どうも、たかしです。
来る冬に向けて風呂場の寒さを何とかするため、薪ボイラーを開発中の僕ですが、前回の記事では薪を確保するための薪棚をDIYしていきました。
保管・感想をすることができる薪棚を作ったところで、今回は早速丸太を割って薪を作っていきます。
使用する丸太は、以前隣人から丸ごともらった物置丸太小屋の使わなかった掘っ建て基礎の部分です。
丸太小屋自体が築20年と言うことで、地面に突き刺さってしまっていた部分はかなり腐食が進んでしまっていますが、そうでない部分はまだまだ木材としての質を保っているように見えます。
このまま庭に転がしておいても邪魔になるだけだし、何よりもったいないですから、今回はこの丸太を切り出して割って薪にしていきます。
それではやっていきましょう。
①用意する工具
今回、薪を割るのには特殊な工具は使用しません。既に持っている斧やハンマーを駆使して薪割りをしていきますが、とはいえ丸太を切り出すのにはそれ用のノコギリが必要になります。
現在持っているノコギリはあくまで「木材」を切るためのものなので、もっと「丸太」を切り出すために特化したノコギリが必要です。
丸太を着るための工具と言えばチェーンソーが真っ先に浮かびますが、しかしまだこれから先頻繁に丸太を着ることになるかどうか見通しがつかないうちからチェーンソーを買ってしまうというのも、何だか失敗しそうで足踏みしてしまいます。
そこで今回は、刃渡りが長く両手持ちができて、かつ丸太を着る以外にも多様な用途に使えるこちらのノコギリ、シルキー製「ビッグボーイ」刃渡り360mmを購入しました。
刃渡り360mmのノコギリは他にもっと安い物もあったのですが、どれも木柄になっていて、湿気の強い山奥では木柄はすぐにカビてしまいそうで怖かったのでこちらの樹脂製柄のビッグボーイを採用しました。
かなりお高く、6000円ほどもしました。しかし刃が交換式になっているので、今後は刃だけを購入すれば安く済むので木柄の物と比べたらそこのところは経済的と言えます。
今回はこちらを使って丸太をカットし、薪割りをしていきたいと思います。
②薪割りの様子
1.薪台を切り出す
まずは薪を割るための薪台を、丸太の一部を切り出して作成していきます。
果たしてビッグボーイは問題なく丸太を切り出すことができるのか……?
はい、余裕でした。
流石は刃渡り360mmのノコギリだけあって、圧倒的に切断力が違います。丸太を寸断するのに30秒もかかっていないと思います。
流石に連続で切り続けるのは厳しそうですが、薪にするための丸太を切り出す程度だったら休憩を設けつつであれば特に問題なさそうでした。
2.薪割り
薪を割る方法ですが、ネットを調べると手斧だけでも割る方法があるみたいなのでそれを試してみることにしました。
まずは30㎝ちょっとぐらいに切り出した丸太に、手斧を半分に割れそうな位置に突き立てます。
そうしたら丸太をひっくり返して、丸太の重みで斧を押しつぶすようなイメージで薪台に叩きつけます。
ネット上で調べると「薪割り台」やら「薪割り用クサビ」なんかがあるのですが、それらも「刃の面を上に向けて、そこに向かって丸太を叩きつけて割る」といった形式になっています。それを手斧で再現する感じですね。
何回か叩きつけた結果、丸太がきれいに割れました。
これを何度も繰り返して、細かく薪を割ることができます。
ただ、この方法には一つ難点があって、かなり力強く薪を斧にたたきつける必要があるので薪を支える方の手がかなりしびれてくるんですよね。
かかる力も、丸太自体がそこまで重くないせいでイマイチ伝わらず、割れるまでに何度もたたきつける必要があり、それが手のしびれを加速させてしまいます。
何とか他に薪を割る方法がないか色々試行錯誤して、最終的に行き着いた割り方は「斧を突き立て、ひっくり返し、突き立てた方とは逆の丸太の面をハンマーで叩きつける」というやり方でした。
まあ要するに「薪割り台」の仕組みと全く同じことを手斧とハンマーで行うということですね。
打ち付けた手斧を直接ハンマーで叩きつけることでも割れるには割れるのですが、そうすると金属同士の衝突面へのダメージがかなり大きくなってしまうので、この方法が一番工具にも優しいし力も籠められると思います。
ただ、やはり小さな手斧だけだと力不足を感じることもままあるため……
その場合はくい打ちハンマーのようなより重量のあるハンマーで押しつぶせば流石に割れます。
ただこの方法だと足で斧を挟んで支える必要があります。この時注意しなくてはならない点が2つあって
- 斧がブレてしまって変な角度でハンマーと丸太がぶつからないよう、しっかり支える必要がある。
- 薪が割れた瞬間にハンマーの重量がそのまま足先に丸太を通して落ちることがあるため、足先に芯の入った安全靴を履かないと足が潰れてしまう。
特に2つ目の注意点はマジで危ないので、間違っても普通の靴でこの方法はやらないようにしましょう。というか安全靴であっても普通に危ないと感じるので、この方法をやるなら薪台の方を手斧が支えられるような溝を掘るなどして工夫する必要がありそうです。
丸太の方ですが、築20年の小屋に使われていたとは思えないぐらいめちゃくちゃきれいな状態を保っていて感動しました。
ただ、やはり表面にできた割れ目などから水が侵入して、中心の方に水分が残ってしまっているようでした。やはり薪割りしてしっかり乾かす必要がありそうです。
柱一本を丸々薪にして薪台に並べた様子がこんな感じ。一本薪にするだけでも結構な量になります。
ただ、長さが思ったより短くなってしまってこのままだと縁からこぼれてしまいそうだったので、農地に転がっていた適当な鉄の棒を使ってもう一本縁を支える支柱を追加しておきました。
全てを薪にするのは中々の重労働でしたが、何とか2日かけて全ての丸太を薪にすることができました。
③まとめ
今回は隣人からいただいた丸太小屋の余った丸太を、手工具のみを使って薪にしていく様子をお伝えしていきました。
割った薪の数を大体で数えた所200本ほどでした。これが多いか少ないかは微妙なところですが……
例えば厳冬期にのみ風呂場の薪ボイラーで使用するとして、お湯を沸かすのに使用する薪が3本だと仮定すると、200本で沸かせる日数は大体66日間ほどとなります。12月から使用し始めたら1月末には切れる計算……ちょっと足りないですかね。
さらに言えば、今回薪にした丸太はあくまで隣人にいただいたもので恒久的な物ではありませんから、この薪で一冬を越したとしてその次の冬どうするんだって話になります。隣人からの贈り物に頼らないのであれば、買うかもしくは自分で調達するしかありません。
そんな薪のあてが果たしてあるのかと言うと……
あるんだなそれが
僕が購入した土地の中には、思いっ切り杉林が含まれています。そしてなぜかその杉林には多数倒木があり、微妙に浮いているおかげか腐食もそこまで進んでいなさそうでした。
300万も払って買った土地ですから、これを活用しない手は無いでしょう。またそのうちこの倒木が薪に利用できないかどうか試してみたいと思います。
立っている木の伐採までやるのかというと流石に微妙ですが……まあ機会があればって感じですかね。そもそも勝手に切って良いのかどうかも分からないし。
今回の記事は以上となります。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。