どうも、たかしです。

小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第11回になります。

これまで空き家の片づけを「納戸」「寝室」「キッチン」「風呂場」と進めてきました。

空き家の間取り図

ここまで「ゴミ袋に入れて処分」するであったり「リサイクルショップで買取りしてもらう」であったりの方法で多くの荷物を処理してきたのですが、それらの方法では処分することのできない「タンス・戸棚」や「座椅子」、「布団」、「家電」などの大型のゴミが溜まって、これ以上の片づけを継続するのが困難になってきました。

そのため、前回の記事ではまだ使えそうな家具を洗浄し、何店舗もリサイクルショップを巡って何とか買取ってもらうことができたのですが、空き家にはボロボロの家具を含め、まだまだ大型の荷物が残っています。

もちろん、これらの荷物を普通に「粗大ゴミ」として処分することはできますが、破砕工場に持ち込むにしろ、家庭ごみとして回収してもらうにしろ結構な費用が掛かってしまいます。

参考までに大阪市の粗大ゴミ処理手数料表を見てみると、大体が1点につき200円~400円、大きいものだとMAXで1000円かかることが分かります。

小屋根ちゃん

椅子一個に200円! 高っ!!

たかし

不法投棄は良くないことだけど、

この表を見ていると横行する理由が分かるよね……

せっかくこれまで苦労して、少しでも利益を得ようとリサイクルショップへの持ち込みを頑張って来たのに、こんなことで出費をしていていては面白くありません。

そのため、できる所までは自分の手で粗大ごみを解体して、費用を掛けずに処分するために色々工夫してみることにしました。

今回はその走りとして、「座椅子」と「布団」を解体してゴミ袋に出して処分できるようにしてみたので、その方法や様子をお送りしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①使用する道具

今回「座椅子」と「布団」の解体に使用したのは、DCMの「強力万能ハサミ」です。

価格は1628円です。

決して安い買い物ではありませんし、恐らく普通のハサミでも解体は可能なので必要ないと言えばないのですが、ある程度しっかりしたハサミの方が解体には便利です。

そもそも解体せずに粗大ゴミに出したら費用が掛かる訳ですから、その費用分の先行投資と考えればそこまで悪い買い物ではないような気がします。

基本的にはハサミがあれば解体作業には十分だと思いますが、布団のようなワタの入った物を解体すると半端じゃなく粉が舞うので、軍手やマスク、場合によっては防護メガネなんかもあると便利だと思います。

②座椅子の解体方法

まずは座椅子の背面の、曲がっている部分からハサミを入れていきます。

基本的に座椅子の構造上、曲がっている部分の真ん中には何もパイプは通っていないため、ザクザクとハサミで切り込みを入れていきましょう。

切り込みを入れたら、そこから上下に背面のカバーを引き裂いていきます。

ハサミで切っていってもいいですし、物によっては切り込みを入れるだけでそこからは手で一気に引き裂くこともできます。

上下に引き裂いたらそこから鉄パイプを引き抜きます。結束バンドで固定してある場合もあるので、その時はハサミで切って取り出しましょう。

座椅子の中から鉄パイプを取り出すことができました。

鉄パイプは不燃ごみ、ワタの部分は可燃ごみで捨てることができますが、パイプが大きすぎて袋に入らない場合にはパイプカッターで切ったり、鉄くず回収業者に持ち込んだりする必要があります。

ちなみに僕は鉄くず回収業者に持ち込んで、タダで引き取ってもらいました。

座椅子によって若干構造が違うことがありますが、基本的な作りは同じなので同様の方法で解体することができます。

ものによってはスプリングが埋め込まれている時があります。

これが結構厄介で、布地がスプリングに絡まっているような形になっているので、いちいちスプリングと布地をハサミで切って切り離していく必要があり、解体に時間がかかります。

スプリング入りだとさぞかし座り心地は良いのでしょうが、捨てる時には厄介と言うのは皮肉めいたものを感じますね。

2人掛けの大きな座椅子も構造は同じでした。

という訳で、1人掛けの座椅子3つと2人掛けの座椅子1つの、計四つの座椅子を解体することができました。

布部分はすべて燃えるごみで4袋、鉄パイプは鉄くず回収業者への持ち込みでそれぞれ処分できます。

処分にかかる費用を、粗大ゴミに出す場合と比較すると

  • 粗大ゴミ……200円×3+700円=1300円
  • 解体……燃えるごみの袋×4=60円ほど(地域による)

ということで、差し引き1200円以上の差が出ました。

③布団の解体

布団は、1人掛けの場合、掛け布団であればめちゃくちゃギュウギュウに詰めてゴミ袋に詰め込むことができなくも無いのですが、敷布団はどれだけ頑張っても無理でした。掛け布団よりも敷布団の方が綿が厚くて、全然詰め込む余裕が無いんですよね。

そのため今回は、空き家に残されていた3つの敷布団を解体していきました。

まず解体する際には、敷布団のカバーを外し、さらにその中のワタを覆っている布地をハサミで切って取り外していきます。

布団の隅から四方へ切り込みを入れて行って、上下に布地を分断させて剥がします。この時布団によっては、意図によって中のワタと布地が固定されている場合がありますが、思いっ切り引っ張ればプチプチと引きちぎることができます。

硬くて無理と言う場合はハサミを使うとよいでしょう。

剥がした布地はそのまま可燃ごみの袋に入れて、続いて中のワタの処理に移ります。

敷布団のワタは、まるでミルフィーユのような層が積み重なっているため、いきなりハサミで細かく切ろうとするよりも、まずは手で層を分断させる感じで引き裂いていくと楽に解体することができます。

3~4層ぐらいになっているワタを全て分断できたら、一枚一枚のワタはとても脆くなっているので、後は手で細かく引きちぎっていって次々と燃えるゴミに詰め込んでいくことができます。

中のワタの量は、結構詰め込んで45Lの袋2つ分、余裕をもって入れるのであれば追加でもう半袋分といったところでしょうか。

あくまでこれは1人がけ分の敷布団の話なので、もっと大きなサイズの布団になればその分ワタの量も多くなると思います。

という訳で、3つあった敷布団を全て解体し、合計6袋の燃えるゴミ袋に詰め込むことができました。

粗大ゴミに出した場合との解体費用を比較すると……

  • 粗大ゴミ……200円(布団は4枚までで200円の処理費用)
  • 解体……燃えるごみの袋×6=90円ほど(地域による)

差し引きでは110円なので、布団の場合はそこまでの差額は出ませんでした。

ただ、布団を粗大ゴミに出す場合には、その布団が入るサイズの袋を用意して、袋に入った状態で出さないと処分できないという自治体も多いはずなので、その布団が丸ごと入るサイズの袋を購入する費用を足すともう少し差が出てくるかもしれません。

④まとめ

今回は「座椅子」と「布団」について、粗大ゴミで出さず自分の手で解体して処分するための方法についてお伝えしてきました。

解体自体は、それなりにしっかりとしたハサミさえあれば誰にでもできるもので、決して難易度は高くありません。

ただ、布製品なので解体時にはかなりの布・ワタの飛散ゴミが発生します。加えて古い物であればホコリもとんでもない量発生しますので、あまり屋内でやるのはお勧めしません。

やるとしても風呂場とか、あとで掃除をするのが容易な場所でやることをお勧めします。埃を吸い込んでしまわないようマスクもしておいた方が良いです。

座椅子・布団を解体するのは決して楽ではありませんが、その分粗大ごみの処理費用が浮くわけですから、チャレンジする価値は十分にあると思います。

この記事が、解体にチャレンジしようという方の参考になれば幸いです。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。