どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第42回になります。

今回は空き家に残されていた電源コードをかき集めて、被覆を剥いて銅線だけにしたらいくらで売れるのかを試してました。

実は電源コード自体は、結構前に大量に残されていたのをまとめてそのまま鉄くず業者に持ち込んで、1kgにつき300という結構な高めで買い取ってもらったことがあったんですよね。

空き家に残されていた物+その時点で解体した家電のコードをまとめて持って行った結果……
電気コードだけで1200円という高額買取となった

その時に思い付いたのが、「電源コードをそのまま売るのではなく、被覆を剥いて中の銅線を売ればもっと高く売れるのでは?」という悪魔的発想だったのです。

なので今回、空き家内にまだ残っていたコード類をかき集めてその計画を実行したのですが……これがなかなか大変でした。

この記事ではコードの中身がなぜ高値で売れるのか、剥くべきコードはどんなものか、コードの剥き方などをお知らせしていきます

それではやっていきましょう

①コードの中身が高く売れる理由

電源コードは基本的に、電気を通す導体である金属製の「芯線」と、絶縁体である「被覆」で構成されています。そして「芯線」には、多くの場合電気伝導率が非常に高い「銅」でできている「銅線」が使われているのです。

この電源コードを剥くことで回収できる銅はピカピカと輝いており、非常に質の高い銅となっています。鉄くず業者ではこれを高値で買取をしているのです。

被覆を剥くことにより多少重量は落ちますが、それでもコードのままだと1kg300円のものが被覆を剥くだけで1kg1000円にまでなるならば、これはもうやってみるしかありませんよね。

②剥くべきコードについて

ほとんど全ての電気を繋ぐコードには銅線が使われているため、余裕があるのであれ全部から回収してもいいのですが、ものによっては労力大して得られる銅の量が全く釣り合っていない物もあるため、剥く銅線の見極めは割と重要です。

例えばこちらのコードなんかは、一見すると一つのコードの中に芯線が3つも含まれているのだからたくさん銅が取れるというように捉えられると思います。

ですが、実はこのコードは太い黒い被覆の更にその中に薄い3つの被覆で銅線が覆われており、銅を回収するまで多くの手間がかかってしまいます。それに加えて、銅線一本一本も細く、回収できる量も実はそれほど多くありません。

もし選択の余地があるのであれば、このようなコードは「雑線」として被覆をそのままにして買取に回した方が良いでしょう。被覆が分厚くなっている分重量があるため、買取額に大きく貢献してくます。

対してこちらのコードは、芯線は2本しかありませんがかなり太く、かつ被覆がそれぞれの芯線に一つしかないため、効率よく銅を回収することができます。

このように、「銅線を回収できるまでの手間」と「銅線自体の太さ」などから判断して、回収効率の良い銅線を選ぶことが重要です。

ちなみに、コードの中には時々銅線ではなく別の金属素材に銅のメッキを施しているようなもの(アース線など)もあるため、確実に銅を回収するのならコンセントから繋がっている電源コードを選ぶことをお勧めします。

③銅線の剥き方

ここで、僕が今回大量のコードを試行錯誤しながら向いていく中で一番効率が良いと思った銅線の剥き方を紹介します。

1.工具としてのストリッパーは不向き

まず前提として、今回銅線を剥くためにわざわざ被覆を剥くため専用の「ストリッパー」という道具を購入したのですが、こちらは銅線回収目的の被覆剥きには全く適さなかったということをお伝えしておきます。

こちら、電気工事士試験にも使えるということで、結構お値段がするにもかかわらず購入したのですが、やはりあくまでも「電気機器接続のための被覆剥き」工具ということで、大量の被覆を一気に剥くのには全くの不向きでした。

2.カッターを使って銅線を剥く方法

試行錯誤の結果、カッターを使って被覆を割き、中の銅線を引っ張り出す方法が最も効率的だという結論に至りました。

まずは、基本的に2本以上一組になっているコードを割いて、一本ずつにしていきます。

次に、コードの側面にカッターで切り込みを入れていきます。

画像では中の銅線が見えるぐらい深く切り込みを入れていますが、そこまで深くなくても問題はありません。ただし、どちらかというとこの時切り込みが途切れないよう、一本の線になるようにするとこの後とてもスムーズに被覆が剥けます。

端の所から中の銅線を引っ張り出したら、後は切れ目に沿って中の銅線をズルズルと引きずり出していきます。

この時被覆が脆かったり、切れ目が上手く入っていないとプチプチと被覆がちぎれて非常にもどかしい思いをします。

キレイに切れ目が入っていると、スタートから終わりまで一切途切れることなく銅線を被覆から取り出すことができます。

大体1mのコードから銅線を取り出すのに平均5~10分と言ったところでしょうか。もちろんこれは銅線一本の話なので、基本的に2本一組になっているコードならば10~20分となります。

ただ上記で示した時間はとてもスムーズに言った場合で、コードの中には被覆が劣化していて全然向けなかったり、逆に硬すぎて切れ目を入れるのに苦労したりといったものもあったりするので、それによっては時間が倍、もしくは3倍以上かかることもありました。

③集めた銅を買取に出した結果

こちらが回収した銅線+前回1kgに満たず買取してもらえなかった真鍮に追加でパイプをくわえた物です。

これだけの銅線を回収するのに大体8時間ほど、2日がかりでやっとこれだけです。被覆を剥くのはめちゃくちゃ大変で効率が悪いということがお分かりいただけるでしょうか。

この銅線がまたしても1kgに満たず買取拒否とかになってしまうと、この2日がかりの努力が全て水の泡になると考えると震えます。無事買い取ってもらえるといいのですが……。

果たして結果は……!?

合計で1800円買取。

銅は結局1kgに満たなかったのですが、500g分の買取ということで500円の値段をつけてもらえました……ありがてえ。

ていうか真鍮が2kgもあるのが不思議でした。前回1kgに満たなくて、今回パイプ一本分しか重量は増えてないはずなんですが……まあ、1300円も手に入ったんだからいっか♪

④まとめ

今回、電源コードの被覆を剥いて中の銅線を取り出して鉄くず業者に持ち込んだ結果についてお伝えしてきました。

2日かかって、それなりにしんどい思いをした結果回収できた銅は1kgにも満たなかったということで、結果的にはたった500円での買取になってしまいました。

ケーブルのままでも1kg300円で買い取ってもらえることを考えたら、作業効率はめちゃくちゃ悪いと言わざるを得ません。もっと楽に被覆を剥くことができるような器械でもあれば別なんでしょうが、そんなもの故人に用意できるはずもありません。

なので、正直僕個人の見解としては家庭用電源コードから銅線を取り出して売るというのは全くお勧めできませんね。そんなことに時間を浪費するぐらいだったら、多少価格は落ちてもケーブルのまま買取に出した方が遥かにマシだと思います。

何でもかんでも分解すればその分お得という訳ではないということが、今回の経験から分かりました。

ちなみに、銅の回収効率が悪すぎてスルーしたコード類がまだ大量に残っているので、こちらはそのままケーブルとして買取に回してしまいたいと思います。もしこれが回収した銅より高くなったりしたら脱力しちゃいますね。

という訳で今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

シリーズ記事

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