どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第28回になります。

今回取り組んでいくのは、空き家の物置に大量に残されていた「ペンキ入りの一斗缶」の処理・売却処分になります。

物置の奥にうず高く積まれていた一斗缶群

この大量の一斗缶、一番最初に空き家を訪れた時から気にはなっていたのですが、一番心配だったのが「中身が残っているかどうか」だったんですよね。

中身が残っていない空の一斗缶であれば鉄くず業者にそのまま持っていけばいいのですが、もしも中身が入っていたら超超メンドクサイことになるだろうなということは分かり切っていたので、物置の片づけを最後の方に回してまでこれまで見えてないフリをし続けてきていました。

しかし、とうとう片付けも最終段階まで来てしまい、意を決して一斗缶を持ち上げてみると……や、やっぱり重い……。

これ絶対中身残ってるじゃん……」と半ばあきらめの気持ちで、天板が半開きになっていた一斗缶の中を確認してみると……

何だこれ……

もし、万が一、中身がペンキとしてまだ利用できそうな感じだったら小屋を建築する際に使えるものは使ってみようかなと思っていたのですが、中身は完全に成分が分離・劣化してしまっており、とても使用に耐えうるような状態ではありませんでした。まあ分かってましたけどね……。

という訳で、今回はこのどうしようもない一斗缶の中身を全て処理し、一斗缶自体も処分することが何とかできましたのでその様子をお伝えしていきます。

先に言っておきますとマジで地獄でしたし、服が上下一セット完全に終わるという事態に陥ってしまいました。

それではやっていきましょう。

シリーズ記事

【土地整備】空き家の整備 ①:納戸の片づけBefore・After

【土地整備】空き家の整備 ②:納戸を片付けて出てきた物を売ってみたら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ③:寝室の片づけBefore・After

【土地整備】空き家の整備 ④:空き家から出てきた衣服を売ったら○○円になった

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑤:寝室から出てきた雑貨を売ったら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑥:キッチンの片づけ(前半)

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑦:オフハウスの店舗間の格差がとんでもなかった話

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑧:キッチン(後半)+風呂場の片づけ+とんでもない事態発生

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑨:オフハウスの店員間の格差がとんでもなかった話

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑩:空き家の使えそうな家具を売ったら○○円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑪:空き家から出た粗大ごみを解体する……座椅子・布団編

【土地整備】空き家の整備 ⑫:空き家から出た粗大ごみを解体する……ソファベッド編

【土地整備】空き家の整備 ⑬:空き家から出た粗大ごみを解体する……棚・クローゼット編

【土地整備】空き家の整備 ⑭:空き家から出た粗大ごみを解体する……こたつ・食器棚・竹カーペット編

【土地整備】空き家の整備 ⑮:空き家の蛇口を修理する……蛇口の先からの水漏れの場合

【土地整備】空き家の整備 ⑯:空き家から出たタイヤをどうしたら安く処分できるか考える

【土地整備】空き家の整備 ⑰:空き家から出た廃タイヤのホイールを自分で取り外してみる

【土地整備・検証】空き家の整備 ⑱:廃タイヤ・ホイール処分&売却したら差し引き〇〇円になった

【土地整備】空き家の整備 ⑲:空き家の蛇口を修理する……蛇口の継ぎ目からの水漏れの場合

【土地整備】空き家の整備 ⑳:居間の片づけBefore・After

【土地整備・検証】 ㉑:ガチンコ買取比較!セカンドストリートvs買取王国(衝撃のラスト)

【土地整備】空き家の整備 ㉒:空き家から出た廃家電を解体して鉄くず業者に売る

【土地整備】空き家の整備 ㉓:物置の片づけBefore・After(ラストにとんでもない品が!?)

【土地整備・検証】 ㉔:空き家から出たお宝(?) を査定してもらったら○○円になった

【土地整備・検証】 ㉕:オフハウスの店員間の格差に直面しました~「居間・物置」から出た雑貨の買取~

【土地整備】空き家の整備㉖:空き家から出た廃家電を解体して鉄くず業者に売る②

【土地整備】空き家の整備㉗:マットレスを解体し、鉄くず業者に持ち込んで処分する(前回)

【土地整備】空き家の整備㉘:空き家に残された大量のペンキ一斗缶を処分・売却する←今ここ

①ペンキと一斗缶の処分方法

余ったペンキは一体どのように処分すればいいのかと言うと、

  • 燃えるゴミとして処分する
  • 回収業者に依頼する

の2つの選択肢が挙げられます。

燃えるゴミとして処分する場合には、ペンキを布や新聞紙などに塗り広げたり染み込ませたりさせて、そのまま燃えるゴミ袋に入れて家庭ごみとして回収してもらうことができます。

ただし、自治体によってはペンキの取り扱いに違いがあり、少量ならよくても大量だと断られてしまう場合もあるようです。調べてみたら、僕の住む自治体でも「大量のペンキは業者に依頼してください」との一文が添えられていました。

しかし、回収業者に依頼するとなると調べたところ一斗缶1つ分につき3000円~4000円ほどの処分費用が掛かってくることが多いようです。

空き家に放置されているペンキ入り一斗缶は10個以上はある訳で……それだけで処分費が3万~4万かかってくることになってしまいます。

はい、あり得ません。空き家中の鉄くずかき集めてもそんな額は稼げませんよ。

というわけで今回僕は、

布団やマットレス解体の際に出たワタや布地にペンキを染み込ませて、少量ずつ家庭ごみとして処分していく」と言う方法を取ることにしました。

一回分の回収量が少量であれば、大量のペンキではなく少量のペンキであるため家庭ごみで出してもセーフだろうというロジックですね。完全に屁理屈ですけど。

でも流石に他人が残したペンキの処分費用を何万も支払うなんて流石に馬鹿馬鹿しいのでこれぐらいは勘弁してほしい物ですね。

ちなみに、少量かつ水性のペンキであれば排水口に流すことも可能なようですが、あまりにも大量だったり、もしくは油性だったりすると排水管が詰まってしまう原因になりますのであまりお勧めはできません。気を付けましょう。

