どうも、たかしです。

この土地に引っ越してきてから既に1年以上が経ち、後一ヶ月ほどで小屋を建築して本格的に小屋暮らしし始めてからも1周年が経とうとしています。

この1年間は、とにかく放棄されて荒れ果てていた土地を整えてきました。

農地の草刈りをして畑を開墾したり、コンポスト堆肥の発酵ゾーンを作ったり、竹で覆われていた箇所を切り拓いて薪棚を作ったり、動物が侵入し放題だった庭を柵で囲ったり、ゴミが大量に埋まっていた裏庭を整備したり……。

庭だけ見ても、当時からだいぶ様変わりしたのが分かる

その結果、生活は引っ越した当初よりもかなり安定してきて、1年を過ごしたことによりこの土地で起きうる事態も大体想定できるようになってきました。

未だに農地にはシカが入り浸っていたり、庭にはマダニが大量に住み着いていたりとまだまだ課題もありますが……

生活が安定してきたのならば、やはり次に考えたいのは生活レベルの向上です。

人間とは欲深い生き物、今の生活に満足して維持するだけで幸せだなんて言うことは絶対にありません。

絶対に。

生活レベルを向上させるためには、現代社会では何といってもお金が必要です。

お金無しでも、土地にある木や竹、石などを活用して環境を整えることも可能ではありますが、僕の土地の中にある資源にも限界はありますし、そもそもお金無しで出来る開拓にも限界があります。

何よりも、貨幣経済による恩恵を受けることなく現代社会で生きることは限りなく非効率であり非現実的であることは、この1年の小屋暮らしを通しても痛感しています。

電気・水道、最低限のインフラでさえ貨幣経済に依存しており、現代人はただ生きているだけでも貨幣を消費していると言っても過言でないほど、貨幣前提の社会に生きているのです。

前置きが長くなってしまいましたが、最初の1年間は丸々土地開拓に使ってほぼほぼ「生活費を得るための手段」につながるようなことはできていませんでした。YOUTUBEとブログぐらいでしょうか。

なので、今後は開拓した土地を利用して、生活費をどうやって得ていくのかについて少しずつ進めていきたいと思っています。

その最初の一歩として、今回は兼ねてより構想には上がっていた「沢水を利用してのメダカ養殖」は可能なのかどうかについて考えていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①沢水は生き物の飼育が可能な水か?

そもそも、今住んでいる土地を購入しようとした要因のかなり大きな部分に、土地の中に沢水が流れているのがあったんですよね。

というのも、当時は「コオロギ」や「ゴキブリ」等々、「ペットの餌として需要がある」生き物を繁殖させて販売することで生活費を得ようと割とマジで考えていました。その中に「メダカ繁殖」という選択肢もあって、その飼育水に沢水が利用できるのではないかと。

かなり本格的に行っていた「コオロギ飼育」の方は「山奥の湿気によるカビ」「アリの侵入」「空き家の冬の寒さ」等々の理由から断念してしまったのですが……メダカの飼育であれば湿気やアリに関しては無関係ですし、冬の寒さも常に流れている沢水であればそこまで冷たくはならないのでは……と思っています。

「沢水自体、メダカを飼育するのに適している水質なのか?」という懸念がありますが、今のところは恐らく大丈夫なのではないかと考えています。なぜなら……

最近沢水を利用したため池の方に、オタマジャクシが住みつくようになったからです。

オタマジャクシの住んでいる水がキレイなのか汚いのかどうかはよく分かりませんが、少なくとも沢水が化学物質によって汚染されているだとか、動物の糞尿によって超汚れているだとかいうことはなさそうなので、日本の小川に普通にかつて生息していたメダカであればたぶん問題ないんじゃないかなと。

②沢水で飼育するメリット

沢水で飼育するメリットはたくさんあると思っていて、

  • 水道代がかからない
  • 水交換の手間が無い
  • エアポンプの必要がない
  • 餌代が掛からない(かもしれない)

等等です。

水道代は言っても1L当たり0.2円とかそこらなので、メダカ1匹に1L必要とされていますから1万匹飼うとしても2000円かかるぐらい。

そこまで大きなメリットでもないように思えますが、こういう大量飼育・大量販売をする際は1円でも単価を安くすることが重要なので馬鹿にできません。

また、沢水というほぼほぼ無限に供給することができる水を利用することにより、水をかけ流しにしてメダカを飼育することができ、常に新鮮な水が流れ込むため「水交換」・「エアポンプ」という魚類を飼育する際における手間が省けてしまうことが何より大きいです。

また、沢水という自然水の中に存在するであろう微生物が、メダカの餌となってもしかしたら餌代をかけることなく飼育できてしまうのではないかという期待感もあります。

つまり、沢水を利用することにより、一度環境をセットして安定させることさえできてしまえば、ワンチャンほぼ完全放置・拘束時間ゼロでメダカの繁殖ができてしまうのではないかと思っているのです。

③メダカ販売で稼げるか考える

メダカを実際に繁殖させられたとして、販売する方法は基本的にはヤフオクに出品という形になると思います。

道の駅で置かせてもらって販売、という方法もあるみたいですが、それでもやはりメインはヤフオクかなと。

実際にヤフオクでの餌用メダカの単価を調べてみると、大体1匹辺り20円~30円ぐらいで取引されているようでした。

仮に小屋暮らしでの生活費を月5万円だとして、それを全てメダカ販売で賄おうとした場合には単純計算

50000÷20=2500

なので、ひと月に2500匹販売する必要があることになります。

流石に生活費全てをメダカで賄うのは非現実的なので、例えば副収入的に月1万円だけ稼ぎたいとなった場合にはその5分の1でひと月500匹の販売で事足りるようになります。

月に500匹と考えると、1年間では6000匹を販売することができれば月1万円分の副収入となる訳で、屋外飼育となるとメダカの繁殖期間は夏場に限定されますので、その間に6000匹繁殖させるためにはかなりの大きさのプールが必要になることになります。

メダカ1匹に付き1Lと考えれば、6000匹飼育するためには6000Lの水が必要です。

僕が今持っている最も容量の大きいタライが120Lサイズなので、仮にその容器に100Lまで入れてメダカを繁殖させるのであれば、ひと月1万稼げるぐらいのメダカを飼育するにはタライが60個必要になる計算です。

120Lタライは1個約4500円なので、60個買うとなると27万円かかります。流石にかかりすぎでは?

27万円を投資額として考えると、それを回収するためだけにメダカを1万3500匹販売する必要があります。しかも1年間に6000匹しか繁殖できない計算なので、回収するためだけでも2年以上かかります。

水は沢水でいいので無限に調達できますが、ここで課題になってくるのはむしろ飼育容器の方だということがよく分かりました。

④まとめ

今回は、土地に流れる沢水を利用してメダカを繁殖させ、生活費を賄うことができるかどうかについて考えていきました。

結果としては、水を利用してメダカを繁殖させることは恐らく可能だけれども、生活費を賄えるだけの大量のメダカを飼育するための容器の方が問題としては大きいことが分かりました。

問題解決の方向としては2つあって、「容器を安く済ませる方法を工夫する」という方向か、「メダカの単価を高くして大量に繁殖させなくて済むようにする」という方向か……はたまたそれらを両立させるか。

そこら辺に関してはまた追々考えていこうかなと思います。

今回の記事は以上です。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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