どうも、たかしです。

生活の拠点にするための小屋建築も、工期が既に2か月を過ぎました。当初の想定よりも建築期間がかなり伸びてしまっていますが、それだけ時間をかけただけありとうとう残すところ「内装の壁」と「外装の塗装」のみとなっています。

5月半ば時点で何もなかった空き家の庭先に……
小屋が建ち、立派なドアまで付いた

さて、まだ未完成ではあるものの、正直ここまで建築が進んでしまえば住むことは十分可能です。

しかもここ最近の梅雨で、内装の壁に使う予定の石膏ボードの取り付けもなかなか進められない始末……。

という訳で今回の記事では、まだ未完成ではあれど既に十分住むことができる小屋に試しに一晩泊まってみましたので、どのような環境だったのかの紹介と一晩泊まった感想をお伝えしていきます。

果たして苦労の塊である小屋はどのぐらいの住み心地なのか?

空き家よりはマシなのか? 虫や獣の侵入は無かったのか??

それではやっていきましょう。

①お泊り環境を整える

1.延長コードで電気を引く

お泊りをすると決めて、真っ先に試したのは「延長コードで電気を引っ張れるかどうか」でした。

僕は電気ナシでは1日としてまともに生活することはできません。

本当に寝泊まりするだけだったら電気が無くてもギリ行けるかもしれませんが、どうせならPC作業も小屋でしたいところですし、扇風機が無いと過ごすのには結構厳しいと思いますし、後々スポットクーラーを導入するためにも電源は必須です。

電気工事士2種の資格が取れ次第電気工事DIYはするつもりですが、どうやら最速で免許を手に入れるとしても8月の下旬ぐらいになるみたいで、それまで電気ナシの生活なんて耐えられる訳がありません。

ということで、もともと空き家にあった延長コードを使って無理やり小屋に電気を引くことにしました。

居間のコンセントから、小窓を通して電源コードを小屋へと延ばします。

虫の侵入を防ぐため(空き家は虫入り放題だが念のため)、窓のすき間はアルミシートとアルミテープでふさぎました。

流石にコードを地面にそのままというのは良くないと思ったので、屋根の棟板金に引っかける形でコードを宙に浮かせて……

小屋の窓から延長コードを内部へと持って行きました。

ドアのすき間は空き家側どうよう、アルミシートとアルミテープでふさいであります。

内部はこんな感じ。とりあえず問題なく電源を小屋の中へ引っ張ることができました。

2.掃除、荷物の搬入

電気が引っ張れることが確認できたので、本格的に寝泊まりするための準備に入って行きました。

まずは掃除機で大まかなゴミを取り……

細かい木くずや土ぼこりなんかはクイックルワイパーで掃除していきました。

そしてその後、PC作業環境と寝具、その他必要な物を持ち込んで寝泊まり準備が完了しました。

寝具は流石にベッドを持ち込むわけにはいかなかったので、銀マットの上にクッション類を並べて簡易布団にしています。

学生時代から使い込んでいた寝袋もあったので持ち込もうかと思ったのですが、この梅雨中の空き家の湿気に耐えきれずカビが生えてしまっていました。南無……。

暗くなってから空き家に戻るのは絶対に嫌だったので、夕方以降はずっと小屋に籠れるよう工夫したのがこちらの歯磨きセットです。

左のペットボトルには水道水が入れてあり、これを使って給水と歯磨き後の口濯ぎを行います。そして排水は右のペットボトルにすることで、水道なしで歯磨きを小屋内で行うことができるという算段になっています。

我ながらこれは発明だと思いました。特許とろ。

小屋には玄関が無く、流石に小屋の外に靴を置いておくのは不安だったので、防水シートのきれっぱしを隅に置いてそこを靴置き場としました。

その内、小屋内に省スペースで設置できる靴置き場を発明したいところです。

②小屋内の様子

まず結論から言うと、小屋の中はめッッちゃくちゃ快適でした。

梅雨の雨の降っている日だったので、気温は26度前後、湿度は84%とやや高めでした。

気温が26度と聞くと涼しそうな印象を受けると思いますが、実際はちょっと暑いかなと感じるぐらいで、扇風機があればまあまあ普通に過ごせるといった感じの環境です。

湿度は空き家とほとんど変わらないぐらいで、気温はやはり風通しが無い分+空間が狭い分人肌でもすぐに温まるため若干高め。これだけだと空き家とそんなに違わないかむしろ悪い環境だと思えてしまいますが、それでも空き家より小屋の方が圧倒的に快適だと言い切れるのは、ひとえに「安心感」に尽きます。

