どうも、たかしです。

僕は現在、購入予定の小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の片づけを進めているのですが……

空き家の一室の様子。残置物がそうとう多く、現在少しずつ片づけ・処分している。

その片付けの際、居間の棚の中から「中銀」と書かれた謎の銀らしき棒が出てきたのです。

もしもこれが本当に銀ならばそれなりの価値があるはずと思い、出張買取のお店に査定をお願いしたのですが、「刻印が無い物はうちでは買い取ることができない」と値段をつけてもらうことができませんでした。

そうなのです。基本的に銀製品には銀であることを示す刻印がされているものなのですが、こちらの謎銀にどこにも刻印が無く、刻印の無い銀を買い取ることができるお店はほとんどないというのが実情なのです。

しかし、空き家の片づけにかかるゴミの処分代を稼ぐためにも、もしもこの謎銀が本物ならばなんとかして売りたいところです。

そのため、刻印の無い銀でも買い取ってもらえるお店を調べて実際に謎銀を見てもらいましたので、今回の記事ではその結果どうなったのかをお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①買取専門店「おたからや」への持ち込み買取査定

1.「おたからや」とは

「おたからや」は全国に店舗を展開し、店舗へ持ち込み・出張買取どちらも対応している大手買取専門店です。

刻印の無い銀を買取してもらうためには、その店舗に精分析装置が備わっていなければならず、そういう店は地方にはほぼほぼ存在しません。ほとんどが首都圏・もしくはその周辺に集中していて、持ち込みで刻印無しの銀の買取を取り扱っている店を探すのは非常に難航しました。

そんな中、唯一近場でも銀の成分分析買取を行っている店舗を構えていたのがこちらの「おたからや」さんでしたので、電話で予約をし、持ち込みでの査定をお願いしました。

2.持ち込んだ結果

さて、実際に持ち込みに行ったのですがこれがなかなかひどい目に遇いまして……

まず、持ち込みに行った店舗の駐車場が駅に付随しているコインパーキングでした。予約の際にいくつかの店舗の候補を向こうから提示されたのですが、コインパーキングとかでお金を払うのは嫌だったので「駐車場がある店舗が良いんですけど」と希望を告げ、「この店舗なら大丈夫ですよ」と言われたのにも関わらず、です。

一応「買取が終了したら1時間分はお店でお代は持ちますよ」とは言われたんですが……もうこの時点で若干不安でした。

そして店に入り、「それじゃあ調べてみますのでお待ちください」と言われて個室に一人取り残されて、なんとそこから1時間半以上待たされました。途中で査定員さんが来て「ちょっと検査が難航してまして……」て言ってまた出て行ったりしてたんですけど、そんな時間かかるもんなんですかね? GENKI LABOでは一瞬で分析してましたけど……。

ていうか、1時間以上経ったら駐車場代足出ちゃうじゃん!!

でもなんか途中ブラックの缶コーヒーを出してくれました。僕は大のコーヒー好きで、丁度食後でコーヒーが飲みたい時間帯だったので物凄く嬉しかったです。もうっ……許しちゃおうかな♥

そして、散々待つだけ待ってようやく出た査定の結果はと言うと……!!?

銀の含有量が80%未満だったので買い取り不可

え、えぇ……そんなルールあるなんて知らなかったんですけど。ていうか、これだけ待たされて駐車場代も払って結果買い取り不可って、マジで最悪なんですけど……。

とはいえ買取できない物は仕方がないですから、「分かりました、じゃあ1時間分の駐車場代お願いします」と言ったらなんと

「申し訳ありませんが、駐車場代負担はご成約時のみですので……」ですって。

ひ、ひどすぎる……。

という訳で、なんと今回の査定結果は「駐車場代分マイナス」というこれまでで最低の買取結果をたたき出す結果となりました。マジで一体何だったんだ……。コーヒーくれたけどやっぱり許さないことにします

②銀買取専門店「銀買取センター」への宅配買取査定

1.「銀買取センター」とは

銀買取センターは、本部を横浜市に拠点を置く世にも珍しい「銀専門買取店」です。

検査・分析をする設備が整っているため、銀であればどのような物でも買取を受け付けており、刻印の無い銀はもちろん、銀含有量の少ない合金・化合物であっても抽出できる銀の量に応じての買取をしています。

