どうも、たかしです。

小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第10回になります。

これまでの片づけでは「納戸」「寝室」「キッチン」「風呂場」に放置されていた物を、「破棄するもの」と「買取に出すもの」に仕分けをして整理を進めてきました。

となると、残りの片づけ場所としては「居間」「物置」「土間」の3カ所となるのですが……。

今現在居間は、これまでの片づけの中で「破棄するもの」にも「買取に回すもの」にも区分されずに「保留」扱いになっている物で溢れかえってしまっており、おおよそ片付けに取り掛かれるような状態にはなっていません。

それに加えて、少しずつ減らしていっている燃えるごみの袋もまだ10袋以上が残っており、これ以上片付けのペースを速めたところでいつまでも燃えるごみの処理が追い付かずに溜まるばかりとなってしまいます。

そのため今回は、これまで保留にしてきた物のうち「洗えばワンチャン売れるかもしれない家具」として取り置きしていた物を、実際に洗ってリサイクルショップに持ち込むことにしました。

小屋根ちゃん

空き家にある家具なんか売れるの?

たかし

しっかり洗えばいけるかも……?

洗うためには水が必要ということで、これまで触れてこずにいた「空き家にひかれている水」が本当に使えるのかどうかも試してみたので、そちらの様子も合わせてお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①止水栓を探す

1.水道メーターを探す

まず家具を洗うためには水が無ければ始まりませんが、今現在空き家の水は「止水栓が絞められている」状態になっているため出ません。

止水栓とは、基本的には水道メーターの横についているその家全体の水の大元の栓になっているものです。

以前水を出そうとして蛇口をひねったら水が出なかったため、不動産屋さんに話を聞いたところ

「空き家に入る坂の手前辺りにある止水栓が締まっているから、それを開ければ出る。」

とのことだったので、まずは止水栓を探すことにしました。

がしかし、探せど全然止水栓が見つかりません。

この手の家の止水栓は基本的に地面に埋め込まれていて、上から鉄のカバーがしてあるはずなのですが、草が生い茂っていたり枝のゴミが積み重なっていたりして全然見つかりません。

しかも厄介なのが、坂の下というのが丁度前回お話ししたオオスズメバチの巣の斜め下部分にあたるため、すぐ上をブンブンと飛び交うスズメバチの羽音がしょっちゅう鳴り響いていて、全然気が休まらないことです。

画面中央の茂みからオオスズメバチが飛び交っているのが分かる。一匹こっちに飛んできてマジで焦った。

たかし

オイオイオイ

小屋根ちゃん

死ぬわコイツ

それでも草木をかき分けて、枝の下にようやくそれっぽい管を見つけたのですが……

その付近の地面を漁ってみても、一向に水道メーターのありそうな場所が見つかりません。

そうしている間にもすぐ頭の後ろではオオスズメバチの重く低い飛翔音が「ブゥーーン……」と鳴り響いている訳で……いやホント、いつオオスズメバチのお気に触ってしまってこちらに襲い掛かって来るか気が気じゃありませんでした。

もうすっかりトラウマです、今こうして自宅で記事を書いている時でも、ちょっとした低い音が鳴るだけであのスズメバチの羽音がフラッシュバックしちゃいます。

早よ真冬になってくれ……。

と、うんざりしながらふと後ろを振り向いてみると、ありました

完全に探していた茂みの向かい側にフタがありました。もうがっくり来てしまいます。

これだけ明らかにフタがあるのにその存在に気付かないんですから、よっぽどスズメバチのことで気が急いていたのでしょう。

早速フタを開けてみると……ありました、水道メーターです。

ですが、すぐ横にあるはずの止水栓が見当たりません。恐らくですが、土の中に埋もれてしまっているものと思われます。

スコップも無かったので、しばらく木の枝で掘り進めていたのですが全然出てきません。

相変わらずすぐ上でスズメバチの羽音が鳴り響く中、黙々と木の枝で土を掘り進めていきました。原始人にでもなったかのような気分です。

これはもう、今度来るときにスコップを持ってこなくてはダメかな?――と思ったその時、木の枝がこつんと何か硬いものに当たりました。

やっと止水栓が出てきました……。

2.止水栓を開けるも……

止水栓はそれこそ蛇口のようになっていて、普通にひねれば開けることができました。これだけ土に埋まっていたら詰まってしまっていて開かないかと思ったのですが、そんなことはなくスムーズに回ってくれました。

