どうも、たかしです。
僕が現在小屋暮らしをしている土地には様々な植樹がされており、その中にはかなり樹齢を重ねているであろうウメの木があります。

ここは長い間放置されていた竹で覆われてしまっていた土地だったので、通気性が悪かったせいか幹にコケや菌類がかなり生えてしまっています。
ほとんどの枝には葉が生えず、一部生きている箇所にかろうじて葉が生え花が咲いている程度だったので、これはもう先は長くないだろうと思っていたのですが……

……ん、地面になんか落ちてるぞ??
ふと見上げてみるとそこには

実結構なってるやんけ!!
植物の生命力とは凄まじいですね。もうほぼほぼ枯れかけだというのに、それでも実を付けるだけの余力は残っていたようです。
とはいえ、樹齢を重ねたウメの木は高く、実が成っても手が届かないんじゃな……と半ばあきらめていたのですが……

大量です。
実の方から落ちてきてくれるという発想はありませんでした。

一回の回収でこの量です。2~3kgはありそうです。
せっかくタダで食材が手に入るのですから、ココは利用しなければ損。という訳で今回は、庭に生えていたウメの木から取れた実を、生食したり調理したしていただいていった記録をお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
その他「料理」記事
①ウメだけ食害されない謎
今回大量に収穫することができたウメですが、実は他にも食べられる実がなる気は農地に生えています。
ですが、野生動物に食べられずに無事収穫できたのはウメだけだったんですよね。

こちらはビワの木。6月の頭ぐらいまでは青い親指の先ほどの実がかなり成っていました。
「鳥に食べられそ~」と思いながらちょくちょく様子を見ていたのですが、案の定6月の中頃には既に実がすっかりなくなってしまっていました。

ウメの木と同じ元々竹に囲まれていた土地にはもう一つスモモの木も生えているのですが、こちらはもう熟す前の段階から鳥に食い荒らされ、地面に落ちた実も獣が真っ先に食べてしまいます。
こうした状況の中、なぜウメだけが食べられることなく熟しきって地面に落ちるまで野生動物に放っておかれているかですが、まぁこれは恐らくですが酸っぱいからでしょうね。
去年の冬にも似たようなことがありまして、その時は庭木のカキとユズに実が成ったのですが、カキは熟した瞬間取りに食べられたのに対し、ユズはいつまでたっても放ってかれていました。


こうなってくると、まるで僕が野生動物が見向きもしないような劣悪な食材によって生き永らえているようで、野生動物>僕みたいで甚だ遺憾なのですが……。
違うんだ……獣風情にはユズやウメの素晴らしさが分からないだけなのさ……それを僕が証明するんだ……。
②生食してみる

早速収穫したウメを生食してみます。
「鳥すら食べない物を、正気か?」と思われそうですが、違うんですよ。
何とこの梅の実、めちゃくちゃ良い香りがするんですよ。桃みたい
調べてみると桃も梅も同じバラ科に属する植物なので、結構近い仲間なのかもしれません。
「だったら生で食えるっしょ!」ということで

かぶりついてみました。
うん、普通に食えます。
桃みたいにおいしいかって言ったら流石に微妙ですが、甘酸っぱくておいしいです。風味はやっぱり薄い桃と言った感じ。
梅といったらとにかく酸っぱいイメージですし、実際鳥すら食わないほどの果物なのだからどれだけヤバいんだと思っていたのですが、これはマジで普通に美味しい。
同じく鳥が見向きもしなかったユズと比べると、圧倒的にユズの方が酸っぱいし苦くて食べづらかったです。まぁ、ユズも完熟したらまた違うのかもしれませんが。
何で鳥これ食わないんだ? やっぱり鳥は馬鹿なのか……。
さて、梅が普通に生食できることが分かったところで、ここで更にもう一歩踏み込んでいきます。
それは「超完熟ぷにぷに梅」を生食することです。

右が普通の「完熟梅」、左が「超完熟ぷにぷに梅」です。
見るからに左側の方が不健康そうなどす黒い色をしていますが、これは恐らく落下するまでに日の光を浴びすぎて完熟が進み過ぎてしまった梅だと思われます。

もう持ってみたら明らかなぐらい、ぷにぷにしていて別の果物のようです。
一体どんな味が気になりませんか? 気になりますよね?

