どうも、たかしです。

土地開拓で出た大量の竹を使って、農地の物置小屋をDIYするシリーズ。今回はその第3回になります。

前回の記事では、竹を柱の間に挟み込むように次々と重ねていき、途中棚を追加しつつ物置小屋の壁面を組み立てていきました。

長辺と短辺を交互に重ねることで壁面を形作っていく。
2本の柱を閉じて挟み込むことで固定完了

今回は物置小屋作成の最終工程「屋根建築」を進めて行き、物置小屋の完成までの様子をお伝えしていきます。

以前作成した竹薪棚では完全に飾りと化してしまっていた屋根ですが、今回は実用的な物を果たして竹で作成することができるのか?

それではやっていきましょう。

①垂木の取り付け

まずは屋根の土台となる垂木を、柱間に渡して取り付けていきます。

柱の長さをカットして調整していきます。

今回は片流れ屋根にしていくということで、垂木は手前が上がって奥に向かって下がっていく形にしていきたいので、柱にそれぞれカットしたい長さでマークしておき……

レシプロソーで切りそろえていきました。

手前の柱を180㎝、奥の柱を160㎝にカットし、奥側に向かって緩い勾配となるようにしました。

屋根の土台となる垂木はある程度太い竹を80㎝に切り出して準備しておいて……

垂木が乗っかる柱の先にも切り込みを入れて事前に加工しておきます。

このようにV時の溝を掘ることで、柱の先に取り付けられた垂木がズレて落ちることを防止し、しっかりと取り付けることができます。

更に、柱・垂木双方にドリルで穴をあけておいて……

お互いに針金を穴に通して結ぶことで、垂木の位置がずれることを防ぎ、しっかりと固定することができるようになります。

前回の竹薪棚の屋根作りの際は何も考えず紐で垂木を結ぶだけにした結果、どんどん垂木と一緒に屋根がずり落ちてくるという事態が発生してしまったため、今回はそこのところを徹底的に対策してあります。

仕上げにハッカーを使ってしっかりと締めあげれば、かなり頑丈に垂木を取り付けることができました。

同様の処理を他の柱間にも行っていくことで、屋根の下地を渡す垂木が完成しました。

②屋根下地を渡す

続いて垂木の上に屋根の下地となる竹を渡していきます。

下地の竹も針金で固定するため、垂木の方に事前に竹を固定する位置にドリルで穴をあけておきます。

できるだけ長くて頑丈な竹を選び、垂木間に渡して、事前に穴をあけておいた位置で固定していきます。

反対の端・真ん中でも同様に固定し、長い竹を渡すことができたら……

最後に両端の垂直方向に追加の下地を追加し、余分な部分をカット。屋根下地が長方形の形になるようにします。

こうして、長辺250㎝ほど、短辺80㎝ほどの屋根下地が完成しました。

③屋根材=ブルーシートの取り付け

今回屋根材にはブルーシートを使用することにしました。

簡易的な屋根にブルーシートが十分実用的なのは、以前庭に作成した簡易薪棚で実証済みですし、今回の屋根下地サイズ80㎝×250㎝がこちらのブルーシートを半分に折れば丁度いいサイズと言うことで、ピッタリの資材だと思ったので採用することにしました。

固定する際にはこちらの園芸用パッカーを使用します。クリップのようにして竹とブルーシートを留めることで、屋根材の固定をします。

半分に折ったブルーシートを屋根に載せるとこんな感じ。めちゃくちゃイイ感じです。

パッカーはただ留めるだけでなくストッパーまで付いており、摘みの間にある突起を押し込むことでパッカーが閉じた状態で固定されるようになっています。なかなか素晴らしい資材です。

1袋10個入りだったので、左右の短辺に2個ずつ

長辺側には3個づつ使って、10個すべて消費して固定していきました。

ブルーシートごと竹を巻き込んで留めていかなくてはならないので、パッカーがきちんと収まるのか、そして固定できるのかが心配でしたが、ストッパーの存在もあり全く問題なくブルーシートを固定することができました。

④資材収納→完成

まず右側のスペースにドラム缶を収納するのに、竹の床の端の飛び出し部分が邪魔だったのでカットした後……

地面に直置きだとドラム缶の底が錆びていきそうだったので、空き家にあったレンガを土台としてセットしてからドラム缶を収納していきました。

左側のスペースに薪割り台を収納したらこれにて全ての作業が完了。竹物置小屋が完成しました!

今のところ棚の方に置くものはありませんが、こういうのはあるだけで便利度が段違いですからね。後々役に立つ場面は絶対出てくるはずです。

端っこの飛び出た竹はまだ切りそろえていないため非常に荒々しい仕上がりとなっていますが、今後微調整が必要になる可能性はあるため、しばらくはこのまま余剰を残した状態で置いておくつもりです。

よっぽど邪魔になれば切ると思いますが。

後ろから見るとこんな感じ。

壁は思った以上にスカスカなので、雰囲気はありますが実用性と言う面で見た時は微妙ですね。何か物が立てかけられたりとかそのぐらいでしょうか。

まあ、こういう建築は雰囲気が重要ですからね。

⑤まとめ

今回は竹を活用した物置小屋の完成までの様子をお伝えしていきました。

これまで作成した竹DIYの中でも、特に大掛かりでなかなか実用的な物が作れたんじゃないかと思います。

この物置作成でだいぶ竹を消費することができましたが、しかし実はまだまだ竹は余っています。

短い竹はだいぶ減りましたが、全体でみるとまだ3分の2ぐらいは残っているような……

2m以上の長い竹もまだまだこんなに……

こんなに残っています。

しかもまだまだ土地には大量の竹が生えている場所が残っているという……まだまだ竹とは長い付き合いになりそうです。

元々は土地開拓の際大量に回収してしまったからと言う、どちらかというとネガティブな気持ちから始まった竹DIYですが、今回のように大掛かりかつ実用的な物まで作成できてしまうとなれば、何だかだんだんむしろ土地に竹が生えていることがポジティブに思えてきました。

なんてったってタダですからね、タダ。今回の物置だって資材費は「針金・シュロ縄微量・パッカー・ブルーシート」で、合計2000円もいかないんじゃないか程度でしかありません。これはお得です。

最近じゃあ、昔の人が敢えて自分の土地に竹を植えまくった気持ちも何となく分かるようになってしまいました。

家から離れた場所で、全然利用もできないような場所だったら竹を栽培しても良いかなって思うんですけどね……残念ながらそんな土地はありませんで。

とりあえずしばらくの間は、余った竹やまだ土地に生えている竹を使って、土地の開拓しつつDIYを楽しむという一石二鳥の日々を楽しみたいと思います。

次は何を作ろうかな……宅配ボックスとか。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。