どうも、たかしです。
なんか最近コオロギ関連は暗い話題ばかりのような気がしていますが、今回もまたヤバ目のお知らせです。
とうとうコオロギの大量死が発生してしまいました。
※大量のコオロギの死体の写真が出ます。閲覧注意!
一体なぜこんなことになってしまったのか……。
その経緯と、こうならないようにどのような対策を施したのかについて、今回の記事ではご説明していきたいと思います。
それではやっていきましょう。
①脱走頻発→フタをつけることに
全ての始まりはコオロギの脱走でした――
いつ脱走されるか分からないため、部屋の中には以前の記事でも紹介したトラップを常に仕掛けてあるんですが、最近そのトラップにやたらコオロギがかかるようになってしまいました。
つまり、頻繁にコオロギが脱走するようになったのです。
これまでコオロギのケージにはフタをせずに、脱走を防ぐための簡単な返しだけをつけて飼育していました。
なぜケージにフタをしなかったのかというと、コオロギという生き物は異常なほどに蒸れに弱く、フタをして通気性が下がる一気に死亡する可能性が高まってしまうからです。
なので、できるだけフタをしたくは無かったのですが、連日1,2匹脱走するようになってしまうと流石に放置するわけにもいきません。
仕方なく、コオロギの脱走を防ぎつつもできるだけ通気性が悪くならないよう、網を張ってフタをすることにしました。
網はダイソーに売っていた園芸用のネットを採用しました。
なぜこちらを採用したのかというと、網目が成虫のコオロギが通れないほど細かく、かつ風通しが悪くならない程度には粗いという、丁度良い具合のものを選びたかったからです
他の人の実践例だと鉢底ネットや金網を使用している例もあったのですが、先述した網目の大きさ問題や、コストパフォーマンスなども考え、こちらの商品を採用しました。
網を穴の大きさに合わせてカットし……
たまたま家にあったシーリング材を使って接着をしました。
脱走が頻発するケージに早速こちらのフタをして様子を見てみることにしたのですが……
ここから問題が頻発します。
②問題発生
1.網に張りつき、脱走する事態が発生
ご覧ください。コオロギが何とも器用に蓋の網に張り付いております。
写真には取り損ねたのですが、何と一匹この状態から接着剤の隙間を縫って見事に脱出する個体まで出現していました。その見た目はまるで網を通り抜けたかのようで、さながらイリュージョンです。プリンセステンコオロギです。
実は網を張るのを今まで躊躇していたのは、網がむしろこんな感じで脱走を助長しかねないと思っていたからなんですよね。コオロギはつるつるの壁面を登ることはできませんが、網のようなとっかかりのある場所であれば自由自在に移動できる昆虫ですから、網を張るのはむしろコオロギの移動範囲を広げるだけではないかと危惧していたわけです。
とはいえ、もう網は張ってしまいましたし、網が無くても脱走する個体が出てきているのも事実ですから、今更引き返すわけにもいきません。絶対にコオロギが脱走できないよう、シーリング材を縁にベッタベタに張り付けておきました。
2.そして大量死へ
網を張った翌日の夜には、もう既に異常事態が発生していました。
ケースの底の方で、謎のコオロギ大渋滞が発生していたのです。それはもうミッチミチで、テトリスだったら確実に一列消えています。
しかし、コオロギは消えません。次から次にコオロギが底に集まり、これはまさか……と思い慌ててケースの底を確認することにしました。
そして冒頭の大量死の現場を発見してしまったのです……。
いやあ……参りました。フタをしなければ大量脱走、フタを付けたら大量死、正しく「行くも地獄戻るも地獄」です。
③対策
1.死体を片付ける
とりあえず、この大量の死体を放置することはできません。死体が腐ればコオロギ達の健康に関わりますし、何より忌まわしきコバエの格好の産卵場所になってしまいます。
ピンセットでつまみ、目に付く限りの死体を回収しました。
しかし、これだけでは自体は何も解消されません。またコオロギが大量死してしまえば元の木阿弥です。
2.除湿剤を設置
という訳で、かつて初代コオロギ達が大量死した時も大活躍した除湿剤に頼ることにしました。
コオロギが蒸れに弱いとなれば、その湿気を物理的に吸い取ってしまおうという作戦です。親世代のコオロギ達の時はこれで連日の大量死がストップしてくれたのですが……これだけの大規模ケージにも通用することを祈るばかりです。
とりあえず2パックをシェルターを挟み込むように設置しました。
これでも足りなかったらもう2パック追加して……それでもダメだった場合のことはあまり考えたくありませんね。祈りましょう。
④まとめ
とにかくコオロギのケージは、フタをしなくていい環境で飼うのが一番。それが今回のことではっきりしました。
ですが、僕のように何千匹という単位でコオロギを大量飼育している場合には、なかなかそうはいかないのが現実です。
よりケースの量を増やすか、より深くて広いケースを用意するか、コオロギの量自体を減らすかしなくては、フタ無しの環境を作るのは難しいでしょう。
ここのところが、今後コオロギ繁殖を続ける上では大きな課題になってきそうです。
こんなところで、今回の記事は終わりです。
次回コオロギの話題を取り扱う時には、どうか明るい事柄を取り扱いたいものです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。