どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第88回になります。

現在、空き家の中でも最も傷みの酷かったキッチンの補修作業中なのですが、それよりも先に空き家の裏手の土砂をどかす必要が出てきたり、外壁を補修したりと、傷みの範囲が広いただけになかなか補修が遅々として進みません。

そんな中でも、なんとか前回キッチンの壁の補修、井戸ポンプの残骸の撤去が終わり、ようやく床板を張るための準備が整いました。

今回はキッチンの床全面に合板を張っていきます。

キッチンの床面は全体的に均等な幅や長さを保っているとは言い難く、なかなかうまく合板を切り出して張り付けるのは難しい作業になりそうですが、これまでのDIYの経験を生かしてしっかりした床の下地を作っていきたいところです。

それではやっていきましょう。

動画も作成いたしました。よろしければ併せてご覧ください

①合板の調達

床に張るための合板を、最寄りのDCM(片道30分)から調達しました。

前回寝室の床板を張り替えた時と同じく、貸し出し用のトラックを使って往復1時間の山道を自分で配達しました。

2回目なので流石に少しはなれましたが、やはりトラックでの山道往復はしんどい……

今回調達した合板は、これまた前回の寝室同様「針葉樹構造用合板12mm厚」です。ホームセンターで最もポピュラーに販売されている合板ですね。

前回の寝室の床下地として使った時、根太の間隔が広かったせいか若干沈む感じがあったため、できたらもうワンサイズ上の15mm厚のものが使いたかったのですが、最寄りのDCMでは売っていなかったんですよね。ある程度大きくて資材系が充実しているホームセンターでないと15mm厚は置いていないっぽいです。

今回はその12mm厚の合板を合計7枚購入しました。その額1万5246円

1枚2178円なので、7枚も買うとちょっと高いですね。

②事前準備

床板を張る準備は万端とか前回の記事で言っておいてアレなのですが、まだ何カ所か床板を張る前に整えておきたい場所があったのでその作業を済ませました。

1.根太の追加・ビス止め

端っこの方に根太を追加でビス止めしました。

キッチンの床の根太自体は強度も十分でそのまま使えるレベルだったのですが、端っこの方の根太に関して、もともとキッチンの床板が壁ベニヤの下に潜りこむように張られていた関係上、どうしても合板を乗せられる位置に根太を移動させることができなかったんですよね。

ちなみにこちらの木材は、DCMで6本セット1518円というなかなかの安さで売られていた「杉乾燥材 30・40・1820」です。

僕は重度の花粉症なので、これまで杉のことを憎たらしい天敵だとしか思えなかったのですが、DIYを始めてからはその安さゆえにお世話になることも多くて、だいぶ憎めなくなってきましたね。

2.大引きの傾き修正

根太のさらに下に位置する「大引き」が、半端じゃなく傾いていましたのでそちらも事前にある程度修正しておきました。

これです。もはや振り切れてしまっています。

試しにこの上に合板を乗せてみたのですが、ちょっと歩いただけで「んん!?」ってなるレベルの傾きです。

この位置がちょうど流し台をおく場所になるので、この傾きだと下手したら水が流れずにシンクの端に溜まってしまう恐れすらあります。

もともと大引の高さ上げをするために置いてあったかのようなコンクリートブロックがありましたので、それと大引の間に新たに石材を噛ましておきました。

これでも若干斜めってしまってはいるのですが、一応枠内には収まったのでこれで良しとします。

というか、もうこれ以上上がらないんですよね。無理してあげようとして大引が割れちゃっても嫌ですし、ここまでで諦めることにしました。

③とにかく現物合わせで合板をカットしていく

ここからは、とにかく現場の床長さに合わせながら合板をカットしていきます。

前回の寝室の床もそうだったのですが、この空き家の床はありとあらゆる箇所に置いて幅・長さが歪んでいます。

キッチン入り口付近の床板幅は大体1640mmほどなのですが……

そこから一歩奥に進んだ場所では、もう幅が変わり1630mmほどになってしまっています。

ちなみに豆知識として、メジャーには上記画像のような状況でも長さが把握できるよう、本体部分に本体自体の長さが記入されています。

これを知っていればわざわざメジャーを直角に折り曲げて無理やり長さを測る必要が無くなるという訳ですね。皆さんご存じでしたか? 僕はこの前YOUTUBEshortで流れてきて初めて知りました。

このメジャーの場合は本体長さが82mmなので、1550mm+82mm≒1630mmになるということです。

場所によってはもっと複雑な床形状になっていて、特殊な加工が必要なこともありました。

上記画像の位置なんかは、壁が凸部として飛び出ている上に、その場所が合板が跨ぐように設置せざるを得ず、さらにその合板の始まり部分と終わり部分でもまた長さを変えなくてはならないという、鬼の加工難易度になっていました。

流石にその場では頭がごちゃごちゃになってしまったため、やむを得ず適当な端材にメモをしたのがこちらになりますが……

清書するとこんな感じになります。いやー複雑ですね。

流石にこんなのできる訳無いだろと思いつつも、まあ失敗したら全部上端を1600で揃えちゃえばいいかぐらいの気持ちで挑戦してみた結果……

めちゃくちゃイイ感じに切り出せました。丸ノコさん万能すぎるだろ……。

しかし、上手くきりだせても、ハマるかどうかは別問題。どうせ隙間ができるかきつ過ぎるかどっちかだろと思い当てはめてみると……

めっちゃいい感じにハマりました。

うわっ……私のDIY力あがりすぎ……?

とまあ、こんな感じで測っては切り出し、切り出しては当てはめてを繰り返していった結果……

全ての合板を当てはめることができました!!

④まとめ

今回はキッチンの床板を一枚一枚とにかく現物合わせで全て当てはめていくところまでをお伝えしていきました。

この後ビス止めを全て行っていこうと思ったのですが、この日はこの時点で5時間ほどぶっ続けで作業してもう疲れてしまったので、この日は2枚までビス止めして残りは後日やることにしました。

今回の床板張りに関しては、これまでのDIYの経験が大いに生きたと実感できる成果が出たのではないかと思います。

もちろん多少の隙間があったり、歩いていて全く違和感なくしっかりとした床になっているかというと若干怪しい部分はあるのですが、床鳴りはほとんどありませんし、大きく沈む部分もありません。少なくとも前回の寝室の床板補修よりはうまくいったんじゃないかなと思います。

いよいよキッチンの補修作業は残すところ「床材の貼り付け」と、あとは「天井の穴補修」ですね。

ただ、「床板の貼り付け」に関しては、今後もうしばらくは土足で空き家内を移動できる環境を維持したいのもあり、もう少し後回しになりそうです。先に「水回り」の環境を整えてから、空き家全体の大掃除をしてそれからですね。

あのボロボロだったキッチンが最終的にどんな姿に生まれ変わるのか、どうか楽しみにしていていただけたらなと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。