どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第22回となります。
※お知らせ
前回、居間から出てきた衣類の買取の様子をお伝えしたので、今回はその他の品物の買取の様子をお伝えしようと思ったのですが、少し問題が生じましたのでまた後程、「物置」の掃除とそこから出てきた品物の買取と合わせてお伝えさせてください。
何があったのかはまたのお楽しみということで……。
今回は、空き家から出てきたボロボロの家電を解体して、鉄くず回収業者に持ち込んでか行ってもらうまでの様子をお伝えしていきます。
これまで鉄くず回収業者には、家具を解体した時に出た金具や、タイヤから取り出したホイールなどの鉄・アルミくずを持ち込み、なかなかの値段で買い取ってもらってきました。
鉄くず業者の素晴らしい点は、もともとの品がボロボロで全くの価値の無い物だとしても、分解して金属部分のみを取り出して持ち込めば、純粋に素材として決まった値段で買い取りをしてもらえることです。
リサイクルショップだと店舗や店員ごとに買取基準の差があって、なかなか思ったような値段にならないことがあるのですが、鉄くず業者はただただ機械的に重量換算での規定額買取をしてくれます。そのため、リサイクルショップではとても売れないような製品でも、分解すればある程度の値段で買い取ってもらえるのです。
なので今回は、空き家にあった既に壊れてしまっていたり、錆びてボロボロになってしまっていたりといった家電製品を全て分解し、鉄くず業者に持ち込んでみたいと思います。
本来であれば粗大ゴミとして処分に値段がかかるはずだった廃家電は、一体いくらで売れるのか!?
やっていきましょう。
シリーズ記事
【土地整備】空き家の整備 ①:納戸の片づけBefore・After
【土地整備】空き家の整備 ②:納戸を片付けて出てきた物を売ってみたら○○円になった
【土地整備】空き家の整備 ③:寝室の片づけBefore・After
【土地整備】空き家の整備 ④:空き家から出てきた衣服を売ったら○○円になった
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑤:寝室から出てきた雑貨を売ったら○○円になった
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑦:オフハウスの店舗間の格差がとんでもなかった話
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑧:キッチン(後半)+風呂場の片づけ+とんでもない事態発生
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑨:オフハウスの店員間の格差がとんでもなかった話
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑩:空き家の使えそうな家具を売ったら○○円になった
【土地整備】空き家の整備 ⑪:空き家から出た粗大ごみを解体する……座椅子・布団編
【土地整備】空き家の整備 ⑫:空き家から出た粗大ごみを解体する……ソファベッド編
【土地整備】空き家の整備 ⑬:空き家から出た粗大ごみを解体する……棚・クローゼット編
【土地整備】空き家の整備 ⑭:空き家から出た粗大ごみを解体する……こたつ・食器棚・竹カーペット編
【土地整備】空き家の整備 ⑮:空き家の蛇口を修理する……蛇口の先からの水漏れの場合
【土地整備】空き家の整備 ⑯:空き家から出たタイヤをどうしたら安く処分できるか考える
【土地整備】空き家の整備 ⑰:空き家から出た廃タイヤのホイールを自分で取り外してみる
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑱:廃タイヤ・ホイール処分&売却したら差し引き〇〇円になった
【土地整備】空き家の整備 ⑲:空き家の蛇口を修理する……蛇口の継ぎ目からの水漏れの場合
【土地整備】空き家の整備 ⑳:居間の片づけBefore・After
①解体した廃家電一覧
1.扇風機
空き家から出てきた中ぐらいのサイズの扇風機×3です。
扇風機に限らずですが、まずは廃家電からプラスチックの部分を取り除いていきます。
扇風機の場合はフィンとその周りのカバー、本体のカバーがプラスチックなので、そこを分解して取り分けていきます。
扇風機の中には底板が鉄板になっている場合があるので、こちらも当然鉄くず回収に回すことができます。
分解する際に出たビスやボルト、小さな金具なんかも捨てずに缶に取り分けておきます。一つ一つは微々たる重さですが、寄せ集めれば結構な重量になるのでこちらも鉄くずの買取対象にすることができます。
扇風機内部のモーターは、内部に銅線が何十巻きにもなっている貴重な部品です。鉄くずとはまた分けて取り置いておくことで鉄とは別枠の高額買取枠で取り扱ってもらえます。
どうせなら銅線を取り出すところまで分解しようかとも思ったのですが、モーター内部はガチガチに溶接されていて取り外し不可能なうえに、銅線一本一本もガチガチに密着してしまっていたため断念しました。
内部の銅線やケーブルも取り分けておいて、鉄くずとはまた別枠での買取をお願いすることができます。