②ペンキ処理の様子

1.処分準備

まずはペンキを処理するための環境を整えます。

ペンキを染み込ませるものとしては、マットレスや布団のカバーやワタを使用します。

画像のように程よいサイズにカットした布地を……

ゴミ袋の内側を覆うように敷き詰めます。

途中で袋が倒れたりしないよう、空き家にあったほどよいサイズ感の箱に入れて、あとは直接ペンキをぶちまけていきます。

ちなみに一斗缶を開けるのには「一斗缶用ガイド付Vカッター」を使用しました。

こちら置いてある店舗がなかなか見つからないぐらいニッチな工具のようなのですが、一斗缶の天板を開けるのにこれほど便利な物はありません。

90度にカッターが折れ曲がっていて、一斗缶の縁に沿うようにガイドが付いていますので、天板の四隅に当てて体重を乗っけるだけで天板を開封することができます。

ただ、こちらは少し安めの値段(3000円ちょっと)の物なだけあってサイズがギリギリで、しっかり奥まで刺さないと天板が完全に開封されないのがちょっと物足りなさを感じました。

もう少し高めの値段設定(5000円ちょっと)の、大きめの一斗缶カッターもあるので、資金に余裕があるのであればそちらの方が余裕をもって作業が可能だとは思います。

2.処分した感想

こんな感じで袋の中にペンキが収まっていく訳ですが……

画像を見て分かる通り、ペンキの中には中途半端に固形化してゼラチンのような状態になっているものあります。

それが簡単に取り出せてしまえるような丁度いい固まり具合ならいいのですが、全部が全部そうではなくて、中にはめちゃくちゃシャバシャバだったり、完全にカチコチに固まっている物もあります。

中でも一番めんどくさいのは「カチコチに固まる1歩手前」ぐらいの固まり具合のペンキでした。これがもう本当に取り出すのが大変で、固まってくれていれば底を叩けば砕けて取り出せるのに、中途半端に粘度があるからそれも無理で、じゃあ直接取り出せるのかと言ったら底と癒着してしまっているのでそれも大変で……とにかく苦労させられました。

めんどくささを例えるならば、「油粘度ぐらいの固さの物が、納豆のような粘り気を持っていて、『長年貼りっぱなしだったシールの剥がし損ね』ぐらいのしつこさで底にくっ付いているのを引っぺがさなくちゃならない」って感じですかね。

必死に格闘しつつ、何とか全ての残留ペンキをゴミ袋に収めることができました。

その代償として、その時着ていた服は完全に終わりました。

油性のペンキですから、どうあがいても落ちません。仕方が無いのでもうこの服は作業用の衣服として完全に割り切ることにしました。

また、手にも大量のペンキが付いてしまいまして、それがなかなか取れませんでした。

こちら、作業から2日経ってからふと思い立って撮影したものなのですが、まだペンキが残っていました。

③一斗缶を鉄くず回収業者へ

あとに残された大量の一斗缶は、いつもお世話になっている鉄くず回収業者へと持ち込んで処分することにしました。

流石に車にペンキが付くのは嫌だったので、今回今更ながら社内をビニールシートで養生してから運ぶことにしました。

大変だったのは、運搬中の車内の半端じゃないシンナー臭さでした。窓を全開にして、換気扇を回しまくっても辛いぐらい強烈な臭いで、空き家から鉄くず回収業者までは車で1時間半以上かかるので、シンナー中毒にならないか心配になってしまうほどでした。

何とか無事に持ち込むことができ、早速査定してもらうことに。その結果が……

1470円買取でした。そこそこの結果でしたね。

普段は鉄くずの買取単価が45円/kgなのに今回は35円/kgだったのが少し気になったのですが、調べてみると一斗缶の買取はほとんどの業者が「1個10円」とかの低額買取だったので、むしろここの業者は良心的な買取金額のようでした。

やっぱり一斗缶ってペンキとかで汚いのもありますし、こびり付いたペンキで重量が嵩ましされてしまっているのもあって単価は安くならざるを得ないんでしょうね。一瞬でも不信感を持ってしまった自分をぶん殴ってやりたいです。

鉄くず回収業者さん、どうかこれからもよろしくお願いいたします!

④まとめ

今回は空き家に残されていた超大量のペンキ入り一斗缶を何とか処分することができました。

これから「少量ずつゴミ袋のペンキを処分に出す」という地道な作業が待っているんですけどね。まあ土地の引き渡し期日も伸びまくってしまったことですし、何とでもなるとは思いますが。

今回めちゃくちゃ大変だったこともあって、これだけ大量のペンキを残していった元住人には正直半端じゃない憤りを覚えました。本当、「何でこんなにペンキを余らせるんだよ!」って怒りしかありませんでしたね。未開封でほぼほぼ使用してない物とかも半分以上ありましたし、何を思ってこれだけ余らせたのか謎でしかありません。購入するなら計画的にしてほしい物です。

そのくせ中途半端に余らせてガチガチドロドロに固まっているペンキの量も半端じゃなかったですし……いや、マジでその場できちんと処分してほしいものです。ペンキなんか余らせたって絶対に使わないでしょ……

僕自身も、今後恐らく小屋を建築する際にペンキ類を使用することはあると思うので、その時には購入する量をちゃんと考えて、余ったペンキはその場ですぐに処分しようと今回の経験を通じて思い知らされました。

固まったペンキの処分は死ぬほど大変ですからね……マジで気を付けたいと思います。

という訳で今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。