐらいの印象です。この位だったら全然普通に過ごすことができ。むしろ肌寒い屋外の日陰とかよりよっぽど過ごしやすいです。

一方の空き家はというと、約14~15度で、室温の上昇幅としては若干小屋よりは低めかなと言った感じですね。

ただ、明確に「空き家の方が日射の影響は受けておらず、仮設天井は全然意味がない」と判断できるほどではありません。

むしろ僕の肌感覚としては、かなりはっきりと「仮設天井イイ感じに機能しているんじゃないか?」という印象を強く感じました。

ピーカン晴れの小屋の中って、いつもだったら午後になるともうハッキリ「暑い」と感じられるぐらい温まってきてしまうのですが、今のところはそれが無いんですよね。

これはひょっとすると、今回は大成功の可能性が出てきました。

午後2時

一般的に最も気温が高まるとされる午後2時。空き家のある土地はこれ以降太陽が南西にそびえ立つ杉林に隠れてしまい一帯が日陰になるため、日射による室温状況の影響が残る最後の時間帯ということになります。

最終的に、仮設天井を設置した小屋の室温がどれほど上昇したのかというと……

な、な、なんと23.1度!

これはかなりの快挙です。いつもだったら正午~太陽が隠れる時間帯にかけては日射熱によってグングン室温が上昇し、最悪30度近くにまで達してしまうこともあるのですが、これはハッキリと日射熱による影響が抑えられていると断言してしまっていい数値と言ってしまっていいと思います。

数値の面だけじゃなく、実際に小屋の中で過ごしていても少しひんやりするぐらいの室温状況で、全く不快感なく過ごすことができます。

ほんのりと天井付近にはやはり暖かい空気が滞留している感じはするのですが、それがむしろ「仮設天井が日射熱によって温められた空気を遮ってくれている」感を強めています。

実際、少し仮設天井をずらして手を入れてみると、明らかに空気が違っていて暖かいです。

正直こんなすき間だらけの仮設天井でちゃんと熱の行き来が抑えられるか心配だったのですが、十分機能してくれていることが感覚でも分かりました。

ちなみに同じ時間での空き家の室温が約17度~18度。

終始室温の上昇幅自体は空き家と小屋で差が明確には出なかったため、やはり仮設天井が日射熱による室温上昇を抑える効果があるというのはハッキリ言えると思います。

②まとめ

今回は、小屋の日射熱による室温上昇を抑えるため、断熱仮設天井を取り付けた状態で1日の室温変化を折っていき、実際にどのぐらい機能しているのかを確かめていきました。

結果としては、十分に仮設天井による日射熱の影響抑止が確認出来て、個人的に非常に満足できています。

仮設なので、日射熱の影響が無くなる夜間は天井を外して光を取り入れれば、仮設天井による照明問題もそこまで大きな影響はなさそうなので隙も無いです。

結局空き家の方が涼しいのは、ほぼほぼ空き家が屋外にいるのと変わらないぐらいの壁のスカスカ具合なのである種当然ではあります。どうしたって室内空間的にも、小屋は空き家には夏場の涼しさでは敵いません。

しかし、そこに空調設備が入ってくれば話は別です。

小屋は室内空間が小さく、人間一人程度の熱源でも大きな影響を受けてしまうと話しました。

それは冷やす方向でも同じことが言えて、仮設天井を付けて室内空間がより狭い状態でスポットクーラーを起動すれば、去年よりもよっぽど小屋内をキンキンに冷やすことができるのではないかと期待しています。

去年は猛暑だったこともあり、日中はガンガンにスポットクーラーを回しても室温が30度近くまで上昇してしまうという体たらくでしたからね……今年こそは快適に夏の小屋暮らしを楽しみたいところです。

また暑さが本格化してスポットクーラーを小屋に導入する季節になったら、その時の室温変化も調査して報告していきたいと思います。ぜひお楽しみに。

今回の記事は以上です。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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