どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第45回になります。

前回記事では、家電リサイクル法の対象品目である「洗濯機」を自分で解体する様子をお伝えしました。

洗濯機を含めた「家電リサイクル法」対象品は粗大ゴミで処分することができません。「リサイクル券」を購入し、小売店に回収してもらうか自分で指定引き取り場所まで搬入する必要があります。

ですが、自分で解体して処分することができれば「リサイクル券代」及び業者に運搬を依頼した場合の「運搬料」を節約することができるのです。

という訳で、前回の洗濯機に続いて今回は空き家の庭に放置されていた「液晶テレビ」を解体して処分していこうと思います。

普通に処分しようとすると2970円ものリサイクル代がかかる液晶テレビですが、自分で分解した場合にはどのぐらいの手間がかかるのでしょうか。

やっていきましょう。

①テレビを解体しても問題は無いのか?

そもそも家電リサイクル法対象品目になっているテレビを個人で解体しても大丈夫なのかという話なのですが、全く問題ないと僕は考えています。

同じ家電リサイクル法対象品でも「冷蔵庫」なんかだと、適正な処理に大掛かりな機器が必要な「コンプレッサー」「冷媒であるフロンガス」が内蔵されているため、個人での解体は難しいのですが……

液晶テレビなどと言うものは、個人での解体事例がネット上にいくらでも転がっていますし、そもそも液晶テレビとほぼほぼ同じ構造である「液晶モニター」が家電リサイクル法対象品に含まれていない時点でお察しです。

液晶テレビ以前にテレビに多く使われていた「ブラウン管」なんかは、鉛ガラスが用いられていたり、真空管が爆縮を引き起こす可能性があるため解体には危険が伴ったりと、まだ家電リサイクル法対象品に当てはまるのに理解もできるのですが……。

個人的には何で液晶テレビに高いリサイクル代支払ってまで処分しなくちゃいけないのかは全く理解できません。「ブラウン管テレビの時にリサイクル券必要な制度にしちゃったし、どうせならそのまま徴収し続けるか~」ぐらいの意識なんじゃないかと疑ったしまうぐらいです。

というような愚痴が出てきてしまうぐらい、液晶テレビの解体・処分は簡単に済ませることができましたので、次の項からはその様子をお伝えしていきます。

②テレビ解体の様子

1.土台を外す

まずは液晶テレビの土台を外し、解体しました。

液晶テレビはずっしりと重いのですが、その4割近くは土台の重さなんじゃないかと思うぐらい土台の中には分厚い鉄板が組み込まれていました。

テレビが倒れることの無いよう、少しでも重心を下げる努力が見て取れます。鉄くず回収的にもなかなかの美味しさです。

2.背面カバーを外すと中から……

みなさん、かつて倉庫から出てきた鏡台がアリの巣窟になっていたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

その時戯れで、「テレビに覆いかぶせるように鏡台を放置したら、アリがテレビに移り住むんじゃないか」と実験したことがありました。

あれから半月ほど経ち、「まさかもうアリがテレビの中に住んでるなんてことは無いだろう」と思っていたのですが……

いました。マジでテレビがアリの巣窟と化していました。

ご覧ください。基盤の穴から次々とアリが出てくるではありませんか。

もしやと思い、基盤を取り外して中を見てみると……

ひえっ……。

気持ち悪かったし作業の邪魔だったので、全てのアリは野に放っておきました。

絶賛冬備え中であろうアリさんには酷なことをしてしまいました。申し訳ない。

3.背面パネル・基盤を外していく

アリさんを退去させたのち、ネジで固定されている背面パネルを外していきました。

背面パネルの下からは基板が出てきたため、こちらも剥がして回収しておきました。

噂によると、それなりに良質な基盤はある程度の価格で買い取ってもらえるそうです。これまで家電製品の基盤は燃えないゴミに回してしまっていましたが、少しでも資金を獲得できるのならば回収して損はありません。

4.液晶画面の分解

全ての基盤と背面パネルを剥がすと、最後には液晶画面だけが残ります。

この液晶画面自体も、何層にも積み重なってできている複雑な構造になっています。

まずはこちらが一番前面の液晶が入っている部分になります。この板自体何層もの構造になっていて、液晶画面を形成しているみたいです。

液晶画面の裏には、クリアファイルみたいな薄い半透明のフィルムが3枚積み重なっています。それぞれがバックライトからの光を集めたり拡散させたりと調整して画面を見やすくしています。

一番背面にはかなり分厚いアクリル板が入っていました。

アクリル板の側面には照明が設置されていて、アクリル板を通して光を拡散させる構造になっているようです。

こちらが液晶画面の背面パネルです。薄い一枚のアルミ板になっていました。

これにて全ての解体が完了しました。

③解体結果・感想

今回の解体では、背面パネルや土台の鉄板などの鉄くず、液晶画面背面のアルミパネル、基板、コード類などが回収できました。

液晶画面やアクリル板、プラスチックフレーム材などは全てそのままゴミ袋に入れて一般ごみとして回収してもらいました。

解体した感想としては、やはり鉄くずの回収量としては大したことはありませんでしたが、解体のハードル自体はとても引くいと思いました。

基本的に解体には各サイズのドライバーがあれば事足りますし、切ったり割ったりするような作業もありません。部屋の中で行っても何の危険も無いので、個人での解体しても何の問題も無いと思われます。

もしも壊れたテレビの処分にお困りで、リサイクル料金を支払ってまで処分はしたくないという方がいらっしゃいましたら、自分で解体して処分することを一考されてみてはいかがでしょうか。

以上で今回の記事は終わりです。

次回は洗濯機も含めて解体して回収した鉄くずを売却し、その買取額とリサイクル料金分を差額からどのくらいの処分ん費用を節約することができたのかを試算していきます。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。