どうも、たかしです。

庭への獣侵入を阻み、同時にマダニを庭から根絶させるため、庭のぐるりを防獣フェンスで囲っていくシリーズ、今回は第8回になります。

前回の記事では全ての防獣フェンスの設置が完了し、庭のぐるりを傍受フェンスで取り囲むという目標を一旦達成することができました。

裏庭との境からずらーと連ねて……
端は空き家の裏手に繋げて、庭全体を取り囲んだ

しかし、実はまだこれだけでは獣対策が完了したとは言えません。

今現在の状態では、地際対策があまりにも脆弱すぎるからです。

防獣フェンスは下端の6㎝ほどだけを地面に突き刺しているだけで、後は支柱に括っている結束線とユルユルのアンカーピンの強度でもって地面から浮かないようにしているにすぎません。

過去の経験から言って、この程度の防衛力ではアナグマが本気になったらあっさり地面を掘られて侵入を許してしまうことでしょう。

忌まわしき過去

と言う訳で今回は防獣フェンス設置の仕上げとして、地際からの獣侵入に対する強度をより上げていくための対策を「アニマルネット」「アニマルフェンス」を使用して行っていきます。

どちらもこれまでの獣対策で使用した余りですので、追加の費用は掛かりません。その分数が足りるかは微妙ではありますが……。

広大な範囲の防獣フェンスの地際対策を徹底することは果たしてできるのか?

静かな暮らしを手に入れることを願って……やっていきましょう。

①作業の様子

まず行っていく対策は、「フェンスの地際を覆うようにネットを裾に設置していく」と言う方法です。

フェンスの下3分の1を隠すようにして、支柱ごとにネットを針金で固定し、どんどん裾を隠していきます。

個々の部分は結構な斜面になっていて、ちょいちょいズッコケそうになったのですが無事怪我することなく端っこまで取り付けることができました。

このように、フェンスの地際を覆うようにネットをかけることで、まず第一に獣がフェンスの下端まで辿り着くこと自体が困難になります。

獣がフェンスの下を掘るためにはネットの下をくぐって潜り込まなければならず、流石に獣にそこまでの知性は備わっていないんじゃないかと。

効果はそれだけでは無く、ネットによって足元が不安定になることによりシカ辺りはフェンスを飛び越えることが困難になるでしょうし、そもそもゴワゴワとしたネットの上をあまり獣たちは積極的に歩きたくないのではないかと言う、精神的な対策にもなっているのではないかと期待しています。

また更に、緑色のネットが程よく目隠しになり、シカなんかはともかく視点の低いイノシシやアナグマなんかはフェンスの内側に何があるのか視認しづらくなって、侵入されづらさがより向上するのではないかと考えています。

熱のこもった解説からもお分かりの通り、僕はこの裾ネットが侵入防止力をかなり底上げしてくれるのではないかと期待しています。

防獣フェンスは強固な金属製であり、言わば「剛」の獣対策。しかし「剛」の対策はそれ以上の「剛」……アナグマやイノシシの掘削力に突破されてしまう脆さも秘めているのです。

そこで設置しましたこの「裾ネット」は言わば「柔」の獣対策と言う訳です。「剛」のフェンスに「柔」のネットを設置することにより、獣対策が完成するのではないかと僕は考えました。

アニマルネットは2mと非常に長く、このように崖を覆い尽くすことさえできます。

どうしても新たに埋め直した部分の土は脆いので、ちゃんと対策しなければあっさりと突破されてしまう可能性が非常高いです。こうすることで、そもそも獣が脆い箇所にたどり着くこと自体ができないようにしていきます。

ネットが結構ひらひらしてうっとおしいので端をアンカーピンで打ち付けようかとも思いましたが、そうしてしまうと逆にネットにテンションをかけてしまうことで噛み千切られたりされやすくなりそうなのでやめました。