ただネックとしては店舗が本拠地である神奈川県横浜市にしか無く、近くに在住でない人の場合は基本的に「宅配買取」しか買取手段が無いことですね。

宅配買取は、重量が「とれる銀の量が100g以上」でなくては受け付けてくれないという条件があったり、銀自体それなりに重量のあるものですから配送にもお金がかかったりと、なかなかハードルの高い買取方法となっています。

なので、こちらにお願いするのはいわば最終手段です。こちら意外に買い取ってもらえるところが無さそうならばお願いするしかないと調べながら考えていたのですが、まさに「今がその時だ」ですね。

2.配送する手順

銀買取センターに宅配買取をお願いする手順として、まずは電話で買取の申し込みをします。

電話口に出たお兄さんは、結構辛口な感じで

「本当にそれ銀っすか?」「合金とかだったらめちゃ買取安いっすよ?」「銀じゃなかったらこっちで処分しちゃいますからね?

って感じで、「買取店の店員さん」と言うよりは「現場の作業員」味が強かったというか、鉄くず業者に近い物を感じましたね。というか業務体系的には実際鉄くず業者に近いんだと思います。

そんなこんなでとりあえず受け付けてはもらえたので、宅配買取のために必要なものを準備することに。

必要なものは

  • 品物(当然)
  • 身分証明書のコピー(運転免許証でOK)
  • 振込先口座が分かる書類(手書きでも、通帳のコピーでもOK)
  • インボイスの有無(なんか今どきな感じ)
  • 電話番号

これらをまとめて郵送すればまた査定結果の連絡が来て、買取ができれば入金してくれるといった流れのようです。

さて、ここで重要なのが「配送する手段」になります。

サイズ的には通常の定形郵便で事足りるのですが、なんといっても銀が重たく、体感としては200g以上あるように思えるので定形郵便の上限重量である50gをあっさり超えてしまいます。

なので何かいい配送方法が無いか色々調べたのですが、よく分からなかったので結局郵便局に出向いて窓口で聞いてみました。

そこで渡されたのが「スマートレター」なる形式の郵便封筒でした。

こちら、A5サイズ・1kgまで全国一律料金で配送することができる封筒で、料金は180円。信書を送るだけでなくちょっとしたプレゼントやオークションの品物を送るのにも便利なサイズ感となっています。

こんなものがあるのなんて全く知らなかったので、やっぱり受付で聞いてみるもんだなと思いましたね。

3.査定結果

配送をしてから2日後の夜、銀買取センターから連絡が入りました。

さあ、180円かけて送ってまで査定してもらった銀の謎棒の買取結果は……!!!?

銀じゃなくて鉛と錫の合金なので買い取り不可

ご、ゴミ過ぎぃ~~~!! まさかの銀じゃないんか~~~い!!!

おもくそ「銀」って書いてあるやないか~~~い!!!

つまりあれですか!? 「いやいや、銀じゃなくて『中銀』ですから。『中銀』とは鉛と錫の合金のことなんですよ?」ってか!? 

やかましいわ!!!!

てか鉛と錫の合金ってそれ「はんだ」じゃん! だったらちゃんと「はんだ」って書いとけよ!

そうしたら駐車場代と配送代損することなんか無かったのに……あああぁああ、騙されたぁああぁ。

どうか皆さんも、「中銀」とかいう「自分を銀だと思い込んでいる一般はんだ」にはお気を付けください。

③まとめ

今回は、刻印の無い銀と思わしき謎棒を何とか売ろうと奮闘した結果とんでもない目にあった記録をお話してきました。

この経験から僕が学んだものは、「刻印も何もない、由来も経歴も不明な貴金属らしきもの」には要注意ということですね。

やはりきちんとした貴金属であれば刻印があってしかるべきで、刻印も何もない貴金属のただの固まりなんてものは基本的に存在していないと思った方が良さそうです。

サイエンスYouTuber「GENKI LABO」さんでも「メルカリに出費されていた金塊は偽物」ってことを証明してましたしね。貴金属なんてそうそう簡単に手に入らないってことです。

まあ、今回僕は空き家から出てきた物を査定に出しただけなので、駐車場代と配送代だけの損失で済んでいますが、例えばこれがネットオークションで購入した品とかだったら大損ですからね。

皆様におかれましても、どうか由来も刻印も何もなく貴金属を騙るような偽物にはご注意ください。

あ、ちなみに偽銀は当初の注意書き通り銀買取センターさんの方で処分してもらいました。はんだ付けででも役に立っていてくれれば幸いですがね。

という訳で今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。