というわけでかぶりついてみました。
もう一口食べてビックリなのが、普通の完熟梅が甘酸っぱいのに対して、こちらはめちゃくちゃ酸っぱいことです。
普通果物って熟せば熟すほど甘くなる物だと思うのですが、このぷにぷに梅は超酸っぱいです。味はもうもろに梅干し。
梅干しって、塩漬けとか乾燥とか色々な工程を経て作られる物なのですが、何とこのぷにぷに梅はその梅干しとほとんど同じ味がしていました。お得感。
「それってもう腐ってるだけじゃないの?」と思われそうですが、確かにその可能性はあるのですが僕個人の経験から言わせてもらうとその後腹が壊れるようなことはありませんでした。
臭いとか、食べた感じから言っても腐ってるのとはちょっと違うような気がします。もうほんと、熟しすぎて腐る一歩手前ぐらいのイメージです。
あと食感はドロドロしていて、これまた梅干しの食感と似ていました。
かなり強烈な味なので、梅干し同様好みは分かれそうです。気付け薬的に食べると良いかもしれません。日持ちはしなさそうですが。
③梅リプトンを作る

ウメの調理法を色々調べて、その中でもお手軽に作れそうな「梅の甘煮」のアレンジ料理である「梅リプトン」を作っていきました。
「梅リプトン」とは、梅の甘煮の最後に紅茶のパックを入れて風味付けする「梅アールグレイ」を、しかし僕は「リプトン」のパックしかもっていなかったのでそれで代用した物になります。

鍋に
- ウメの実
- ウメの半分ぐらいの砂糖
- ウメの半分ぐらいの水
を入れて、10分ほど弱火で煮込みます。

すると梅の実が柔らかくなってくるので、そうしたら火を止めてリプトンのパックを1個入れて、また更に5分ほど煮込んだら完成です。

梅の実をそのままぶち込んだだけだと、すぐに梅がホロホロになって皮がめくれてしまいました。
これでも食べる分には問題ないですが、見た目が悪いのでそれが嫌な場合は皮がめくれないよう切込みとかを事前に入れておくといいみたいです。

煮汁を一口味見してみましたが……
美味――――い!!
梅の酸味が効きつつも、強烈な梅の味と砂糖の甘さがマッチし、そこに更にリプトンの風味が入って非常にお上品な味になっています。

そのまますぐ食べるよりも、2~3日冷蔵庫で冷やして寝かせた方が味が染みて美味しくなるらしいので、タッパーに入れて保管しておきました。

待ちきれずに、梅の実を一つ味見してみたのですがこちらも美味い!
煮汁の何倍も味を濃くした梅の実がめちゃくちゃ甘ずっぱくておいしいです。生の梅のうま味を10杯ぐらいに凝縮したような感じ。
④梅リプトン利用例

もちろんそのまま実を食べても美味しいのですが、ものすごく味が濃いので何かしらで割っていただくのが個人的にはオススメでした。
煮汁を炭酸水で割るのは非常におススメです。シロップの量が少ないと味が薄くなるので、何なら梅の実ごと炭酸水に漬けてしまうのもアリ。

梅の酸っぱさの元となっている「クエン酸」は、カルシウムの吸収を助ける効果があると言われているため、牛乳割りも試してみたのですがこれまたオススメです。
思った以上に梅と牛乳の味の相性が良いです。シロップで甘くもなるので、イメージとしては「固まってないウメ味のフルーチェ」みたいになります。
こんな感じで、色々な物と割って楽しめるのが梅リプトンの魅力です。
⑤まとめ
今回は農地に生えているウメからとれた完熟梅を生食したり、調理したりして行った様子をお伝えしていきました。

かなりの量が余ってしまったので、冷凍しておいてまた少しずつ消費していきたいと思います。小屋暮らしの楽しみが増えますね。

後もう一つ、梅の実と角砂糖で作る「ウメシロップ」も作ってみたのですが、こちらは完全に梅が浸かってシロップが完成するまでしばらくかかるので、また完成した暁には記事にしてどのような感じだったかをお伝えしていきたいと思います。
それにしても、ウメといいユズといい、野生動物に見向きもされない果物でもこうして工夫すれば美味しくいただけるのは、人間の特権と言った感じがしてこれはこれでアリですね。
他の果物は鳥に食べられないようちゃんと対策をする必要があるのですが、ユズとウメはその必要が無いので手軽に栽培することもできそうです。
また余裕ができてきたら、農地の余っているスペースを使ってもっとウメとユズの木を植えてみたいですね。
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