やはり残念ながらアニマルネットが足りなくなってしまったため、最後小屋の裏手辺りは農地に転がっていた防獣ネットで代用しました。

土地の残置物に結構な量こういうネットが転がっていましたので、空き家の前住人も獣たちには手を焼いていたのかもしれません。

扉にも同様に裾ネットを取り付けていきました。

扉に取り付けてしまうと開閉時に結構邪魔になってしまうのですが、やはり扉部分こそ地際のガードが甘くなってしまいがちですので、悩みつつも設置することにしました。

また、そこから更に地面掘られ対策に、扉部分の地面にアニマルフェンスを設置しておいて、獣が掘ろうとしてもフェンスが邪魔になるようにして強度を高めておきました。

フェンスの針金に、裾のネットが引っかかってより一層開閉時に厄介になってしまいましたが、獣に対する防衛力と開閉時の不便さはトレードオフ的な面があるので、ここは防衛力に全振りすることにしました。

まあ、扉の開閉なんて1日1往復で事足りますから、そこまで面倒ではありませんしね。

同様に勝手口への扉……

裏庭への扉……

そして門にも裾のネットや地面へのアニマルフェンス設置を行っていきました。

これにて、本当の本当に全ての防獣フェンス設置作業が完了しました!

いや~なかなか大変でしたね。裏庭のごみふるい分け作業と比べたらハナクソですけど!!

②実際に門から車で乗り上げられるか試してみた

最後に、今回の防獣フェンス設置の目玉でもある観音開きの正門から、本当に車ごと庭に乗り上げることができるのかどうか試してみました。

特に問題なく車で通ることができました。

開いたフェンスは適当にネットや地面に引っかけておくことができるので、特に開いた先に突っ掛けみたいなものも準備せず、そのまま車が通る空間を確保することができました。

地面に埋めたかんぬきのパイプをタイヤで踏まないかだけちょっと怖かったですが、普通車で乗り入れる分にはまず踏んでしまう位置には無いので問題はないですね。事情を知らない郵便屋さんのバイクとかがバイクごと入って来た時とか結構ヤバいかもですが……。

今のところ郵便ポストが空き家の玄関に設置してあるので、出かけている時のこととか考えると門の外側に置いておいた方がいいかもしれませんね。

③まとめ

今回は獣の侵入対策として、庭のぐるりを防獣フェンスで囲っていく様子をお伝えしていきました。

とりあえず自分の中では満足のいく仕上がりになったのですが、懸念点はまだいくつか残っています。

まず、フェンスの高さが1.2mしか無いため、シカが上を飛び越えてくる可能性が高いということ。

シカの飛び声を防ぐためにはおおよそ1.8mは高さを確保しないといけないと言われており、今現在のフェンスではどう考えても本気になったシカを止めることはできません。特に扉や門の辺りはヤバそうです。

今回の獣侵入対策の目的としては、獣に引っ付いてくるマダニもまた締め出したいという物があったので、その最たる獣であるシカがあっさり侵入してきてしまうとなると全く本来の目的に合わないことになってしまいます。

とはいえ、シカの方がよっぽど庭への侵入に固執していない限りは現在のフェンスでも一応侵入を忌避させる効果はあると思いますので、今後マメに庭の様子を観察しつつ、シカの侵入が確認できるような痕跡(新たな食痕とか糞とか)が見つかった場合にまた新たな対策を打とうと思っています。

あと問題なのは、先にも触れましたが門を閉めた状態だと郵便配達員が困ってしまうということですね。

基本的に在宅時は門を開けておくつもりではいますが、外出時なんかは特に長期の際には門を閉めておきたいので、そうなると郵便配達員がポストまで辿り着くことができなくなってしまいます。

別に鍵を付けている訳じゃないので開けられないわけではありませんが……まあまともな配達員なら締まっている門をわざわざ開けて入ってくることは無いでしょう。

郵便物を持ち帰ってしまうのか、はたまた投げ入れられるか、フェンスにでも挟んで行くかは分かりませんが……このポスト問題に関しても早急に何とかした方が良さそうです。

とりあえず今は獣侵入に怯えることなく暮らせるようになったことを喜びたいと思います。

これで今夜もくつろいで熟睡できるな……。

今回の記事は以上です。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。