どうも、たかしです。

前回の記事では、山奥集落の端にあるかつて山を越えた向こうの集落との行き来に使われていたという古道を探検し、尾根を越えて下りの道に入って行ったところまでをお伝えしていきました。

山奥集落の端にある細い道。山を越えた隣の集落までつながっているらしい。
尾根筋の道を通り……
落ち葉が絨毯のように敷き詰められた細い下り道まで至った

今回は後編と言うことで、隣の集落まで続いていると言われていた道が本当につながっているのか、どのような様子だったのか、どのぐらい時間がかかったのか等々を引き続きお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①探索の様子

1.林道と合流する

前編の最後に到達した落ち葉絨毯の道ですが、くねくねとしながらほとんど一本道で下へと続いていました。

峠道なんかもそうですが、やはり山を登る道と言うのは真っ直ぐでは無くグルグル回りながら登っていく物なのですね。

途中人工物っぽい石垣なんかもありつつ、間違いなく自然にできたものでは無く人工的に形作られた道であることを感じつつ、かなりの距離を延々下っていきました。

やはり長い間人が通っていないためか、堆積物が集中している場所なんかではズボッと脚が取られてしまう場面もあったりして、油断のならない道のりが続きました。

こんな場所で足をグネりでもしたらマジでお終いですからね。普通の登山道と違って誰も通らない道なわけだし、救助を呼ぼうにもどう説明した物か分かったもんじゃないし。

やはり普通に考えてこの探検は無謀だったのかもしれません。

マジでそろそろ引き返した方が良いのかも……そんな風に感じつつ歩いていると、若干道の雰囲気が異なる場所に出ました。そして……。

なにやら奥の方に広い道っぽいものが……?

ようやく広い林道につながりました!

地図アプリで確認はできていたので、いつ繋がるのかドキドキしていたのですが、こんなわけわからない細い道で繋がっていたんですね……。

2.林道を下る

最初の方は、林道とはいっても軽トラ1台すら通れなさそうな荒れた細い道だったのですが……

そのうちに広い道につながって行って……

とうとう舗装された道に出ました! 勝ち確ですね。

沢沿いに舗装された道があるという構図は、僕の住んでいる集落の山奥神社につながる道と通じるものがあります。雰囲気も非常に近いです。まるで山を挟んで鏡合わせになっているかのよう。

ただ、僕の集落側の道と明らかに違うのが、道が相当荒れ果てているということですね。日常的に使用されている雰囲気が全くありません。

こんな道を横切る倒木が放置されているぐらいですから、月1レベルでさえこの道を使う人はいなさそうです。

立派な石垣と放置車両を発見。舗装路があるのだから当たり前ですが、昔は人の営みがあった場所なのだということが分かります。

放置車両外観。相当年季が入っています。

中には資材らしきゴミが転がっていました。ハンドルの感じからも相当昔の車であることが分かります。

エンブレムから相当昔のトヨタ車であることは分かるのですが、車種や年代までは分かりませんでした。初期のハイエースっぽいんですけど、ハッキリこれだという車種は特定できませんでした。

ただ、もし初代のハイエースだとしたら、一番後期のタイプだとしても50年近く前の車ということになります。

荷台の方はゴミやら自然物やらでごちゃごちゃしていました。

放置車両のすぐ横にも立派な石垣がありました。昔はここに何かしら建物があったのかもしれません……..。

3.集落に到達

途中で何と舗装路が分断されてしまっている箇所がありました。どうやらこのせいで上の方の道は使用されなくなってしまっているっぽいですね。

しかし、この道は公道ではないのでしょうか? いくらほとんど利用されてい無さそうな道でも、年1でも利用する機会があるのであれば、行動であれば行政の補修が入るような気がしますが。

もしかしたらマジで誰も何にも利用しない完全な放棄道路なのかもしれません。

しばらくは相変わらず荒れ果てた道が続いていましたが、次第に周りに人の手が入っている雰囲気がし始めました。

そしてとうとう……

完全に未だに利用されているであろう畑が見えてきました!

道も一気にきれいに! ついに民家も発見しました!!

うおおおおお! 開通です! ようやく目的地に到着しました!!

所要時間はなんと41分……! かなりゆっくり道に迷わないよう歩いたので、大分かかってしまいましたね。

さあ、それじゃあこれから全力で来た道を戻って、今度こそ正確な所要時間を測っていきたいと思います。

控えめに言って超嫌ですが、休みたいし、バスとか使いたいしなのですが、辿り着いた集落には店も何もなく、見つけたバス停も1日2本しかなく既に採集が出た後だったので、元来た道を戻るしかありません。過酷過ぎる。

③最終計測発表&感想

さて、疲れ切った体に鞭打って、マジでノンストップ&全力で山道を逆戻りした計測時間はと言うと……

25分かかりました。

う~ん、やっぱり行き道よりはよっぽど早くなりましたけど、それでも結構かかりましたね。

前編でも触れましたが、今回行った集落には下道で車で行くと13分ほどで到着できる場所です。同じ道で徒歩だと1時間半ぐらいでしょうか。

そう考えると、徒歩で25分で着くならめちゃくちゃ早いですけどね。でも、体力とか危険性とか諸々考えた場合、やはり山道を使うというのは選択肢には上がりづらいです。

それでも昔の人は車が無かったから、使わざるを得なかったということなんでしょうね。

「隣の町にしか医者がいない」とか「仕事の関係で毎日往復せざるを得ない」とか、そういった事情が当時あって、その結果重宝されていたのが山越えの道だったと。いやあ、昔の人は大変だったんだなぁ……。

僕は絶対もうあの道は使いませんけどね。危ないし疲れるし……そもそも目的地の集落は店も何もない場所でしたから行く理由もありません。

スーパーとかファミレスがあればワンチャン……?

いや、車使うわ。

④まとめ

今回は山奥集落の端にある、かつての人々が集落の行き来利用していたであろう山道を探検してみた様子をお伝えしていきました。

結果としてはちゃんと目的地の集落に到着して感動しましたね。これまで近所の方々から昔話としてだけ聞いていた「この集落はかつて人々が行き来した街道だった」と言う話がかなり現実味を帯びてきました。

もしかしたら、しらべたらまだまだこんな感じの道が山奥の集落周辺には残されているのかもしれませんね。

そういうのを探検するのも楽しそうですが、やっぱりリスキーだなとは思いました。ましてや一人で探索するというのは絶対おすすめできないですね。

今回やってみて、いつ怪我したり道に迷ったりして遭難してもおかしく無かったですから、せめて最悪の場合助けが呼べるように、探検するにしても複数人で行うのは必須だと思いました。普通に無謀でしたね。

反省して、もう二度とやらないようにしたいと思います。

今回の探検を動画にするつもりではありますが……もしバズってしまったとしても二度とやりません。強い気持ちで。

……10万再生とか言ったら流石に……、いいえやりません絶対に。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。