どうも、たかしです。
門扉のすぐ横に新たにポストと竹で作った宅配ボックスを設置する計画、今回はその第3回になります。
前回記事では、空き家の前住人が設置した物であろうボロボロのポストを再塗装し、新たに屋根を作った門扉横の郵便ゾーンに再設置していきました。


ポストを設置したことにより、その下に設置する予定の郵便ボックスのサイズ感も大体把握できるようになりました。
そこで、今回いよいよ竹で宅配ボックスをDIYし、ポストの下に設置することで新たな門扉横郵便ゾーンを完成させていきたいと思います。
竹を使ってしっかりとした実用的な宅配ボックスをDIYすることは可能なのか?
それではやっていきましょう。
①竹宅配ボックス作成の様子
1.竹パネルの作成
以前作成した「竹物置小屋」では、地面に掘っ建て基礎を立ててそこを基準に壁面や棚、屋根等を組み立てていきました。

地面に竹を突き刺すことで頑丈な作りの構造物にすることができるのがこの方法の利点ですが、地面に突き刺している以上その場所に固定されてしまうのがデメリットでもあります。
そこで今回は、竹を組み合わせて板状のパーツを作成し、それを組み合わせて箱の形に仕上げていくという新たな形での竹DIYに挑戦していきました。

正確性を上げるため、しっかりと長さを測ってマークしつつ竹をカットしていきます。

レシプロソーはカット位置がずれやすいため、きちんと台にクランプで固定し、できるだけ精密に同じ長さの部材を大量カットしていきます。

おなじみのロープワークで大量の竹を一列に繋ぎ並べていったら……

更に上下端の位置で横通しの竹材でより強固に固定し板材にしていきます。
この竹で板材を作成していく作業ですが、めちゃくちゃ時間がかかります。大量の竹を同じ長さにカットする作業とロープワークで2カ所繋ぎ合わせていく作業がとんでもなく地道で時間がかかり、全工程で1時間半は掛かってしまいました。
今回は直方体の箱を作成するわけですからあと5面、1時間半の作業×6で板材作成だけで9時間近くかかる計算になります。
控えめに言ってしんど過ぎる作業になりましたが……

2日間かけて何とか6面全ての板材の作成が完了しました……!
いや~きつかった。
2.板材を組み立てる

早速作った板材を組み合わせて宅配ボックスを作成していきます。

今回は前開き式の宅配ボックスにしていく予定なので、側面+背面のパネルを針金で繋ぎ合わせて……

それをさらに底面のパネルに繋いでいきます。

天井のパネルも同様に針金でつなぎ合わせてまずは箱の形が完成しましたが……

やはりこの状態だと斜め方向からの力に弱く、簡単に箱全体がたわんで歪んでしまいます。
以前竹でベンチを作成した時もそうでしたが。細い竹をつなぎ合わせて作成した構造物は基本的に斜め方向からの力に弱くなってしまうようです。

と言う訳で、その際に学んだ対処策である「筋交い」をとにかく貼り付けていくことにしました。

背面、及び両側面に筋交いを入れることにより、しっかりと自立するようになりました。
3.扉の取り付け
最後の一枚、正面パネルは片開きの扉として取り付けていきます。

まずは正面パネル端の竹材直ぐ上の天板端に穴を空けて……

正面パネル端の竹材にも穴を空けますが、その際貫通させるのでなく竹内の穴に通じるよう片側に穴を空けます。

側面の穴から竹内の穴の中を針金をが通るようにして……

先ほど開けた天板端の穴に通して……

針金をくくって固定します。こうすることにより丁番を取り付けたかのように稼働可能な部分を作成することができます。

下部にも同様の方法で回転する部分を作成して……

これで片開きの正面扉が完成しました!

仕上げに湾曲した竹材を取り付けて取っ手とし、竹宅配ボックスの完成です!
②郵便ゾーンへの設置
完成した宅配ボックスを屋根付きの郵便ゾーンへと設置していきます

まずは基礎として同じぐらいの高さの石を置いといて……

その上に宅配ボックスを設置します。
別に地面に直置きでも問題ないとは思うのですが、何となくボックス下に通気があった方がボックス自体が長持ちするかなと。

一応宅配ボックスの背面を針金でフェンスに固定して動かないようにしておきました。
この宅配ボックス自体結構重いし(たぶん3kg前後)、風通しもスカスカなので風で吹っ飛ぶようなことはないとは思いますが、本当に一応気分の問題で固定しておきました。

あと、設置してから気付いたのですが、左開きだと通路からのアクセスが劣悪すぎたので……

急きょ右開きの扉に改良しました。ちょっと面倒でしたが、一度通した針金がそのまま使えたので最初程の手間はかかりませんでした。

開いた中身はこんな感じ。
底板面積40㎝×50㎝、高さ80㎝で作成してありますのでそこそこの空間があります。大概の郵便物はこの中に納まることでしょう。

遠目で見るとこんな感じ。郵便ボックスのデカさと質感がそこそこ異様です。
もっと全体が馴染むかと思ったんですけどね。ポストの赤さと竹の色彩がかなりミスマッチです。
竹を塗装でもすればもっと見栄え良くなるのかもしれませんけどね。それは流石に面倒……。
屋根はギリギリ宅配ボックスを覆うだけの広さがありますが。横っ風に吹かれた雨はどうにもならなそうです。小雨なら大丈夫だと思いますが、大雨時だと宅配ボックス内の物はかなり濡れてしまいそうですね。
天板の上に水を通さない何かで蓋しておいた方がいいかもしれません。
③まとめ
今回は門が締まった状態でも郵便が投函できるよう、新しく郵便ゾーンを作り、更に竹宅配ボックスも作成して設置していく様子をお伝えしていきました。

全体的に今回はやりたいことがやりたいようにやれて満足していますが、一つ懸念点を上げるとすれば「果たしてこの竹宅配ボックスがちゃんと配達員さんにも宅配ボックスとして認識されるのか」ということですね。
郵便ポストの下にあるんだから宅配ボックスと連想することはできると思いますが、しかし配達員の側に立って考えた時この異様な様子の箱の中に特に事前連絡も無いのに配達物を置いていくという選択肢を取ることができるのか、という不安が残ります。
一応郵便局の配達員さんには、こんな山奥に何度も往復してもらうのも申し訳ないので「玄関への置き配」は既に依頼してあるのですが、そこのところ臨機応変に対応してくれるのかどうか……。
あと、配達員さんが潔癖症だったりしたらそもそもこの竹丸出しの宅配ボックスに触れることさえ難しいのではないか等々……。
色々不安が残るところではあるのですが、とりあえずこのまましばらく使ってみて、もし問題がありそうだったら配達員さんの方にも連絡を取りつつやっていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。