基盤や細かい部品は、鉄が取り出せる部分までは解体して、後は不要なので燃えないゴミに出してしまいます。
2.電子レンジ
電子レンジは、みなさん持ったことのある方がいたら分かると思うのですが、見た目よりめちゃくちゃ重たい家電です。
なので、鉄資源の方も豊富に入手できることが期待できるのですが、分解するにあたって一つ注意する点があります。
それは、適切に取り扱わないと、たとえコードから抜いた状態であっても感電する危険性があるということです。
なぜかというと、電子レンジの中には100Vの電気を高圧に変換するための「変圧トランス」が組み込まれており、そこにつながる「コンデンサ」という部品が電気を貯め込んでおくような性質を持った部品だからです。
「コンデンサ」は色々な家電に組み込まれている部品ではあるのですが、電子レンジのそれは他の家電とは一線を画す大容量の物となっているため、電気コードから抜いてもしばらくの間は電気がため込まれたままになっているのです。
空き家の電気が止められてからもうずいぶん経っているはずですから、流石にもう大丈夫だとは思いますが、今回は万全を期して解体に挑みたいと思います。
気休めではありますが、軍手の下にゴム手袋をつけて作業をしていきます。
恐る恐る、まずは外側のカバーを外していくと……
出てきました。この赤い銅線が伸びているのが「コンデンサ」です。
電気が流れていないかどうか、このためだけに購入したテスターを使って、電圧が無くなっていることを確認します。
電子レンジを解体していると、結構いたるところでこのような小さめのコイルを発見しました。
銅線だけを抜き取れそうなものはガンガン抜き取っていき、「銅」としての買取をしてもらえないかチャレンジします。
出ました。こちらが電子レンジの主要部の一つ「変圧トランス」です。
このパーツだけで電子レンジ全体の重量の7割は占めているんじゃないかと思ってしまうほど、ずっしりと重いです。中には極太の銅線が何重にも巻かれていたため何とかして取り出したかったのですが、みっちりと溶接されてしまっていたため不可能でした。
こちらはもう一つの電子レンジの主要部である「マグネトロン」です。中には巨大で強力な磁石が埋め込まれており、先ほどの「変圧トランス」からやってきた高圧電気がこのマグネトロンに流れることで、食べ物を温める電磁波を出すという構造になっているんですね。
期待通り、電子レンジからはかなりの鉄とそれ以外の資材が手に入りました。ていうか、プラスチック部分はほとんどなかったですね。
3.オーブントースター
特に言うことはありません。ほとんどが薄い鉄板で構成されていたため、取っ手などの細かいプラスチックパーツを取り除けば分解は完了です。
特に複雑な部品も無く、コードからやってきた電気をそのまま電熱線に通すことで温めるという、非常にシンプルな構造になっていました。
4.HDDレコーダー
小ぶりですが、結構重たいです。一体どんなものが中に入っているのか未知数だったので、ワクワクしながら解体していったのですが……
中身はほとんどが基盤や電子部品ばかりだったので、鉄くず目当ての分解としてはあまり美味しくなかったですね。
ジャンクパーツ目当ての分解だった場合にはそれなりに使えるパーツがあったのかもしれませんが、底の所は僕はとんと疎かったので、基板に張り付いている物はほとんど廃棄になりました。
嬉しかったのは、ほんのちょっとだけアルミが手に入ったことですね。大切そうな部品を覆う部分に少しだけアルミが使われていました。
5.CD・MD・カセットレコーダー
現代ではほぼ全く使われない三種の読み込みが可能なレコーダーです。
こちらもかなり重たく、期待しながら中身を空けたのですが……
やはり中身は基板だらけで、思ったような鉄くずは手に入りませんでした。残念。
6.掃除機
スティック式の小ぶりな掃除機です。
ぱっと見ほとんどプラスチックで構成されているため、分解しても大したうま味は無いのではないかと思っていたのですが……
中からは結構立派なモーターが取れて意外と美味しい廃家電でした。
この後、紙パック式の昔ながらの掃除機も解体したのですが、同じように大きなモーターが取れて非常にホクホクでした。
7.その他
その他にはコンロ代やホットプレート、燃えないゴミとして捨てる予定だった大量のコード類などを回収しました。
リサイクルショップでは買取を拒否されてしまった古いアイロンなんかも、熱せられる部分は鉄の板ですから、分解して鉄くずに回すことができました。
③集まった金属くず紹介
1.鉄くず
最も大量に集まったのはもちろん鉄くずです。
ほとんどが家電のカバーに使われていた薄い鉄板で、一部鉄パイプや缶なんかもここに属しています。
2.アルミくず
ごく少量ですが、捨てる予定だった鍋のふたやコンロのカバー、電子部品などが含まれています。
少量でも、アルミは鉄の買取額の5倍の価値がありますから、十分戦力にはなってくれるはずです。
3.銅くず
アルミよりさらに少量ですが、銅の買取額はアルミの更に5倍近くあるので、買取さえしてもらえればそれなりの額にはなるはずです。
変圧トランスやモーターも「銅」として換算してもらえればかなりの額が手に入るはずなのですが……流石に無理かな?
