どうも、たかしです。
沢水を利用して畑への水やり用のため池を作るシリーズ、今回はその第4回になります。
前回・前々回と、沢の片づけと整備を行っていき、ため池に引く水の供給先となる沢の準備が完了しました。
今回はいよいよ、沢から分岐した水路を作ってその先に穴を掘ることによって、畑の水やりに使用するためのため池を作成し、水を引く一歩手前のところまで作業を進めていきます。
やっていきましょう。
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①ため池の全体構想
まずはため池を掘る範囲を測り、そこに農地から出てきた丸棒を挿してマークしておきました。
今回のため池の容量は1000Lを目標としているため、1.5m四方の深さ50㎝ほどの穴(1.5×1.5×0.5=1.125㎥=1125L)を掘っていきます。
流木でマークしてあるのが取水のための分岐の位置です。ここから分岐してため池の中に水が入って行き……
ため池が満ちたら、こちらの排水路から元の沢に合流しつつ排水されていく計画になっています。
排水を元の沢に戻るようにしなくてはならない関係上、ため池の位置は沢にだいぶ近く、畑からは遠い位置になってしまっています。
畑の水やり用のため池なわけですから、できればもう少し畑の近くにため池を作りたかったのですが。それだとその分水路を延ばす必要性が出てきて工事も大掛かりになりますし、失敗した時の時間・労力的損失も大きいので、まずはこの位の規模のため池で試していきます。
掘った後の地面の土質にもよりますが、もしも水はけがめちゃくちゃいい地盤に当たってしまった場合を考えて、一応4畳サイズ(2.7m四方)のブルーシートも準備しておきました。
②ため池づくりの様子
1.穴掘り
ため池はスコップ一本で掘っていったのですが、ビックリするぐらい地面が柔らかく、スイスイ掘り進んでいくことができました。
沢の水路堀をしていった時は土砂の中に混じっていた大小の岩で非常に掘りづらかったので、今回もそうだったら相当時間がかかるだろうなと心配していただけに、スコップがあっさり入って行ったのには拍子抜けしました。
沢の方が岩だらけだったのはやはり水の流れによって運ばれてきた岩が底に溜まっていったもので、そこから一つ逸れた場所はもともと田んぼとして使われていた場所ですから岩が少ないということなのでしょう。
穴が掘り終わりました。
もちろんこれだけの穴を掘っていったわけですから楽々終わったという感じでもありませんが、それでもこれまで行ってきた穴掘り(コンポスト堆肥や浸透桝づくり、畑作業など)に比べたら土が柔らかいだけでこれほどスイスイ作業が進む物なのだなと思いました。
光に反射して見えませんが、穴の深さは約40㎝ほどになりました。
当初の予定より10㎝も低いですが、これには理由がありまして……
ちょうど40㎝掘り進んだあたりから地面が地盤に差し掛かって、一気に土が固くなってしまったんですよね。
この辺りの地面はどこも大体こんな感じで、30㎝~40㎝掘ったところに固い地盤の層があって、これを掘り進めるのは容易ではありません。そのため目標には届きませんでしたが、十分穴は掘れたためここまででストップしました。
あと、地盤以上に掘りぬかなかったのは地面の質も関係しています。
かなりヌチョヌチョした粘土質な地質で、ワンチャンこれならブルーシートを敷かずとも水が留まってくれるのではないかと思い、水が浸透していってしまう恐れのある地盤までは掘りぬくことはやめておいたという感じです。
2.水が留まるか実験
沢の水をバケツで汲んで、水がしみ込んで行ってしまうかどうかの調査を行うことにしました。
ちなみにバケツに10Lほど汲むのに3分近くかかりました。単純計算1000L溜まるのに5時間近くかかることになります。……まあこの時は全ての沢水を上手く汲めたわけではないので、定かではありませんが。
掘った穴の中に10Lの水を投入し、どの程度水が捌けていくのかを観察していきます。
汲むのに3分かかった訳ですから、たとえ水が捌けていったとしてもそれが3分以上かかるのであれば理論上は沢水をためていけることになります。果たして……。
こちら、水投入から10分ほどたった様子。全く水が捌けていっていません。
完璧です。ブルーシートを使わずともこれだけでため池として機能してくれそうですね。
水はけが悪いのを喜ぶのって何だか妙な感じですね。畑でも宅地でも、普通水はけが良い方が利点が大きい場合が多いので、水はけの悪さを喜ぶのって違和感あります。
水はけが悪いのを喜ぶのは、思いつく限りグラウンドの水はけが悪くて雨降り後の部活が無しになった中学の野球部時代ぐらいな物です。まあ、顧問が変にやる気のある人になってからはグチャグチャのグラウンドで練習する羽目になって地獄だったんですがね。
超余談。
3.縁を削る&水路堀り
水路を掘る前に、穴の縁を削ってもう少しなだらかにしていきました。
これだけ直角に近いと、水が溜まってから崩れていってしまう可能性があるので、深さが40㎝になってしまった文を補う意味でも穴の縁を削って穴全体をなだらかに広くしていきます。
下に溜まった土は当然掘り出していきます。
先ほどの実験で使った水と合わさって泥となり、何度もこけそうになりました。ここでこけてしまったらさながら田植えロケの芸人のような悲劇に見舞われてしまうのでかなりヒヤッとしました。誰も笑ってくれる人さえいませんからね。
そうしたら続いてため池に連なる水路を掘っていきます。
まずは沢へとつながる排水路を掘って……
次ぎに沢から水が入ってくる取水路を掘っていきました。
ギリギリ沢から水が流れ込んでくる手前で水路堀りをストップし、以上でため池の準備は完了となります。
③次回「水取り込み編」へと続く
今回はため池の穴と水路を掘り、水を取り込む準備を完成させるところまでの作業の様子をお伝えしていきました。
長らく続いた「沢水によるため池作成シリーズ」ですが、とうとう次回が最終回となります。
果たして沢から問題なく水を引くことはできたのか?
水が溜まったため池は一体どのような見た目になったのか?
等々を次回お伝えしていきます。どうかお楽しみに。
今回の記事は以上となります。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。