どうも、たかしです。

生活の拠点とするための小屋建築の様子をお伝えしていくシリーズ、屋根の建築編の第四回になります。

  • 建築予定地の整地
  • 基礎の位置決め・高さ合わせ 
  • 土台建築 
  • 壁パネル作成・設置 
  • 屋根建築 ←今ここ
  • 外装 
  • 内装
  • 建材設置

前回の記事では、小屋の屋根に下地合板を取り付けるための垂木を取り付けて行く様子をお伝えしていきました。

棟木と垂木を金具で固定
桁と垂木も金具で固定し、屋根両側とも垂木の設置が完了した。

今回の記事ではいよいよ下地合板の取り付け……と行く前に、下地合板と垂木との間を埋める「面戸板」を切り出して取り付け、そこから更に微妙な隙間を埋めて行く作業の様子をお伝えしていきます。

小屋の生活空間の快適度に大きくかかわってくるであろう、小屋のすき間を少しでも無くすための細かい作業になります。

それではやっていきましょう。

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①面戸板について

面戸板は、屋根の下地として「垂木+合板(もしくは野地板)」の組み合わせを選択した場合に生まれてしまう垂木と合板の間のすき間を埋める部材になります。

ここがガバガバになってしまうと隙間から虫が入りたい放題になってしまうので、できるだけぴったりサイズではめ込むために、現物合わせをしつつ繊細な切り出し精度で木材を用意する必要があります。

基本的に構造強度的な影響は全く無い部分になるので、資材はどのような物を使ってもいいのですが、今回は土台に使った2×4材を切り出した際に出た丁度いい長さの端材があったのでそちらを利用することにしました。

防腐仕様のちょっと良い2×4材だったので少しもったいないような気もするのですが、余らせてもしょうがないので贅沢に使用していきます。

②面戸板の切り出し手順

1.長さを写し取る

まずは現物合わせで、桁上の垂木間の幅を2×4材にぴったり写し取っていきます。

完全に設計図通りピッタリ桁と垂木が合っているのならば、一括同じサイズで面戸板を作成したとしてもきれいにハマるはずですが、もちろん僕にそんな自信は無いので、1カ所ずつ現物合わせで写し取っていきます。

幅に加え、高さも現物合わせで写し取ります。

高さに関しては流石にどの箇所でも同じになると考え、面戸板に使う2×4材とはまた別に高さを写し取った木材を準備して、こちらの高さで全ての面戸板を作成するようにしました。

2.切り出し、はめ込み

写し取った幅・高さに合わせて面戸板を切り出していきます。

まずは面戸板の高さを合わせる方向で切り出していきます。

この際、丸ノコに45度の角度をつけて切り出すことで、面戸板の高さを垂木と同じ角度をつけて出すことができます。

丸ノコの角度を直角に戻して、今度は幅に合わせた線で切り出したら……

長さを写し取ったカ所に面戸板をはめ込んでいきます。

できるだけ隙間を無くすため、面戸板の幅を若干大きめに切り出しているため、あて込めるためにはゴムハンマーを使います。

こうして、隙間を埋めるための面戸板を全部のカ所に当てはめていきました。

③その他微調整

面戸板を全てはめ込んだ後、その他気になる部分のすき間を埋めていきました。

面戸板と、トラス斜部に接合している垂木との間にこれまた微妙なサイズのすき間ができてしまうので……

こちらも2×4材を丁度のサイズで切り出してはめ込みました。

しかし、それでもわずかに隙間が空いてしまうので……

最終手段として、隙間埋めのパテを使っていくことにしました。

パテの扱いが全然うまくいかずだいぶ汚い感じになってしまいましたが、これで完全に隙間を埋めることができました。

他にも、妻壁上部の、トラスと垂木の間にできた三角形のすき間を合板を切り出して埋めたりしました。

これにて全ての気になるすき間部分の保管が完了しました。

④まとめ

今回の記事では、屋根に下地合板を取り付ける前に、屋根と壁パネルの間のすき間を埋める面戸板を作成し、その他気になるすき間部分を埋めて行く作業の様子をお伝えしていきました。

これで屋根下地合板を取り付ける前に気になる部分は全て保管し終わりましたので、次回ようやく屋根に合板を取り付けていきます。

この日、夕方ごろに雨の予報があったのでブルーシートを急きょ上からかけた時があったのですが、やはり屋根があると完全に小屋感が出てテンションが上がりましたね。

次回屋根下地合板を取り付けたらいよいよ一応とはいえ屋根ができ上がる訳ですから、達成感もひとしおだと思います。

一刻も早く安心できる空間に引っ越しるため、引き続き小屋の完成を急いでいきます。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。