どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第50回になります。
前回、前々回に引き続き、庭に残されていたゴミの片づけを進めていきます。
これまで二日間の片づけ作業では、非常に処理しづらい厄介なゴミや違法性があると疑われかねないようなヤバいゴミなど、実に様々な物を処分してきました。
当初の予定よりも随分と時間と労力がかかってしまった庭の片づけも、今回いよいよ大詰め。
片付け当初からその異様な存在感を放っていた巨大ドラム缶に着手していきます。
このドラム缶、中身が空っぽならば良かったのですが、そこはこの空き家元住人クオリティ、当然のように中身が残っていました。
今回の記事では、まずドラム缶の中身が何なのかを調べ、中身をしかるべき方法で処分する様子を今回はお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
①ドラム缶の中身を調べる
庭に放置されていた大小3つのドラム缶について、まずは中に何が入っているのかを調べていきます。
ちなみに中身の残量としては、右の蓋開き大ドラム缶が容量の3分の1ほど、左の大ドラム缶がごく少量、赤小ドラム缶がパンパンとなっています。
1.蓋開き大ドラム缶の中身
こちらのドラム缶ですが、僕が発見した時には既に蓋が紛失していて、恐らく長年雨ざらしの中蓋が開けっ放しにされていたものと思われます。
上部表示には、潤滑油系の商品名を示すものと思われる記載がありましたが……
中身はやはりというか、雨水と内部の錆が混じった錆水でした。
この錆水、どのように処理しようか少し迷ったのですが、普通に空き家の屋外流しの排水口に捨てることにしました。
空き家には下水道が通っていないため、排水口がどこにつながっているのが定かではなく、あまり汚い水を捨てるのには抵抗があったのですが、とはいえ他に処分する方法も思いつかず……流石に川に直通なんてことにはなっていないと思うのですが。
2.蓋閉じ大ドラム間の中身
こちらのドラム缶は発見した時にはしっかりと蓋が締まっていて、雨水が侵入した形跡はありませんでした。
中身もほとんど残っていないので、初めは空かと思ったのですが揺らすとわずかに液体の入っている感触がありました。
ドラム缶の蓋は固く閉じられているため、ドライバー二本で引っかけつつテコの原理を利用して回して開けます。ペンキ缶とは違いバールでこじ開けたりしようとしても絶対開きませんのでお気を付けください。僕は最初ドラム缶の蓋がネジ状になっているのを知らなかったので、延々こじ開けようとして無駄な時間を過ごしてしまいました。
ちなみに中身はまさかの「灯油」でした。てっきりパッケージ通りの潤滑油的なものが入っていると思ったのに……この空き家どんだけ灯油あるんだよ。
3.赤小ドラム缶の中身
こちらは上記2つのドラム缶とは毛色が違い、かなりい小さいドラム缶です。ただ、中身はパンパンです。
天板には燦然と輝く「火気厳禁」の文字が。これは嫌が応にも緊張感が高まります。
この見た目とサイズから、中身は「ガソリン」なのかもしれないと思いました。ガソリンは灯油と比べて格段に引火点が低く、ちょっとした火花なんかでもあっさりと燃え上がります。なので、静電気が起きやすいこの季節は取り扱いには特に注意が必要です
そのため内心ビビりつつ開封に挑戦したのですが、蓋もめちゃくちゃ固く、恐らく購入してから一回も開けていないんじゃないかと思えるぐらいにはカチカチに固着してしまっていました。
そうしてやっとの思いで開栓したその中身はというと……
灯油でした。ってまたかよオイ!
ちなみになぜ見ただけで灯油かどうか分かるかというと、ガソリンは灯油と違って見た目で分かるようオレンジ色に着色されているためです。
ガソリン自体は精製時には無色透明な液体なのですが、ガソリンは非常に危険なため他の燃料油との見分けがつくように後から人工的に着色されているのです。なので若干黄色っぽくはありますが、この液体は恐らく変質した灯油なのだということが分かります。
②ドラム缶の中に残っていた灯油の処理
大小のドラム缶合わせて40Lほどはありそうな灯油ですが、今回は処分することにしました。
理由としては、もう既に大量に灯油が空き家から出てきているため流石に必要ないということと、ドラム缶に残されていた灯油が結構変色してしまっていたり、ドラム缶の錆が溶け込んでしまっていたりと使用には適さないと思ったためです。
今回灯油を処分するにあたり、ガソリンスタンドで引き取ってもらうことにしました。
ガソリンスタンドでは、店舗にもよるみたいですが、基本的に無料で灯油やガソリンの引き取りをしてくれています。
僕が今回行った空き家最寄りのガソリンスタンド(とはいえ車で20分ぐらいかかる)でも、店員さんが「基本的にこの店で購入した人を対象に引き取りはしてるんだけど……」と若干戸惑ったような様子は見せつつも、親切にも灯油の廃棄に協力してくれました。
ガソリンスタンドには排水口ならぬ「廃油口」が設置されていて、そこに普通に灯油を垂れ流して捨てるといった感じでした。わざわざドラム缶を廃油口まで持ち上げる手伝いまでしてくれたあのおじちゃんの定員さんには感謝しかありません。
お礼ついでに給油とかしておけばよかったですね。結局一円も落とさずに汚い灯油だけ押し付けていく最悪な客になってしまいました。反省。
ちなみにですが、ガソリンスタンドに持っていくときにドラム缶ごと持っていくのは避けた方が良いです。運搬中にガンガンドラム缶が揺れて内装に傷が付きまくります
内装に傷が付くだけならまだしも、車内のプラスチック部品割れてしまったら目も当てられません。ガソリンスタンドに付いた後に廃油口の高さまでドラム缶の口を持ち上げるのも大変でしたし、運搬の際にはドラム缶から何か別の容器に移し替える必要性を強く感じました。
③まとめ
今回はドラム缶の中身を処分する様子をお伝えしていきました。
これにて一応空き家の庭に残っていたゴミの片づけ作業が一通り終わりました。あとは今回の片づけで回収した鉄くず類を業者に持ち込んで買取してもらったら、完全に片付けが終わりとなります。
ただ、今回ドラム缶やら巨大なロッカーやら非常に嵩のある鉄くずが多いので、一回で全てを持ち込むことはできません。そのため、何回かに分けて鉄くず業者に持ち込む必要があります。
200Lサイズのオイルタンクとかもありますからね……これは更にもう一波乱ありそうです。
という訳で次回は空き家の庭から回収した鉄くず類を何回かに分けて持ち込み、合計金額がいくらになったのかをお伝えしていきます。どうかお楽しみに!
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。