どうも、たかしです。
前回の内容では、裏山に投棄されていたゴミについてどんなものがどれだけ捨てられているのか調査していきました。
その結果、恐れていたような超大量のゴミが埋まっているということも無く、また期待していたような金属ゴミのようなお金になる物が落ちているということも無く、基本的には何の変哲もないプラスチックや布製のゴミが捨てられているだけでした。
ただ、その中で一つ興味深いゴミが見つかりました。
それがこちら、windows95のOSディスクを始めとした（暫定）３０年前のCDディスク群です。
ただの音楽CDだったら今どきYOUTUBEでいくらでも聞けますが、こういうソフト系の昔のディスクの中身って、もしも読み込み出来たらめちゃくちゃロマンがあると思いませんか？
と言う訳で、長年の雨風に晒された結果泥だらけだったディスクを一枚一枚洗浄し、乾かして実際に読み込みができるかどうか試してみることにました。
果たして３０年前の、しかも屋外に放置されてボロボロになってしまっていたディスクの中にちゃんと読み込みが可能な状態の物は残っているのか？ その中身はどうなっているのか？
調査した結果を今回はお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
①windows95 OSディスク
言わずと知れた伝説のOS 「Windows95」のOSディスクからまずは試していきます。
ヤフオクやメルカリなんかで調べると同じWindows95のOSが2000円とかで売られているのですが、そういう物はこちらより遥かに状態が良いですし、そもそもライセンス認証をするために必要なプロダクトキーもしっかり付属している物でその値段だったので、こちらのCDのみのOSにはほとんど価値は無い物と思われます。
ていうか、30年も前のCDでしかも屋外放置されていたのなら読み込むことすら不可能に決まってるよなと半分諦めつつ読み込んでみると……
何と、きちんと読みこんでファイルを開くことができました。
特にファイルの破損なんかも無さそうだったのでびっくりです。CDってこんなに耐久性高いんですね。少なくともUSBメモリとかが同じ環境に晒されてもまず耐えることはできないでしょう。
ただ読み込めたとはいっても、僕は別にOSについて明るいわけではないので何が何やらよく分からなかったので特に面白みはありませんでした。マニアとかだったら興奮できたのでしょうか……。
②EPSON プリンターユーティリティ Mac用インストールディスク
続いて、発掘されたCDの中でもぶっちぎりで状態のいいこちらのディスクを試していきます。
CD表題に書かれている「MJ－500C.MJ－800C」とは、EPSONから1995年に発売されたぷりんたーの機種名のようなので、これはそのプリンターを管理するためのソフトをインストールするためのディスクと言うことなのでしょう。
Mac用というのは、つまりWindows用とMac用に分かれているということなのか、それともWindowsの場合はソフトのインストールが要らないからMac用だけなのかは分かりません。とりあえず同様の物のWindows用はゴミの中には見当たりませんでした。
読み込みを試してみましたが、CDの認識自体はしているのですが残念ながらファイルの中身を見ることはできませんでした。
このディスクはめちゃくちゃ綺麗なので、読み込みができない・壊れているということは無さそうなのですが、Mac用だからWindowsでは無理と言うことなのかもしれません。
それにしても、Windows95のOSと言い、30年前に発売されているプリンターの周辺機器があることと言い、何だか前住人めちゃくちゃハイテクじゃありませんか？
だって、30年前ってまだ全然「一家に一台パソコン」何て時代じゃなかったはずですよ。僕の生家にPCが来たのだって僕が小学校高学年とかの頃だったはずだから、大体今から20年前です。
それなりの市街地に住んでいた僕の家庭がそうだったのに、こんな山奥の集落に住んでいる人が30年前にPCやプリンターを扱っていた……？ 別にあり得ない話ではありませんが、何とも驚きです。
③Panasonic ネットワークサービス「WONDER TOWN」 紹介CD
こちらはPanasonicの、よく分からない「ネットワークサービス」なる物の紹介CDのようです。
個人的に一番気になっていたCDで、どんな中身なのか全然予想がつきません。
ただ、結構状態が悪く所々背面に黒く飛んでしまっている部分が見らる上にキズもかなりあります。
これは流石に読み込めないか……と思いきや
こちらもいけました。マジで凄いなCD。
ブラウザで開くindexファイルが主なようだったので、そちらを開いてみると……
何ともネット黎明期感溢れるページが開かれました。
進んでみると、何やらいろいろな情報が載っている、本当にネット黎明期のHPと言った感じの画面が出てきました。