ちなみに、売主さんの方には土地の契約時に「清掃時に水を使用する許可」はきちんといただいています

さて水は出るかなと、確かめるために空き家の方へ向かうと、何やら「ゴオーー……」っとものすごい音が空き家の方から響いていました。

水道管が破裂でもしたのか!? と思い慌てて屋内へ入ると、音は風呂場の方から響いてきていたのでそちらへ駆け込みました。すると……

とんでもない勢いで水が流しっぱなしになっていました。慌てて近くにあったバケツを添えましたが、推定50Lサイズのバケツが1分足らずでいっぱいになってしまいそうになるぐらいの猛噴射です。

蛇口をどれだけ強く締めても、勢いは全く収まりません。水道管を共有しているはずのすぐ横の蛇口や、風呂場裏にある屋外用蛇口も水漏れを起こしていないことを見るに、どうやらこの蛇口だけが壊れてしまっているようです。

そう言えば土地契約の時に売主さんから「風呂場の蛇口が壊れていて……」みたいな話をしてもらったことはありましたが、まさか「出ない」方ではなく「出っぱなし」の方だったとは……。

とりあえず止水栓をまた締めて事なきを得ましたが、これでは家具を洗うのに屋外のホースを使って洗い流すことができません。

また今度蛇口の修理はするとして、残念ながら家具を洗うのには別の方法を取らざるを得ませんでした。

②まだ使えそうな家具を洗っていく

空き家の家具の中で、痛みが少なくまだ洗えば使えそうな物を一通り庭へ出しました。

左から順に

  • シューズラック
  • 風呂場の棚
  • 折り畳み机
  • 衣服掛け
  • ちゃぶ台小
  • ちゃぶ台大
  • 食器棚

になります。

ただこの後、ちゃぶ台小は脚が壊れて開け閉めできないことが発覚し、食器棚は洗っている最中に外の塗装がどんどん剥がれて行ってしまったため、その2点は候補から外れることとなりました。

加えて、もう一つ鉄製の物干し台もまだ使えそうということで空き家から引きあげましたので、今回買取に回す家具は全部で6点ということになりました。

外の蛇口が使えず、ホースで洗い流すことができませんので、仕方なく水を溜めたバケツから小さなバケツに水を移し、このよく分からないスプーンみたいなやつで水をぶっかけるという、酷く古典的で非効率なやり方で水洗いをすることにしました。

また、家具を磨く際にはタオルを使おうと思ったのですが、家から持ってきたきれいなタオルを使うのも嫌だったので空き家に落ちてたシャツを使って磨きました。

見た目にはみすぼらしいですが、流石に綿製のシャツなので汚れがしっかり落ちて結構便利でした。

なかなか落ちない頑固な汚れは、この空き家から出てきたブラシを使って磨いていきます。

このように、空き家を掃除する際には普通だったらゴミとして破棄するものでも、掃除に使えそうなものはとりあえず残しておくと意外と活躍することがあります。

逆に「あれ捨てなきゃよかった……」と思うこともちょくちょくあるので、空き家の片づけをする際には事前に片付けの流れを想定しておいて、「これが出てきたら捨てずに残して置こう」という計画を立てておいたほうが後悔しないなと感じました。

洗い終わった家具はその場で乾かします。土地の日当たりが抜群に良いため、すぐに乾きました。

早速車に詰め込んで、リサイクルショップに持ち込んでいきます。

③買取の結果

1店舗目.セカンドストリート

まずは、空き家から近い(とはいっても車で1時間以上かかる)セカンドストリートに持ち込みました。

これまで散々セカンドストリートには煮え湯を飲まされてきましたが、実は今回勝算があります。

今回持ち込んだセカンドストリートは、これまで持ち込んできた自宅最寄りのセカンドストリートと比べて家具類に力を入れていることを、先んじてグーグルマップの画像で調べを付けておいたのです。

