本記事にはその内容の都合上「元々排泄物であったものが混じっている土」の画像が多く使用されます。
今回、見ただけでは「ただの土」に映る画像に関しては全てモザイク無しとなっています。本当に見た目はただの土ではありますが、それでも気になるという方はご閲覧には十分ご注意いただくようお願いいたします。
どうも、たかしです。
10月の頭ごろ、半年近くのコンポストトイレ運用の結果溜まりに溜まった「排泄物混じりの土」を「堆肥」にすべく、「コンポスト堆肥所」を設置していきました。
その際にも触れたように、堆肥として全体を満遍なく分解・発酵させていくためには、定期的に「切り返し」(堆肥の底と表層を入れ替えることと)を行っていかなくてはなりません。
そこで今回は、設置から1ヶ月が経過したということで、コンポストがきちんと分解・発酵していっているのかの確認もかねて切り返しを行っていきましたので、その様子をお伝えしていきます。
それではやっていきましょう
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①外観観察
こちら、ブルーシートをめくったコンポスト堆肥の外観になります。
パッと見た限りでは、1か月前とさしたる変化は無いようでした。ずっとブルーシートをかぶせていたからか、ところどころカビが生えているっぽい部分はありましたが、異臭がするということも無く、むしろ変化が無さ過ぎて心配になってしまったぐらいです。
軽く表面をかき分けた時の内部の様子はこんな感じ。
若干草が分解されて行っているかな? ぐらいで、これもさしたる変化は感じられませんでした。
排泄物に関しては、これは1カ月前もそうだったのですがほとんど目立ちません。意識的に探してみて「これかな?」と思われる塊が時々見つかるぐらいです。
そのうちの一つを拾い出してみました。(これは流石にモザイク)
スコップで切ってみると、若干粘土質に感じたのでおそらくこちらが「元排泄物」で間違いないと思います。
ただ、驚きなのが「全く臭いがしなかった」ということです。
かなり顔を近づけて、少しでもそれっぽい臭いが漂ってこないか結構確認したのですが、異臭・刺激臭の類は感じ取れませんでした。
見た目もほぼほぼただの土なので、元排泄物だとは言われないと分からないぐらいの状態まで来ていると思います。(むしろモザイク越しの方が想像力掻き立てられて汚く見える)
②切り返し作業の様子
まずは、現在のコンポスト堆肥所のすぐ隣に同じサイズの穴を掘っていきました。
切り返しをするには、1つの穴を使って底と表層を入れ替えることも不可能ではないですが、もう一つ穴を掘ってそこに入れ替える形で行っていくのが効率的です。
穴を掘っていると思いのほか早く粘土質の地層に行き当たるため、そこまでで深さはストップします。
大体深さは30㎝ぐらいでしょうか。
穴の広さは1㎡ほどだと思いますので、大体1/3㎥の穴が掘れたことになります。
表層の土から、新しく掘った穴に移し替えていきます。
移し替える際には、ちゃんと表層の土が底の方に満遍なく行き渡るようにするため、平面を意識して作業していきます。
今回は切り返しをするだけでなく、最初コンポスト堆肥を設置する際行ったように、ある程度堆肥を移動させたらそのつど新たに雑草を基材として追加していきました。
コンポスト堆肥に含まれる元排泄物の割合があまりに少なく、このままだと堆肥では無くただの土になってしまいそうなので、雑草をたくさん投入してその不足分を補っていくイメージです。
なのでコンポスト堆肥はどちらかというとほとんど雑草堆肥で、排泄物はどちらかと言うとそのついでに分解・発酵させるといった感じになりそうです。
新しく基材を投入したので、水分調整のためにじょうろで水を加えていきます。
その後、フォークを使って基材と堆肥を混ぜていきます。
ここまでを1セットとして、後はひたすら層を形成していくようなイメージで同様の作業を繰り返していきました。
途中、駐車場を作成する時に回収した落ち葉や小枝も追加していきました。
土地から回収したあらゆる有機物はできるかぎり破棄せず有効活用していきます。当ブログはSDGsを強く強く推奨しています。
切り返し作業中、堆肥の中からミミズ君が出てきてくれました。
これは僥倖です。ミミズがいる土は良い土とはよく言いますが、コンポスト内に存在するミミズにはそれ以上の意味があります。
それは、ミミズが土の中で動き回ってくれることで自然にコンポストの内部がかき混ぜられ分解・発酵が促進されるということです。生ごみのコンポストの中にはわざわざ後からミミズを入れてかき混ぜてもらう「ミミズコンポスト」と言う方法も存在するほどです。
ぜひこのミミズ君には新しく追加した基材を栄養として、ますますコンポストの運用を手伝ってもらいたいものです。
切り返し作業を繰り返して、コンポストの底の方に行きついてくると土の質がだんだん変化していっていることに気が付きます。
こちらの画像はコンポストの深層に近い部分の土ですが、表層と比べて明らかに目に見える雑草が少なく、ほとんど土になっていることが分かると思います。
これは、もともと底の方は雑草を少なく入れていたということでは無いため、恐らく底の方から順番に分解が進んだ結果このようになっているのではないでしょうか。
切り返しが必要な理由の一つが正にこれですね。やはり表層の方は微生物も少なくなかなか分解が進みづらいので、定期的に底と表をひっくり返して満遍なく分解させていく必要があるのでしょう。
穴掘りも含めて2時間半ほどかけて切り返しが完了しました。
今回、表の方の土に混ぜ込む基材は敢えて少なめにしています。表の方が分解があまり進まないのはもうわかったので、そこまで雑草を混ぜても意味が無さそうだと判断したためです。
③まとめ
今回はコンポストトイレによる堆肥づくり、1回目の切り返し作業の様子をお伝えしていきました。
今のところ、堆肥は上手くいっているように見えます。特に異臭がすることも無く、ちゃんと底の方では雑草が分解されていって、良質な土に生まれ変わっているようです。
次回の切り返しはまた1か月後の12月頭ですね。その時にまた今回投入した雑草や落ち葉がまた底の方で分解されていたら、いよいよコンポストによる分解は上手くいっていると断言していいのでないかと思います。
ただ、自分としてはもっとちゃんと「自分の排せつ物が肥料に生まれ変わる」といった形でコンポスト堆肥づくりを実現するつもりだったので、ほぼほぼ「雑草堆肥づくり」になってしまっているのがちょっと残念ですね。
とはいえ、土中の排せつ物密度を上げるのはなかなか難しいものがあるので、これが現実的な所かなと。
来年春頃、夏野菜に向けて土づくりをする中でこの「コンポスト堆肥」を使ってたくさん野菜が収穫できるといいなあと夢見ながら、まだまだコンポスト堆肥の様子を見守っていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょうここまでお読みいただきありがとうございました。