中身から察するに、これはどうやらPanasonicが当時運営していた、様々な情報が載っていたり、投稿情報を乗っけてちょっとした利用者同士の交流があったりと言った感じのサイトのデモページみたいな内容になっているようです。
当時は一般の人がweb上で利用できるようなページもそこまで多くなかったでしょうから、企業自らが積極的に「PCを使うとこんなことができますよ～」と言うのを広めるためにHPの運営とかもしていたということなんでしょうね。時代を感じるわ～。
何とクロスワードパズルに関しては「印刷して回答してFAXで送ってください」の形式。時代過ぎるぅ～。
30年前のネット文化の香りがめちゃくちゃ楽しめて、個人的には一番楽しめたCDでした。
ちなみにこの「WONDER TOWN」なるページはweb検索しても引っかからなかったので、既に削除されてしまっていることと思われます。残念。
④Panasonic Woodyタッチパネル ウェルカムCD
こちらもPanasonic関連商品の周辺機器っぽいCD。この「Woodyタッチパネル」について調べてみた所1996年に発売された「タッチパネル搭載の個人向けPC」のようでした。
CDが入っていたのと同じ箱の中にその機種の「バックアップディスク」なるフロッピーも入っていたので、どうやら前住人は当時価格で30万円もするこのPCをマジで持っていたみたいですね。
1996年当時のPC価格の平均が24万円ほどらしく、普及モデルの場合は15～20万ぐらいが相場みたいなので、「Woodyタッチパネル」は相当なハイモデルだったのではないかと予想できます。
おいおい、前住人金持ちじゃねぇか。
とはいえ、こちらのCDは流石に破損が酷く、これは読み取りできませんね。
開けるんだなこれが。
いや、マジでCDの構造ってどうなってるんですかね？ 明らかに読み取り面に欠損があったと思うんですけど……オーパーツ？
ただ、どうやらファイル形式が当時のPC独自の物のせいか、アプリケーションを開くことはできなかったので、どんなソフトなのかまでは分かりませんでした。
ただ、一部音楽ファイルは再生することができたり……
ソフトの説明書的wordファイルはその中身を確認することができました。
通信回線が電話回線なのが、まさしく黎明期のネット文化って感じがしますね。
⑤EPSON シェイプアップガールズ96
こちらが最後のCDになります。表題から検索をかけてみた所、これはどうやら当時EPSONのプリンターについてきたCDソフトで、当時のアイドルグループが登場するゲームを遊びつつ、「ゲームで手に入るアイドルの画像をプリントしてみてね」的なソフトだったようです。
メルカリやヤフオクでも出品されていたり、YOUTUBEにそのソフトの動画がのこっていたりしているので、割と有名なCDなのかもしれません。
こちらもかなりの破損でしたが……
無事読み込むことには成功。しかしソフトを開くことはできませんでした。
エラー表示的には、恐らくOSの関係で開くことができなくなっているっぽいです。これは流石にどうしようもありません。
しかしそれでもCD内のファイルを見ることはできました。
中にはゲーム内で用いられる様々なデータが入っていました。
動画は残念ながら音声しか出力することができませんでしたが、テキストファイルとかは見れましたし、画像ファイルはゲームで用いられていたであろう物を見ることができました。
何とも1990年代の香り漂うセンス……たまりません。
CD内には計30枚以上ものアイドルの画像ファイルが入っていました。ゲームを進めてこの画像をプリンターで出力して楽しんでくださいと言った感じなのでしょう。
これはなかなかセンスが良いですね。笑いました。
⑥まとめ
今回は、山林に投棄されていたゴミの中から見つけたCDディスクの中身を読み取ることができないかチェックしていった様子をお伝えしていきました。
5枚のディスク中4枚中身のファイルをチェックすることができるという、CDの頑丈さが証明されるような結果になり驚きです。今でもCDが現役の理由が垣間見えたような気がします。
それにしても、前住人はどうやらめちゃくちゃ金持ちだったか、もしくは超PCオタクだったかのどっちかだったみたいですね。
空き家の残置物撤去の際には余りそういった印象を受けるような物は出てこなかったのですが、捨てちゃったのでしょうか？ 安物のPC一台すら残ってはいませんでしたからね。
「Woodyタッチパネル」とか見てみたかったなぁ。
とりあえず、せっかく読み取りができるぐらいにまできれいにしたので、今回のCDは捨てずに保管しておきたいと思います。
もし今回紹介したCDの中で「これの中身がもっと知りたい！」というリクエストがありましたら是非コメントください。ブログのネタが完全に切れて危機に陥った時に紹介したいと思います。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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