4.コード類
家電から回収したり、もともと空き家に放置されていた廃棄予定の物を寄せ集めたりしたコード類です。
コードも、内部には銅線が使われている訳ですから、それなりの金額で買取してもらえるのでは思うのですが、どうでしょうか。
パンパンに車に詰め込んで、早速鉄くず回収業者へレッツゴーです!
④買取結果
金属くずの種類ごとに、かごごと計量器に載せていきます。
とりあえず買取拒否されるようなことは無くて安心しました。結構錆びてるやつとか、プラスチックが若干残っているやつとかあったので心配だったのですが、相変わらず鉄くず回収業者はそこのところは大雑把に査定をしてくれます。最高です。
あと、モーターや変圧トランスのような銅線が巻き付いている系のパーツですが、まとめて「モーター類」としての買取になりました。銅扱いにはなりませんでしたが、鉄くずよりは高価買取になりそうなので期待です。
さあ、果たして買取結果は……!!?
う、うおお?
うおおおおぉぉおおおおお!!!! 4050円買取! 4050円買取!!
これは過去最高記録です。一回の査定でここまでの額が出るなんて……8時間かけて解体したかいがありましたよ!
査定表を読み解くに、やはり最も額を占めているのは量が多い鉄くずですが、意外にも大健闘したのが「コード類」でした。なんと1kgあたり300円買取!
これはアルミくずをも超える高額買取額です。やはり中身が銅だからこその高額買取なのでしょう。
ただ、銅の買取がkg1000円以上なのと比べると、被覆が付いている分どうしても値段は下がってしまうようです。これは……被覆を取り除けばより高額での買取もあり得るかもしれませんね。
あと、モーター類はkg90円買取で、鉄くずの2倍ぐらいの価格設定であることが分かります。銅線が含まれているにしては少し安いような気もしますが、モーター自体一個でかなりの重量があるので、それでも買取額はそれなりに高額になっていました。
⑤まとめ
今回は廃家電を解体して、総重量50kgほどの金属くずを素材ごとに持ち込んだ結果4050円と言う、かなりの高額買取になりました。
結果としては上々なのですが、ただ解体に8時間ほどもかかっていることを考えると、時給換算では500円ぐらい。
あままりコスパは良くないような気もしますが……しかし実際は粗大ごみとしての処分費用なんかも節約できている訳で、実質的な利益はもっと高いと言えるのではないでしょうか。
なによりゴミにならずに資源として多くの不燃ごみを活用できて、かつお金が得られて経済活動にも貢献できると考えると、今後はどんどん個人でも鉄くず回収業者を活用していった方が良いのではと僕は思います。SDGsですね。
当ブログは地球環境に配慮した活動を推進しております。環境省さん、よろしくお願いしますよ!
という訳で今回の記事はこれで終わりです。
空き家にはまだまだ鉄資源が残っていますから、今後もどんどんそれを解体して鉄くず業者に持って行こうと思います鉄くずだけでも、目標だった「空き家に残されていた物を売って目標1万円」を達成できてしまいそうですね。
ならば次の目標は2万円! 頑張るぞ!
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。