これまでの持ち込みの経験から、査定で値段をつけてもらえるかどうかは、その店にとって需要があるかどうか・取り扱いがあるかどうかに関わっているということが分かってきました。なので、事前に家具の取り扱いがあるリサイクルショップを調べておいたのです。

実際に店舗に行って見ると、僕が持ち込んだ家具と程度がさほど違わない家具がそれなりの値段で置いてありました。

これはいける! と確信して受付を済ませ、物が少ないですからものの数分で査定が終わり、提示された買取結果は……!!

1点のみ、10円での買取でした。

たかし

ハイ、セカンドストリートぉ!

小屋根ちゃん

ダメダメじゃん

唯一売れたのはこの鉄製の物干し台のみでした。

めちゃくちゃ頑張って洗った他の家具は総じて買取拒否……。まあ、一点だけでも一応買い取ってもらえたなら、セカンドストリートとしては頑張った方かなと。

2店舗目.オフハウス

買取拒否された家具5点を抱えて、2店舗目はオフハウスに向かいました。

ただ、オフハウスとは言っても自宅最寄りの「神オフハウス」ではなく、空き家と自宅の中間ぐらいにあるオフハウスです。

なぜこちらに向かったのかというと、先ほどのセカンドストリートと同じく、グーグルマップで調べて家具の取り扱いがある店舗であることが分かっていたからです。

ただ、不安なのがこのオフハウス、前回食器類を持ち込んだことがあった時に品物を一瞥して

「あーこれは買取できませんね」

って即査定拒否してきたところだったんですよね。

ですが、今回は家具類ですから、このオフハウスで取り扱いしていることも事前に調べてますし、行けるはず……!

そう願いながら待つこと数分、査定終了の呼び出しを受けて向かった結果……

――全品買取拒否――

たかし

ひ、酷すぎる……

小屋根ちゃん

ダメだこりゃ

ガックリです。

「もうこれは、使えそうなものは自分で使うしかないのか」

「そう言えばコオロギ飼育で一個ぐらい追加でテーブルが欲しかったんだっけ……」

今回ばかりはそんな風に諦めの境地に立たざるを得ませんでした。「やはり、空き家から出た家具なんかが売れる訳が無かったのか……」と。

肩を落とし、再びクソ重たい家具を引きずって、最後の最後として藁にもすがる思いで自宅最寄りの「神オフハウス」にダメもとで持ち込んでみました。

流石の「神オフハウス」でも今回ばかりは無理だろ……そう思いつつ、査定終了の知らせを受けて提示された買取結果は……

――――!!!?

たかし

プルプル……(言葉にならない)

小屋根ちゃん

どうなってんだこのオフハウスは

④まとめ

今回は、「空き家から出た家具類をリサイクルショップに持ち込むとどうなるか」について、各店舗を回った結果をお伝えしてきました。

分かったことは「家具はよっぽど状態が良くないと買取は難しい」ということと、「最後まで諦めない心持ちが大事」「神オフハウスを見つけてそこに縋れ」ということでした。

家具買取専門のリサイクルショップなんかも時々見かけますが、そういうところって大概「状態のいいアンティークもの」だったり「ブランド家具」だったりと、高級で単価が高い物しか取り扱っていない傾向にあるので、そうではない家具を買取してくれるところを見つけるのは結構大変だと思います。

とはいえ、大きな家具を処分するためにはどうしても粗大ゴミとしての処理費用がかかってしまうので、10円でもいいので買い取ってもらうことができれば、それだけで収支で考えればかなり大きいですよね。そのためには、今回僕が行ったようにとにかく色々なリサイクルショップをダメもとで巡ってみれば、どこか買い取ってくれるところが見つかるかもしれませんので、不要な大型家具の処分に困っている方はぜひ試してみてください。

これで今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。