どうも、たかしです。

以前庭になっていたユズ(ハナユズ)を収穫し、その果肉・果汁を調理してユズジャムを作っていった様子をお伝えしていきました。

取りに食べられることなく残っていたユズを……
果肉を取り出し、ユズジャムにしていった

その際、使用せずに残った皮に関しては「ユズピール」にするため水に浸けておいて別日に調理していくことにしました。

皮はジャムには使わず、別日に調理していった

今回はユズの皮を使った「ユズピール」調理の様子と、実食した感想をお伝えしていきます。

調理したユズピールを実食した結果、驚きの効能が!?

やっていきましょう。

①調理の様子

1.皮の白い部分を取り除く

こちらが水に浸けて一晩経ったユズの皮の様子になります。

この時ビックリしたのが、漂ってくるユズの香りの強さです。空き家のキッチンで水に浸けて置いていたというのに、空き家の玄関口入ってすぐ香ってくるぐらい強い香りを放っていました。

流石はユズ、水に溶けることでその芳香がより一層強まります。ユズ湯に使われるのも納得。

一晩水に浸けておいたことでふやけているユズの皮の、白い部分だけを一つ一つスプーンでこそげ落していきました。

ユズ皮の苦みの大半がこの白い部分によるものなので、できるだけ外皮だけになるよう削いでいきました。

この作業中何だか懐かしい気持ちになって、何がそんなに懐かしいのかと思ったら昔どこかのファミレスかなんかで食べたパインシャーベット(半分にカットしたパインの中にシャーベットが詰まっているやつ)の、最後の最後シャーベットをパインの皮からこそげ落して行ってもうパインの薄皮なのかシャーベットなのか分からないぐらいまでひたすらこそげ落としていたあの時の感覚と似ていたんですね。あの頃はシャーベット一つ味わうのに必死になった物です。

全くの余談でした。

こそげ落す作業は結構大変で、この時早朝で寒かったのもあり(室温4度ほど)なかなか厳しい作業でした。

こそげ落した白い部分は流石に捨てました。ユズは捨てる所のない果実だとはよく言われますが、流石にこの部分だけはね……別に食べてもいいんだけど美味しくはなさそうですね。

2.ユズ皮の茹でこぼしをする

白い部分を取り除いたユズ皮の部分の総重量は302gでした。意外に重たいです。

まあこれは水の中に一晩浸けていた後の重さなので、多分に水分による重たさもあるとは思いますが、とりあえずこれが後に砂糖を加える際の基準になるので覚えておきます。

本格的な調理の前にもう一つ工程として「茹でこぼし」をします。

ユズ皮が全て浸るぐらいの水に入れて、火をつけたら……

お湯が沸騰した時点で火を止め、ざるにユズ皮を落とします。

これを2回繰り返し、ユズの苦みをできるだけ取り去っていく行程が「茹でこぼし」です。

こちらが茹でこぼし後のユズ皮です。透き通って柔らかい感じになり、グッと食べやすそうな見た目になりました。

3.砂糖と煮詰めていく

いよいよ全ての下準備が終わり、ユズ皮を砂糖と煮詰めて「ユズピール」を作っていきます。

砂糖はユズ皮の量の30パーセント程を使います。ユズジャムと比べると砂糖の割合は少なめですが、これでも十分大量です。

ユズピールには砂糖以外の調味料は使わず、水すら加えずにそのまま過熱していきます。

しばらくすると砂糖の浸透圧で出てきたユズ皮内の水分と砂糖が良い感じで混ざりシロップ状になるので、煮詰めながらユズ皮にシロップが満遍なく絡まるようにゆっくりかき混ぜます。

水分量が無くなってくると若干香ばしいような香りに変わってくるので、そうなったら焦げない内にすぐに火を止めます。

シロップがしみ込み、また表面にも絡まったユズピールです。テラテラしていてとても美味しそうに見えます。

4.カットして乾燥させる

冷めないうちに包丁で細長く切って乾きやすいようにしていくのですが、これがめちゃくちゃ切りづらいです。ユズ皮はブニブニしているし、しかもシロップでベチャベチャしているので、何回も手を拭きました。

なら煮詰める前に切れば……と思うのですが、どうやらそうすると今度は煮詰める工程でユズ皮同士が絡まってしまい、この後の乾かす工程の時に1枚1枚広げるのが大変になってしまうそうです。ままならね~。

