どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第84回になります。

前回の記事では、空き家のキッチン部分の床板を全て剥がし、床下や壁面の状態をチェックしていきました。

床下。根太が思ったよりも頑丈なまま残っていた。
壁のベニヤ。ところどころが劣化して盛り上がったり捲れたりしている。

想像以上に壁面の劣化の方が酷く、一体何が原因なのかを調べるためベニヤの壁をめくって内部を覗いてみると……

なんと外壁のトタン板の一部に穴が開き、そこから土砂が流入してしまっていて、どうやらそれが腐食を早める要因となってしまっているようでした。

こちらが丁度キッチンの壁の反対側にあたる空き家の裏手なのですが、ご覧のように崖に面しており、山の方から降ってくる落ち葉や土砂が堆積して外壁の上に溜まってしまっています。

これ以上キッチンの壁が劣化してしまわないためにも外壁の修理をしたいのですが、該当の穴あき部分は完全に土砂の下に埋まってしまっており、このままではどうすることもできません。

という訳で、今回はこちらの土砂を除去していき、外壁の修理ができるくらいまでは何とかしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

動画も作成いたしましたので、よろしければ併せてご覧ください

①土砂をどかしていくのがしんど過ぎ

1.土砂が重すぎ&固すぎ

こちらの土砂なのですが、最初はただ単純に落ち葉が降り積もっただけだと思っていたため、簡単に取り除くことができると考えていたのですが、最初の一掬いでその幻想は脆くも打ち砕かれることとなりました。

ただの落ち葉のように見えるのはほんの表層だけで、その下は分解が進んでほぼほぼ土になっているうえ、どんどん上から落ち葉で押しつぶされるためか圧縮されていてめちゃくちゃ固くなっていました。

それに加えて根っこもあらゆる箇所に張り巡らされており、前身の体重をかけてスコップをめり込ませてもなかなか奥まで入っていきません。

一回ですくえるということはほとんどなく、大体の場合は除去する土の場所の四方をスコップでめり込ませてからじゃないと取り出せないという鬼畜さ。流石に絶望しかありませんでした。

2.場所が狭すぎ問題

第2に今回の作業を困難たらしめていたのが、空き家の裏手の狭さです。

ご覧になってお分かりのように、人一人がやっと入っていけるぐらいの狭さしかありません。しかも足元は土砂が斜めに降り積もっているため常に平たんではなく、若干斜めっているような状態で足元のおぼつかない状況の中作業をしていかなくてはならないのが、足にも腰にも本当に負担でした。

当然、土砂を運び出すためには一旦何か入れ物に入れて、それが溜まったらその入れ物をもって別の場所へ運ぶ必要があるのですが、それもまた大変。土砂は上記で述べたように非常に密度が高く、ほんの少量でもかなりの重さになります。それを足元のおぼつかない狭い場所で持ち上げ、運び出さなくてはなりません。

腰への負担は半端ではなく、マジで今回何回かぎっくり腰になりかけましたよ。マジで体の取り扱いには気を付けないと、いつどんな怪我をするか分からなくてヒヤヒヤします。老いたな~って感じです。

3.山肌の一部が崩れて落ちてきている

土砂の掘り進みが進んで行くと、こんな何かドデカい固まりが外壁にめり込んでいるのを発見しました。

最初は山からの落石なんじゃないかと思ったのですが、その割には外壁の損壊もそれほどひどくありません。流石に山からこのサイズの岩が落ちてきたのであれば、被害はこの程度では済まないはずです。

これが一体何なのか触って調べてみると……

下の隅の方がぽろっと欠けました。土ほど柔らかくもないですが、岩ほど固くもありません。

これが一体何なのかの答えは、そのすぐそばにありました。

恐らくですがこちらは、崖の一部が何かしらの衝撃で崩落し、欠けて落ちてきた物と思われます。

いや、しかしながらこの家の建っている場所普通に危なくないですか? あまりにも崖に近すぎて、何だか色々問題がおきそう……。

実際こうやって崖の一部が欠けて落ちてきている訳ですからね。なぜ昔の人はここまで崖ギリギリに家を建てたのでしょうか? 何かしら意味はあるのだと思いますが。

これは記事が一本書けそうな予感……。

このがけ崩れの固まりは、結局その場で粉々に砕いて運び出すしかありませんでした。

岩よりは柔らかいとは言ってもやはりもともと崖を形成していたものなだけあり、なかなかの固さがあって全て砕くのは骨が折れました。

②外壁の様子

土砂を運び出すこと3時間ほど、ようやく目的であった外壁の底の方が見えてきました。

やはり外壁の数カ所で底の方の劣化が進んでおり、そこから土砂が入り込んでしまっているみたいでした。

とはいえ、これまで何度も触れている通り下の方の土砂はカチコチに押しつぶされていたため、もしかしたらそのままでもそれ以上流入してくることはなかったのかもしれませんが……まあそれそれとして。

キッチン側からも開通を確認。

これでとりあえずこれ以上の土砂の流入は、今後また土砂が降り積もらない限りは無くなりましたが、やはり外壁がこのままというのは気になるので、次回補修を進めていきたいと思います。

③まとめ

今回は空き家の外壁の状態をチェックするため、長年降り積もった土砂を除去していく様子をお伝えしていきました。

今回の作業は、狭い場所で、大量に降り積もって固くなった土砂を除去しなくてはならないということで、本当に大変な作業でした。これだけ疲れたのは以前空き家の裏庭から大量のゴミを掘り出した時以来です。

この空き家が崖に面するように建ってしまっている以上、今後も定期的にこの場所は土砂を取り除いていかないと、あっという間にまた外壁が埋まってしまうことが予想されます。

何か土砂の流入を防ぐ手段があるといいんですけどね。まさか崖に擁壁を作るわけにもいきませんし。

まあ、年に一回ぐらいの掃除で済めばいいんですが、どのぐらいのペースで今後裏手の土砂が溜まっていくのか様子を見てから、どのように対策を練るのかは考えていきたいと思います。

今回の記事は以上となります。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。