どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第58回になります。
空き家の庭の片隅には、ボロボロの状態で放置されていたトイレ小屋があったのですが……
数日間かけて解体・取り壊し・廃材の処分を進めていき、建物自体は完全に無くなりました。
ですが、まだトイレ小屋の解体が完全に終わったわけではありません。
なぜならば、まだコンクリートブロックの基礎部分が残っていますし、なによりこのトイレ小屋の心臓部分と言える「便壺」の撤去という最大の山場がまだ済んでいないからです。
トイレ小屋解体の大詰めとして、これらの撤去を行っていきます。今回の記事は前半として「基礎の撤去~セメントの処分」までの様子をお伝えします。
この作業が終わり、土地を平たんにすることができたらまた一つこの土地の価値が上がります。僕が本当にこの土地を手に入れられるのかはまだまだ未知数ではありますが、頑張ります。
それではやっていきましょう。
①基礎の撤去
1.積雪からのスタート
この日はあいにくの猛寒波&若干の積雪という逆境からのスタートになりました。
というか、今回空き家のある土地に到着するまでの道にかなりの残雪があり、僕の愛車であるフィットはノーマルタイヤなので結構怖かったです。
僕の住んでいる地域は寒冷地域というほどではないため、これまで冬用タイヤの必要性を感じたことが無かったのですが……やはり空き家のある土地はそれなりに標高が高いため、そろそろノーマルタイヤでは通うのが困難になってくる可能性が出てきました。
せっかくこれだけ広い土地が利用できることですし、自分でスタッドレスタイヤに交換してみるのもいいかもしれません。
2.コンクリートブロックを地面から剥がす
コンクリートブロックはセメントで地面と固定されていますが、地面一体にセメントが流し込まれている訳ではないので簡単に地面ごと持ち上げることが可能です。
トイレ小屋解体でもう何度見たか分からないテントウムシがこんなところにいました。コンクリートブロックの壁面なんかで果たして越冬が可能なものなのでしょうか……僕が住みかを追い出したしまったばっかりに、テントウムシには辛い思いをさせてしまっていますね。おのれ弱肉強食め。
3.ブロックとセメントを剥離する
セメントを金づちでたたき割りつつ、セメントをコンクリートブロックから剥がしていきます。
このセメントが予想以上に固く、下手したらコンクリートブロックよりも頑丈です。そのため叩き方に気を付けないと、セメントがはがれるよりも早くコンクリートブロックの方が割れてしまうといった事態が頻発します。
今回、セメントは処分してコンクリートブロックは再利用できる可能性を考えて残しておくため、できるだけコンクリートブロックにダメージが残らないようにしたいところです。
ですが、やはりハンマーだと割る範囲が大雑把にならざるを得ず、どうしても数カ所コンクリートブロックごと破壊してしまう部分が出てしまいました。
やはりこんな時にはピッケルがあったら良かったですね。流石に用途が限定的すぎる工具なため僕は持っていませんでしたが、こういう作業の時に必要になるのだということが分かりました。
4.セメントの解体・処分
コンクリートブロックから剥離したセメントは、細かく砕いて燃えないゴミとして処分します。
コンクリートやセメントを一般ごみとして出していいのかという心配はありましたが、先日石膏ボードの処分方法について問い合わせた時の感じだと基本的に家庭から排出される建材ゴミは燃えないゴミとして出しても問題は無さそうなので、普通にゴミ袋に入れて処分します。
ただ、一つ一つの固まりのサイズが大きすぎると粗大ごみ扱いになる可能性があるようなので、できるだけハンマーでたたいて細かくしてからゴミ袋に詰め込んでいきます。
ここで一つ失敗したと感じたのが、ゴミ袋に45Lサイズの物を購入してしまったことです。たくさんゴミを入れて一気に処分できるように一番大きいサイズである45Lを選んだわけですが……
セメントがあまりにも重すぎて、袋一杯に入ても袋の方が耐えきれずに持ち運ぶ際破れてしまいます。そのため結局3分の1程度しか入れることができません。
だったら最初から20L程度の袋をたくさん用意した方が効率的ですし、費用も安く済みましたね。これは思わぬ失敗でした。
②ヤモリの赤ちゃん発見
完全に余談なのですが、コンクリートブロックをどかした際、なんとヤモリの赤ちゃんが出てきました!
うおおおおおっ!!?
か、可愛すぎる……っ!!
寒すぎるためか動きも鈍いし、尻尾が半ばから千切れてしまっていて何とも痛々しいです。僕がコンクリートブロックをどかした際に千切れてしまったのか、もともと何かしらの拍子に自切してしまっていたのか……。
こういう偶発的というか、運命的な出会いに僕は弱くてですね、このままお持ち帰りしようか本気で迷ったのですが……
残念ではありますが、この場は一旦お別れすることにしました。
理由としては、この子自体がこのクソ寒い時期にこのサイズということで生き延びれる可能性がかなり低いことが予想されることが挙げられます。尻尾も千切れちゃってますし、再生するにもエネルギーが要りますからね。
このような状態の子を持ち帰ったとしても、慣れない環境で餌を食べないまま衰弱死なんてこともあり得ますし、この子を生かすために全神経を注げるだけの覚悟があるかと言われると……流石にそこまで責任は持てないですしね。
残酷のような気もしますが、せめてまた新しい越冬場所を見つけやすいように空き家の外壁に逃がしておきました。また来年春、越冬して立派に成長したこの子に出会えるといいんですけどね。
③まとめ・次回予告
今回は基礎の撤去、セメントとコンクリートブロックの解体・処分の様子をお伝えしました。
回収したコンクリートブロックは庭の端に保管しておいて、また再利用できる機会を待ちたいと思います。
やはりコンクリートブロックからセメントを無傷で剥離するのが難しく、大体3個に1個ぐらいはきれいにはがれずにコンクリートブロックごと割れてしまいました。割れてしまったブロックも一応は保管しておきますが、再利用できるかどうかは微妙ですね。
今回の作業ほどピッケルの必要性を感じる瞬間もありませんでしたね。ハンマーだとどうしても叩いた時の衝撃が面で分散してしまうので、点で貫くことができるピッケルのような工具は、コンクリートやセメントのようなものからなる健具を分解・破壊する際にはやはり大事なんだと思いました。
次回はいよいよトイレ小屋解体のラスボス中のラスボス、便壺の撤去・解体・処分に取り掛かっていきます。
果たして便壺の中身は一体どうなってしまっているのか……ここまで埋まってしまっている物を個人の力でどうにかできるものなのか……激闘の予感です。
ぜひお楽しみに。
ここまでお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。