どうも、たかしです。
みなさん、昆虫食をしたことはありますか?
過去の記事でも書いたのですが、おそらく「昆虫は見た目が気持ち悪いから食べたくない・食べられない」という人がほとんどなのではないかと思います。
僕もその気持ちは分かります。一番最初に、カミキリムシの幼虫を食べようと思ったけど取れず、やむを得ずにキマワリの幼虫を食べた時には、僕も口に入れるのに結構抵抗があったのを覚えています。
「昆虫食の見た目の気持ち悪さ問題」を解決することは、今後昆虫食が世に普及するか否かに置いて重要なカギになっていくことでしょう。
そんな中、ABEMA Primeのある動画を見て僕は震えました。
「茹でたセミの身は、見た目はまるでツナのよう」
ま……まじか。
だってセミですよ? あの見た目の気持ち悪さランキングトップ10には余裕で入ってくるセミが、ツナなんて身近な食材みたいに変身するなんて……う~ん。
これは食べるっきゃない!
ということで、今回はセミを捕まえて、その身が本当にツナのように食べられるのか実食してみました。
その見た目の奇怪さや、死んでると思いきや実は生きている「セミファイナル」でなどで人々の生活を脅かすセミは果たして美味しく食べられるのか!?
それではやっていきましょう。
①準備
今回セミを捕獲するにあたって、新兵器を二つ用意しました。
一つ目はこちらの「折り畳み式虫かご」です。セリアで購入しました。
何とこちら、この見た目で虫かごなんです。固定しているバンドを取り外すとあら不思議。
素敵な虫かごに大変身します。この状態で肩から下げて使用することができ、セミの捕獲に大いに役立ってくれること請け合いです。
こんな素敵商品が100円で手に入るんですから、セリア恐るべしですね。
二つ目の新兵器はこちら。
はい、虫取り網です。こちらダイソーで100円で購入しました。
実のところを言うと、セミを捕獲するためには長く伸びる虫取り網が必要だとこち亀の両さんも言っていたので、プロ仕様の虫取り網を購入したいところだったのですが……。
めちゃくちゃ高いんですよね。5m以上伸びるようなものは1万円以上しますし、そもそもホームセンターに置いていません。
ですので、「3千円とかの中途半端に伸びるような虫取り網を購入するくらいなら、ダイソーのでいいじゃん」となってこちらを購入することにしました。
さて、気付けば新兵器はどちらも100均の商品という非常に頼りない感じになってしまいましたが、果たしてセミを捕獲することができるのか……。
いよいよ出発です!
②場所を転々とする
第一ポイントに到着、がしかし……
ということで、近所の雑木林に到着しました。
しかしここで早くも問題発生。セミのいる位置がめちゃくちゃ高すぎて全く網が届きません。
恐れていた事態が早くも発生しました。やはり両さんの言うことを聞くべきだったのか……。
雑木林の木はスラっと伸びていて軽く全長10m近くはありそうです。
ダイソーの虫取り網は125cm。僕が一生懸命腕を伸ばして精々射程は3mが限界でしょう。届くわけがないんですよね。
しばらく歩き回りましたが、セミの声は遥か上空から聞こえて来るばかり……流石に諦めざるを得ません。
第二ポイントでも問題が……
第二ポイントは、これまた近所の森林公園です。かなりの広さがあり、大きな池や森のある自然豊かな環境です。セミもけたたましく鳴いています。
が、しかし、それでもセミが全くつかまりません。自然が豊か過ぎるのです。
どういうことかというと、雑木林の時同様セミが手の届く範囲にいてくれないんですよね。
自然公園には背の低い木もありますが、森のある豊かな環境の中わざわざ人間の手の届くような場所にセミはいません。もっと森の深くの、背の高い木に集中してしまいます。これではどうしようもありません。
結局、森林公園からも早々に撤退することとなりました。
第三ポイントでついに……!
第三ポイントにはまた別の森林公園に行く予定だったのですが、そこで僕は考え直しました。
このままではどう考えても第一・第二ポイントの二の舞です。
自然が豊かで、背の高い木が集中するような場所では、セミに手が届きません。また、広大な敷地にセミが分散してしまっているため、発見することすら困難になります。
ならば、逆の発想です。もっと規模の小さい公園の、小さな木の方がセミは捕まえやすいのではないか、そう考えました。
そこで第三ポイントには、近所の、小さな、本当に普通の公園に足を運んでみました。
いたー!
めちゃくちゃ低い位置に普通にとまっているセミを発見しました。
こちらはアブラゼミですね。
こちらはクマゼミです。アブラゼミより一回り大きく、透き通った翅とオレンジ色の大きな腹弁が特徴的です。
やはりこの公園、一歩入った時からこれまでないぐらいのセミの大合唱に包まれ、明らかにセミが密集していました。児童公園のため背の高い木も少なく、簡単に手が届く位置にセミがいてくれるので、捕獲難易度が桁違いに低いです。
セミを捕まえるなら森より公園。いい教訓になりました。
③捕獲する際の処理
セミを捕獲すると、問題になるのがその騒音です。
オスのセミ、とりわけクマゼミは捕獲してそのまま虫かごに入れてしまうと、虫かごの中でやかましく鳴き喚きます。至近距離で聞くセミの鳴き声は耐えがたいですし、捕獲する際にセミの鳴き声はその位置を把握するための重要な情報になりますから、虫かごの中で鳴かれると紛らわしくてかなり邪魔です。
そこで、捕獲したオスのセミは鳴かないように処理する必要があります。
オスのセミの腹部にある「腹弁」をめくると、透明の膜がありその中が空洞になっていることが分かります。この空洞部が共鳴室となっていて、ここでお腹を震わせて出した音を拡大させているのです。
そのため、少しかわいそうですがこの共鳴室に指で亀裂を開けてしまうことで、セミは鳴くことができなくなります。
最初は少しコツがいりますが、慣れたら結構淡々とできるようになります。細かい作業が可能なハサミやニッパーなんかがあるとよりスムーズに処理ができるかもしれません。
④捕獲完了
全部で13匹のセミを捕獲することに成功しました。
途中、交尾中のセミを見つけまして、メスは逃がしてあげようかなと思ったのですが……
かなりがっちり結合してまして、無理やり離すと内臓ごと取れてしまいそうだったので2匹ともいただくことにしました。
予定では20匹獲りたかったのですが、気温も上がってきて限界でした。最初に場所を転々としたのが敗因ですね。次の機会ではもっとたくさん捕まえてみせます。
という訳で、次回はこちらのセミたちを調理していきたいと思います。お楽しみに!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。