どうも、たかしです。
庭への獣侵入を阻み、同時にマダニを庭から根絶させるため、庭のぐるりを防獣フェンスで囲っていくシリーズ、今回は第5回になります。
前回の記事では、フェンスの本設置に向けて地面の凹凸を均したり、邪魔な竹草木を伐採したりしていきました。


今回からはいよいよ防獣フェンスの本設置を始めていきますが、その中でもまずは一番複雑で微調整が必要な扉部分の取り付けを行っていきます。

以前仮・仮設置の際にも実験した、片開きの扉システムを今回裏庭との境目に2カ所、農地への入り口に1カ所の計3カ所を設置していきます。
果たしてきちんと開閉可能でかつ獣が侵入できないような扉を作成することはできるのか?
やっていきましょう。
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①作業の様子

まずはフェンスの長さを必要な分に合わせます。
長さ調整しなくても扉に加工することはできますが、余分な長さがもったいないですし扉として開閉する時に引っかかる可能性が高まって使いにくくなると思いますので、仮設置してある支柱間の必要分の長さに合わせて印を打っておきます。

フェンスを構成する針金は非常に太く、ニッパーでもそう簡単には切れません。金属用のノコギリかディスクグラインダーが必要になります。

同時に、扉の開閉機構において重要なパイプも20センチちょっとでカットしておきます。
ちなみにこのパイプは裏庭やらの内やらの地面に埋まっていた物です。軽く錆びてはいますが使用には問題なさそうです。
敷地のいたるところにゴミが埋まっているのはこの土地の最高に厄介なポイントですが、こういう使える資材が手に入るのは便利。そう前向きにとらえることにしています。

仮設置していた支柱を一旦どけて、カットしたパイプを頭6センチほど出るようにハンマーで埋めます。

そうしたらフェンスの端っこの下の針金が飛び出している部分を引っかけます。これで扉が開け閉めできるようになります。

パイプのすぐ横に支柱をしっかり挿して……

結束線でフェンスと支柱を固定します。これで開閉できる扉の機構が完成しました。

向かいの支柱もしっかり地面に挿したら……

フェンスと支柱をシャックル(元はワイヤーなどを繋げるための金具)で留めることで扉を固定することができます。
他にも色々固定するための金具で丁度いいのが無いか探したのですが、こちらのシャックルがコスト面及び手間・強度面等々から考えた時の最大公約数的回答になるのかなと自分の中では結論付けました。

シャックルのネックとなるのは取り外しの際にいちいちネジとなっている部分を回して取り外さなくてはならないことです。これが結構時間かかるし、何より取り外した後本体とネジ部分に分かれるため置き場所にも困ります。
それならバネ式のフックとかで良いのが無いかなと思ったのですが、支柱パイプに通さなければならない関係上かなり巨大なフックじゃないとダメなんですよね。そうなると値段も結構お高くなってしまいます。(シャックル400円、フック800円ほど)
南京錠とかもアリかと思いましたが、別に獣対策ように鍵機構なんて必要ないのにその分値段が高くなるのも意味わかりませんし、結果シャックルが一番いいのではないかと言う結論に落ち着きました。

さて、一見これで固定完了かと思いきや実はそうではなく、これだと下の方がスカスカで簡単に引っ張って持ち上げられてしまうんですよね。
アナグマ床下侵入事件で散々思い知らされたように、獣(特にアナグマやイノシシ)はとにかく地際を攻めてきます。こんなことではあっさり侵入を許してしまいますから、下が持ち上がらないような仕組みも追加する必要性があります。


地際を固めるためのかんぬきを作成するため、まずは実家からいただいてきた古い物干しざおをカットします。

物干しざおを地面際に埋めて、そこに何でもいいので硬いパイプ(画像は農地に埋まっていたつっかえ棒)を挿せば簡易的なかんぬきの完成です。

脆そうでいて、これ一本で意外なほどの引っ張りに対する強度を得ることができます。
以上で開閉式の扉フェンスの作成が完了しました。

後は同様に裏庭へのもう一つの道に一カ所

農地への道に1カ所設置していきました。
農地の方の扉は若干渡し幅が長いこともあり、地際のかんぬきを2本設置して強度を増しておきました。
以上で全ての扉作成が完了です!
②次回「正門作成編」へ続く
今回は防獣フェンスの資材と簡易的な材料を使って、安く防獣フェンス扉を作成していく様子をお伝えしていきました。
今回使用した材料は、フェンスと支柱及び留め具のシャックル以外は全て空き家に元々あった物や端材、廃材などを使用しており、作成工程もそこまで複雑な物では無いため、なかなかオススメの扉作成方法となっています。
扉フェンスの既製品を買おうとすると結構しますからね。後は実際に獣に対抗し得るだけの強度があるかどうかですが……若干地際の守りが心配ではあるので、また後々追加で補強することもあるかもしれません。
次回は今回扉作成で得たノウハウも生かしつつ、より巨大な「両開き正門」の作成をしていきます。
今回作成した片開き扉よりも、より複雑な機構を持った門を作成していくつもりですので、どうかお楽しみに。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会い地ましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。