どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第55回になります。
今回取り組んでいくのは、これまで3記事にも渡っている「トイレ小屋解体」の最終工程、「木材の解体・処分」です。
空き家の庭に放置されていたボロボロのトイレ小屋、いざ解体するとなると意外に頑丈な作りでなかなか苦労しましたが……
屋根・内壁・外装の全てを取り外し、力づくで押し倒すことで取り壊すとこまで進めることができました。
そのため、あとはこの木材を解体して、ゴミ袋に収まるサイズに切り出し、処分するだけなのですが……これが想像以上に過酷な作業だと取り組んでから気付くことに。
やっていきましょう。
①作業の様子
木材解体・処分作業ですることはいたって単純です。「木材を切って、割って、捨てる」ただそれだけです。
作業しやすいよう、基礎のコンクリートブロックを利用して簡易作業台を作ったら……
ノコギリで軽く切れ目を入れて……
手斧で割る!
厚さの無い木材だったらノコギリで切れ目を入れる必要も無く、いきなり斧で割ってしまってもいいので、その場合はそこまで労力なく処分することができます。ですが、問題なのは柱や棟、土台として使われている太い角材を処分する場合です。
これら小屋にとって重要な部分に使われている角材には、大体「90mm×90mm」ほどの太いものが使われていました。いわゆる「4×4」材に該当するこの木材は非常に強度が高く、手ノコと手斧で切るのはかなりの労力が必要となります。
更に厄介なことにこの太い角材たちは、見た目的にはボロボロに見えても中の方までは腐っていないものばかりだったのも負担を増す要因となりました。
しかも数も多くて、2mちかいものだけでも「棟・軒・柱・土台」に使われていて、大体8本ほど。それらは半分に切っただけではとてもゴミ袋に収まらないため4等分する必要があり、つまり3回切り出し作業を行わなければなりません。一カ所切り出すのに10分はかかりますから、一本処分するのに30分かかることになります。
30分×8本で、単純計算でも4時間。しかもこれは細かい木材や、その他太い角材を計算に入れていませんし、特に固かったり上手く切り出せない箇所については切り出すだけでも20分近くかかる場合があり……
ああ! 時間がかかる!!
結局この日は3時間作業をしてこの状態です。全く進んでいるような気がしませんが、なにせ木材が多いので……。
という訳で、地獄の木材解体編はまさかの2日目に続きます。いったいいつまで解体が続くんだ……。
②小屋の構造観察
流石にこれだけで終わるのは寂しいので、小屋の構造がどのようになっていたのかを観察して今回の記事の締めとしたいと思います。
こちらは小屋の壁パネルです。外枠に90mm×90mmに近い角材を使い、内枠に薄い板材を張り合わせて補強してあります。
少し変わっていると感じた部分は、内側薄い板材の間にもう一枚板材が挟まれることによって二重の構造になっていることです。
なぜこのような構造になっているのかは分かりません。二重にすることで強度を上げようと思ったのか、間に空気層を設けることで断熱性を高めようとしたのか……とにかく、2×4工法・在来工法どちらにも見られない小屋組の形になっています。
柱と土台・棟の接合は、画像のようにほぞ穴と固定釘で行われていました。ここのところは在来工法っぽい作りになっています。
ただ、実際の在来工法ではほぞ穴がぴったりはまるようになっていて、上下方向であれば固定釘スラ使わないはずなので、やはり若干異なっています。
ほぞ穴自体は結構きれいに作られていますが、少し歪みがあるようにも見えます。
ここまでのことを総合して考えてみると、やはりこの小屋はプロが作った物ではなく、多少の知識はあるぐらいの人がDIYで作ったもののような気がしますね。プロが作ったにしてはよけいな作りになっている部分が多すぎるように思います。
ですが、今日まで倒壊せず形を保てていたわけですから、それなりにしっかりとした作りになっていることは間違いありません。僕がゆくゆく建てる小屋もぜひ見習いたいものです。
ということで、小屋の解体「木材処分編」は次回2日目に突入します。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。