どうも、たかしです。
前回、前々回の記事と引き続き、コオロギパウダーの可能性について探っています。
前回の記事では、コオロギパウダーから取った出汁で味噌汁を作りました。
その結果、コオロギパウダーからでもしっかりと出汁を取ることが可能なことが分かりました。
ただ、イワシの煮干しと同じ出汁の取り方をした結果、出汁が薄くなってしまいコオロギ出汁の味がどこかぼやけてしまいました。
そのため、今回の記事ではもっと濃厚な出汁を取るために煮出しの仕方を変え、その出汁を利用してラーメンスープを作り、「コオロギラーメン」にして食べたいと思います。
果たして今回こそコオロギ出汁の味はハッキリと出るのか? それはどんな味なのか?
そもそもコオロギラーメンは美味しく出来上がるのか?
それではやっていきましょう。
①スープの材料紹介
- 玉ねぎ
- チューブしょうが
- チューブニンニク
- 乾燥スライスシイタケ
- コオロギパウダー
レシピはこちらのページを参考にさせていただきました。
小屋根ちゃん
コオロギパウダー以外にも色々な材料を使うんだね
たかし
スープのレシピは、鶏ガラスープを参考にしているよ。
コオロギパウダーが鶏の代わりだね。
鶏がらスープは、鶏の手羽中を長時間沸騰したお湯でグツグツと煮込むことで、しっかりとしたコクの強い出汁をとるスープです。
前回のイワシ煮干し出汁の取り方とは大きく煮出し方法を変えることで、コオロギ出汁を濃くとり、コオロギ出汁がどんな味なのかをはっきりと確認できるのではと考え、鶏ガラスープならぬコオロギガラスープを作っていきます。
②具材を煮込んでいく
沸騰したお湯の鍋に具材を投入し、40分間煮込んでいきます。
投入する水と具材の量は大体以下の感じです。
- 水……800mmLほど(完成量500mmLを想定し、蒸発分を余分に入れておく)
- 玉ねぎ……半玉を投入(表面積を増やすため、4分の1カットを2つ入れる)
- 干しシイタケ……4~5gほど
- チューブしょうが・ニンニク……10cm以上、かなり贅沢に投入
- コオロギパウダー……30~50gほど。だしパックに入れて投入する
常にお湯がグツグツと沸いている状態を維持するため、火は中火ぐらいにしておきます。
たびたび浮き出てくるアクは、その都度取り除いていきます。良いスープを作るため、40分間と長い間ではありますがきちんとスープを見守ります。
たかし
ラーメンはスープが命! 我が子に過干渉する毒親が如く、
しつこくアク取り・火加減調整をしていくよ!
小屋根ちゃん
良い例えとして毒親を使うな
③スープを濾す→具材投入、味付け。スープ完成
40分経ってしっかり出汁が取れたら、スープを濾して出汁殻を取り除いていきます。
たかし
これにてスープが完成!
④スープを茹でて投入→ラーメン完成
たかし
コオロギラーメン、完成!
小屋根ちゃん
トッピングがグロイ
さあ、その味やいかに!?
⑤実食
たかし
ああああああ! 美味いいいぃぃいい!!
小屋根ちゃん
おおっ、やった!
味付けは塩のみですが、しっかりと出汁が効いていてめちゃくちゃ美味いです!
自分でスープからラーメンを作ったのは実は初めてだったのですが、こんなにもきちんとしたラーメンスープを家でも作れるのだということに軽く感動してしまいました。
さて、肝心のコオロギ出汁の味なのですが……
前回の味噌汁よりハッキリとだしのうま味を感じるのですが、それでもやはり出汁としての味はかなりあっさり目で上品な味わいだということが分かりました。
普段食べているラーメンは鶏ガラや豚骨が多いと思うのですが、それらと比べて油っぽさは全くなく、非常にすっきりとした味わいのスープになっています。やはり昆布とかカツオとかの出汁に近いとは思うのですが、それらと比べるとやはり海産物ではありませんから磯っぽさも無く、動物系っぽいうま味も感じる何とも不思議な出汁になっていました。
コオロギ出汁は、コオロギ出汁ならではのうま味・味わいがあります。これはぜひとも色々な人に味わってもらいたいなと感じました。
たかし
コオロギラーメンは、誰かに振舞いたくなるぐらい
激うまだったよ!
小屋根ちゃん
コオロギラーメンを振舞われて喜ぶ人は
いるんだろうか……
⑥完食・まとめ
今回のコオロギラーメンですが、コオロギを使った料理の一つの完成形を見たような気がします。
つまり、しっかりグツグツと出汁を取るという方法です。あまり昆布やカツオ、イワシ煮干しなどで「グツグツ長時間出汁を取る」ということはしないと思いますが、コオロギはむしろそうやって出汁を取った方が味がはっきりと出て美味しくいただくことができます。
それに加えて、鶏ガラや豚骨のような油っぽさがコオロギには全く無いので、ギトギトしたスープの感じが苦手な人でも美味しくいただけるのがコオロギスープです。
コオロギは、どうしてもそのまま食べると食感の悪さや雑味を感じてしまい、そのうま味を十分に発揮することができません。そのため、コオロギの雑味や食感の悪さが帳消しにされる「コオロギパウダーにして出汁を取る」という利用法は、コオロギのうま味だけを抽出することができるのでそのポテンシャルを増分に発揮できる調理法だと感じました。
さて、ではコオロギパウダーの調理法はこれでお終いかというと、それも寂しいので、これからも色々な調理法を試していきたいと考えています。
また次回コオロギパウダーを試す際には、新たに生地に練り込む」という方法で活用した場合、味わいにどのような変化が出るのかを試してみたいと考えています。
まだまだ秘められているコオロギパウダーの可能性にご期待ください。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。