どうも、たかしです。
庭に薪で調理をするための屋外炊事場を作る計画、今回はその第7回になります。
前回は火力不足&安定しないカマドを改良し、お湯が沸騰するのにかかる時間を縮めていきました。


今回はいよいよカマドを使って薪の火で調理ができるかどうか、実際にカレーを作成していきます。
最初に炒めるためにある程度の火力が必要かつ、煮込むために長時間火を持続する必要のあるカレーと言う料理を無事にカマドで調理することはできるのか?
それではやっていきましょう。
関連記事
①事前準備

カマドでカレー作りをするとは言っても、下ごしらえに関してはキッチンでしかできないので、一通りの準備は事前に行っておき、カマドでは煮炊き関連だけでいいようにしておきます。
ちなみに今回の具は、ウィンナーとわが家で採れたナス・ピーマンのみです。

下ごしらえが完了したら、今度はカマドで火の準備をしておきます。
今回はこれまでの火付け時の火の動きの傾向から、二重底の金網の下に着火材である杉葉だけを入れておき、網の上に焚き付けの松ぼっくりと薪をセットするという方法でやってみたのですが……

これがドンピシャハマりまして、これまでで一番楽に勢いよく着火から薪への火付けをすることができました。

その後薪の火が安定して、五徳のところまで火が上がるようになってきたところでカマドの準備も完了しました。
こういうのって、人手があれば「一人が下ごしらえ、もう一人が火の準備」みたいに分担して効率よく進められるんですけどね。林間学校とかでも「女子は野菜準備、男子はカマド準備」みたいに分担しましたよね~。
つれぇわ~、独り身孤独弱者男性はつれぇわ~。
②調理の様子

五徳にフライパンをセットし、まずは油を垂らして温めます。

その後ウィンナーを投入して炒めていきます。
正直、カマドの火はコンロの火よりも温度が低いことは分かり切っていたので、炒めるのはちょっと厳しいかもなと思っていたのですが、想像以上にジュウジュウいってイイ感じに炒めることができていました。
体感ガスコンロの中火ぐらいの火力は出ていたのではないかと思います。炒め物もイケますね。

灰が飛ぶことがあるので、適宜蓋をしながらまずは肉をしっかり炒めて……

続いて野菜を投入。
中の量が増えても、炒める勢いはそこまで落ちません。何の問題も無くそれなりの量の炒め物もこのカマドでこなすことができそうです。

横から見るとこんな感じ。カマドの煙突口から上がった火がバチバチ鍋の底に当たっています。
ただ、どれだけ勢いよく燃やしてもやはり煤は出てしまうので、フライパンの底は早くも真っ黒になってしまっていますね。薪の火を使用するならば致し方ない点です。

炉内の様子がこんな感じ。
やはり二重底+細かい薪にしたことによる火力向上&安定の効果は抜群だったようで、薪を投入するタイミングさえ間違えなければ継続的に強い火力のまま運用することができていました。

ある程度野菜にも火が通ったところで、水を加えて煮込んでいきます。

ここからは長期戦になるので、随時必要量の薪を細かく割りつつ、火の勢いが衰えないよう火の番をしていきます。
これまでの実験から、沸騰するまで少なくとも10分は掛かると思っていたのですが……

なんと、5分ちょっとぐらいで早くもめちゃくちゃ沸騰してしまいました。
やはり僕自身このカマドの取り扱いに慣れてきて、常に高価力を維持することができたのが大きかったのではないかと思います。
この時点で、このカマドが十分実用に耐えうることが証明されました。

なお、カマドの火はコンロのように微調整することができないため、火力調整は追加の五徳を重ねて物理的に距離をとることで行っていきました。

その後10分ほど煮込み、野菜にも十分火が通ったところで……

カレーを投入し……

かき混ぜていって少しグツグツとしてきたところで、カレーが完成しました。
無事にカマドでカレーを作成することができて一安心です。これなら大概の料理はこのカマドで出来るのではないでしょうか。
③まとめ
今回は耐火煉瓦で組んだカマドで、実際に料理ができるのかどうかカレーを作詞していった試していった様子をお伝えしていきました。

実際に食べてみても、ガスコンロで作ったカレーと全く遜色ありませんでした。耐火煉瓦カマドは十分実用的です。
とはいえ、やはりガスコンロと比べた時の劣っている点ももちろんありまして、大きくは「単純に火の準備をする手間で時間がかかる」ということと、「調理器具に付く煤がヤバい」の2点です。

今回カレーの下ごしらえ開始から含めると料理自体は8時から開始したのですが、最後カレールーを溶かし終わったのが9時半だったので、調理には1時間ほどかかったことになります。
普段カレーを作るのにガスコンロだと1時間かからず全工程が終わるので、それより1.5倍ほどかかったことになります。
比較的長く火にかけなければならず、調理時間が長くなりがちなカレーでさえ1.5倍なので、より調理時間の短い炒め物だと火の準備にかかる時間によるロスが割合的に大きくなって、ガスコンロと比べてかなり面倒になってしまいます。
そのため、煮込み料理のような火にかける時間が長くなる料理の方がカマドでの調理にはまだ向いているのではないかと思います。

煤に関しては、一度ついてしまったらもうきれいに全部取り切るというのはほぼほぼ不可能なので、カマドでの調理に使う器具に関してはそこのところは諦める必要性がありそうです。
以上の点を踏まえつつ、今後は主に作り置きのカレーを調理する際にこちらのかまどを利用し、少しでもカセットガス代をケチっていこうかと思います。
今のままだと雨の日なんかはカマドが使えませんし、風邪の強い日とかでも使えなくなってしまいそうなので、囲いや屋根なんかを設置してより利用しやすいカマドにしていきたいですね。そのうち。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。
↓ランキングに反映されますので、よろしければクリックお願いします!