クッキングシートの上に1枚ずつ並べて、自然乾燥させていきます。

オーブンがあれば一気に乾燥させることもできるようですが、わが家には残念ながらオーブンは無いので、空き家で広げてゆっくり乾燥させました。

虫が喰いついてくるのが怖かったですが、流石に室温4度だけあって食いついてくる虫は確認出来た限りではいませんでした。

またまた一晩経ったユズピールです。見た目に変化はそこまでありませんが、ブニブニだったのが固くなって表面のヌルヌルも少しマシになっています。

5.グラニュー糖をまぶす→完成

クッキングシートに乗せたまま、スプーンでグラニュー糖を振りかけます。

表面がシロップでベチャベチャしているので、グラニュー糖が良く絡まります。

その後クッキングシートにこぼれた分のグラニュー糖とまとめて袋に入れて、シェイクしながら全体にグラニュー糖をまとわりつかせます。

これにてユズピールの完成です!

早速一つ食べてみました。

味はと言うと……ユズジャムほど甘くは無く、かといって苦みがある訳でも無く、ほんのりとした甘みにユズ皮の渋い味と爽やかな香りが乗っかった、非常にさっぱりとした味わいのお菓子です。

グラニュー糖が振りかけられているだけあり、見た目や食感・味なんかは「ピュレグミ」に似ているように思いましたが、それよりももっと味を薄くして香りを強め、かつ食感を固めにした感じですね。

ちなみに僕はピュレグミの方がおいしいと思いました。思い出補正とかあれば別なんでしょうが……まあ、市販のお菓子と比べる方が酷か。

と、思いきや、食べ続けていると意外な効能が明らかに……!?

②ユズピールの頂き方&効能

ユズピールは、やはりお菓子というか「お茶請け」なのでそういった食べ方が良いとは思うのですが、僕は基本的に小屋暮らしを始めて以来「間食」と言うものをしていないので、朝食のお供だったり昼食が重たかった時の夕食として食べたりしてユズピールを消費していきました。

ユズジャムを載せたクリーム玄米ブランにユズピールを添えることで、ユズスペシャルな朝食の爆誕です。これはこれでなかなか優雅な朝ご飯です。

あと、やはりお茶請けだけあって一番ユズピールと合うと感じた飲み物は「紅茶」でした。

「煎茶」とかにも合うのかもしれませんが、僕はあまり煎茶は飲まないので紅茶との飲み合わせが一番だと感じました。

ユズピールのほのかな甘さと苦さ、そして香り高さが非常に紅茶とマッチしていました。

コーヒーとの相性は微妙でしたが。

あと、ユズピールやユズジャムを日常的に食べるようになってから、「寒さに強くなったように感じた」と言うのが驚きの効能でした。

ユズの効能の一つに「血行促進」からの「体が温まる」というのは良く聞く話ですし、そう聞くと「それはプラシーボ効果では?」と思われるかもしれませんが、僕自身はユズの効能を全く意識していなかったところから激寒シャワーを浴びている時に「あれ? 今日気温はそんなに変わらないのに何だか余裕があるぞ?」という気づきから「これがユズの効果なのか!?」という実感を得たので、もうすっかりユズ信者になってしまいました。

③まとめ

今回は庭のユズの皮から「ユズピール」を調理する様子と、その後の頂き方や感じた効能についてお伝えしていきました。

結果としてはユズ信者が一人爆誕したということで、あともう1回分ユズが残っていますから、いまからまた調理して食べるのが楽しみです。

最近霜に当たってからのホウレンソウやシュンギクを食べた時も感じたのですが、冬の厳しい環境に当てられて育った植物の中にはやはり栄養が凝縮されているのか、味が一段濃くなっているように思えて、それを頂くことで冬を乗り越えるエネルギーを貰っているのではないかなと。

自然の中で生きていることにより、すっかり思考も自然派みたいになってきてしまいました。でも、そのぐらい今回食べたユズは美味しかったですし、効能を感じました。

開拓した飛び地の、地形が変になっている所の活用方法に果樹でも植えようかなと言うのは前から何となく考えてはいたのですが、これはぜひユズを植えたくなってきましたね。

庭になっていたのが少し小ぶりの「ハナユズ」だったので、ぜひとも飛び地の方にはもっと大きくたくさん身のなる「ホンユズ」を植えようかなと。

……いや、それよりも先にスーパーとかで色々ユズを買ってきて、食べ比べをしてから一番おいしいユズの種類を植えるというのもありかもしれません。

もはや思考がユズ一辺倒になってきてしまいました。管理人プロフィールに「ユズ信者」と付け足される日も遠くないかも。

敷地がユズに侵食されていく様子を、ぜひ楽しみにしていてください。

今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。