裸足&半ズボンで過ごすことができる安心感よ。

安心感① 虫が少ない

虫の量は、やはり空き家よりは圧倒的に少ないです。全く無し……とはいかなかったのは残念ですが。

小屋に出現した虫①「トビムシ」。体長1mmあるかないかといった非常に小さな虫で、時々ぴょんぴょん跳ねます。

特に害はないようですが、自然界では千から1万単位で大量に存在しているため、家の中にも侵入してくる不快害虫として扱われています。

小屋に出現した虫②「ハゴロモの幼虫」。こちらは体長2~3mmの、お尻についている白い毛のようなものが特徴の虫。成虫は翅があるが、幼虫は翅が無く跳ねて移動する。

このデカさでどうやって侵入してきたのかは謎。元からいたか、出入りの時に侵入したと思いたい……。

大体この2匹が、一晩の間に10数匹出現しました(うちハゴロモは2~3匹)。結構な数なので何かしら対策したいところですが、これでも空き家と比べたら全然少ない方なんですよね。

何しろ空き家はふと部屋に目をやれば100%何かしらの虫を発見できるような状況でしたから。それに対して小屋は目を凝らさないと虫は見つかりません。これはあまりにも大きい違いです。

虫の出現は、20時以降に集中していて日が出ているうちはほぼ全く出現しませんでした。空き家でもそうでしたが、やはり日が落ちてから虫は活発になるっぽいですね。

細かい虫とはいえやはり気になるので、何かしらの対策は考えていきたいところです。

安心感② 部屋の広さがちょうどいい

やはり、部屋の中全てを見渡すことができて自分が把握できない箇所が無いというのは素晴らしいと思いました。

空き家はなまじ広いうえに、屋根裏やら床下やらその他すき間やら死角があまりに多くて、虫をはじめとした得体のしれない生き物がどこに潜んでいるか分からないという不安感が常にありましたが、小屋ではそれが全くありません。それがもう本当最高過ぎて……。

3畳という広さは狭すぎるんじゃないかと思われるかもしれませんが、今のところ家具なんかも置いてないし天井がかなり高い(一番高いところで3mほどある)のもあって、圧迫感は全くありません。それも居心地の良さに拍車をかけています。

僕自身、広い部屋ってあんまり好きじゃないですよね。基本PCの前で座っているだけなので、3畳あれば十分すぎます。

安心感③ 静か

小屋内の安心感を支える大きな要因の一つは、室内がとにかく静かなことです。

まず単純に外の音があまり入って来ません。虫やカエルの鳴き声や雨音など、まだ断熱材も入れていなくて壁は合板むき出しなのですが、それでも結構音を遮ってくれます。

そしてそれ以上に大きいのが、空き家と違って「得体のしれない音がしない」ということ。

空き家は全く音のしない夜の方が珍しいと言ってもいいぐらい、不意にどこかで音が鳴ります。「パキッ」だとか「トントン」だとか「カサカサ」だとか……本当に「事故物件かよ」ってぐらい頻繁に謎の音がするんですよね。まあ大体は虫かネズミなんだろうとは思いつつ。

夜ベッドに入って明かりを落としてからが特に酷くて、ベッドにかけてるテントのすぐ近くから何かしらの生き物が動く音がした時なんかめちゃくちゃ怖かったですからね。

そういった音含めて、小屋内は本当に静かです。そのため安心感が違いました。

ちなみに安眠できたかというと、それはそれで別問題で、寝床が質素すぎるせいで腰が痛かったです。早くベッドを持ち込んでガチで小屋で寝泊まりしたいところです。

③まとめ

今回はまだ未完成の小屋に、試しに一晩泊まってみた感想をお伝えしていきました。

結論としては、正直予想以上の安心感で、もう空き家での生活には戻れないなと確信してしまうほどには快適空間でした。

いや本当、小屋の中が落ち着く空間過ぎて、今日まで空き家で過ごしてきた自分はマジで落ち着ける瞬間というものが無かったんだなというのに気付いてしまうぐらいでしたからね。小屋が快適すぎて空き家での生活がいかに苦痛だったのかが浮き彫りになったというか。

もう空き家での生活には戻れそうもないので、もう一晩と言わず今後は小屋が早くも拠点になってしまいそうです。流石にこの快適空間を味わってしまったら、空き家での生活は罰ゲームですからね。

今後はこの快適空間をより向上していくため、小屋の完成はもとより、夜間に侵入してくる小虫対策や、スポットクーラーのなど色々な物を導入していく予定です。

ここ最近、群発頭痛やら獣の侵入やら梅雨の湿気やらで気分が落ち込んでいたのですが、今回のことでかなり元気が湧いてきました。

今後もブログの更新しかり、最近全然できていない動画のアップだったり頑張っていきたいと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。