どうも、たかしです。

来る冬に向けて風呂場の寒さを何とかするため進めてきた「薪ボイラー計画」。前回の記事で薪ボイラーを風呂場に設置するところまで作業は進みました。

元々あった石油ボイラー用の煙突を流用
薪の準備も完了

今回はいよいよ、風呂場でのマキボイラー試験稼働を行っていきます。

試験稼働で確かめたいことは

  • 煙はちゃんと煙突を通って排気されるのか
  • どの程度の薪でどの程度お湯を温めることができるのか
  • 周囲の柱やホースは薪ボイラーの熱気に耐えられるのか

等ですね。あと前回は火付けの時に市販の焚きつけ材に頼ってしまったので、集めてきた杉の枯れ葉で問題なく火付けができるかどうかもチェックしたいところです。

それではやっていきましょう。

①稼働準備

こちらが今回の稼働実験に使う薪になります。見えづらいですが、底の方にはちゃんとした大きな薪も3本ほど入れてあります。

杉の枯れ葉で初期火をつけて、その日が小枝や松ぼっくりなどの焚き付け材に燃え移れば、最終的に大きめの薪にも火がついて効率よく薪ストーブの火力が上がっていくという算段です。

あと、最近やたら庭に落ちている栗のイガ(中身は獣に食べられている)も松ぼっくりと同じく良く燃えるといううわさを聞いたので追加しています。

これらを薪ストーブの中に敷き詰めていきます。

適当に詰めているようにも見えますが一応

  • 底の方にメインの薪
  • その周りから入口に向かって杉の枯れ葉
  • その上や周りに焚きつけ材の小枝や松ぼっくり

と言った感じに配置してあって、杉の枯れ葉に付いた火が徐々に奥側に向かって広がっていくように計画してあります。

今回は「最初に設置しておいた薪だけでお湯を沸かすことはできるか」と言うことを調べたいので、よっぽど火力に不安が出ない限りは薪の追加はしません。この初期薪が燃え尽きるまでの温度上昇を計測していきます。

水温は20.8度からスタートです!

②実験経過

マッチで付けた火を杉の枯れ葉に移し、実験をスタートします。

さて、まず最初の課題はこの杉の枯れ葉だけできちんと火が燃え移ってくれるかどうかですが……

こ、これが杉の枯れ葉の力なのか……。

ものすごい勢いです。あっという間に奥の方まで火が広がり、枝木や松ぼっくりにまで火が燃え移っていきました。

薪ボイラー自体もものすごい熱量を放っています。

煙突から排出される煙もものすごいことになっています。

煙が問題なく煙突から排気されているのは一安心ではあるのですが、流石にちょっと煙が出過ぎのような気はします。いくら最も近い隣家まで200mは離れているとはいっても、継続的にここまでの煙が出てしまうと問題があるような気がしてしまうぐらいの激しさです。

火を起こして最初の方は割と煙が出る物みたいなので、その内収まるといいのですが……。

さて、水温の方はと言うとかなり調子が良くて、着火から15分も経たず15度上昇し35度まで来ました。

前回の実験では水温24度スタートでも同じ温度になるまでに30分かかっていたので、これは相当燃焼効率が上がっていることを示しています。やはりちゃんとした薪を使うと火力が違いますね。

それから10分ほど経過し、手を入れるとかなり熱くなっていたので水温を測ってみると、何と45.8度!?

と思いきや、温まっていたのは水面近くのお湯だけだったようで、かき混ぜて底の方と混ぜるとまだ37.5度でした。

ボイラーで温めたお湯が上の方ばっかり熱くなるのは割とあるあるみたいなのですが、ここまで差があるのにはびっくりしました。一応この薪ボイラーはボイラー部以外にも底の方からも薪ストーブ部分からの熱が伝わって温まっているはずではあるのですが……それだけボイラー部の熱交換効率が良いということなのでしょう。

さて、実験から大体40分ほど。薪の火力が弱まり、ボイラー部分からも沸騰しているような「ジワ~」って感じの音がしなくなりました。

しっかりお湯を混ぜて水温を測ってみると、最終水温は42.2度でした。

スタート温度が20.8度だったので、40分ほどで約21度上昇したことになります。もしも火を1時間維持することができれば、水温は恐らく50度ぐらいまでは上げられるのではないかと思います。

前回の実験の際は、薪を途中で継ぎ足したり市販の焚きつけ材を使ったりして40分かかって18度ぐらいしか水温を上げられなかったので、これはかなり上々の結果なのではないかと思います。

③反省・まとめ

今回は風呂場に設置したマキボイラーを実際に稼働させて、問題なく使用できるか・どのぐらい実用的なのかを実験で確かめていきました。

結果としては

  • 水温……20.8度→約44度まで上昇
  • 所要時間……約40分ほど
  • 必要薪量……買い物かご2分の1ほど

と、前回の実験結果を上回るかなり実用的な結果になったのではないかと思います。

今回の反省としては、まず薪の量が少なかったせいか火力が十分もたなかったこと。今はまだ水温も20度台だからいいですが、これが真冬だったらもっと水温は低いだろうし温まり辛いと思うので、もうちょっと薪が必要になりそうです。

そしてもう一つの反省が、こちらの方がかなり重要なのですが、「薪が乾燥しきっておらず煙が出過ぎてしまったこと」ですね。

火付けしてしばらくかなり出ていた煙ですが、結局最後まで無くなることはありませんでした。大きな薪に火が移って火力が安定してからは確かに少なくはなったのですが、どうしても多少の煙は出てしまいました。

やはりその原因として考えられるのは、十分に乾いた薪を使用しなかったことによる不完全燃焼の煙だったのだと思います。実際、薪ボイラーを稼働している時も炉内で時々「ジュウウウ」という水が錠はするような音や「パチンッ!」という水蒸気が爆発するような音がしていましたので、まだまだかなりの水分が薪の中に残っていたのでしょう。

さて、じゃあ薪をどれだけ乾かせばいいのかと言うと、調べてみた結果比較的乾燥期間の短い針葉樹の薪ですら最低でも半年は必要とのことでした。

いやいや、それじゃあ今シーズンは使えないってことじゃん……。

さて、どうした物か……薪を購入するしかないということでしょうか。

しかし、薪は1束大体1000円ほどします。一回お湯を沸かすのにどれだけ薪を要するのかは分かりませんが、仮に1束を1週間で消費するとして、特に寒さの厳しい12月~2月間ずっと消費するとなると1000円×12=1万2000円となります。う~ん高い。

ネットで調べてみると、大きさが不揃いだったり種類がまちまちだったりする薪がもう少し安く売っているみたいなので、それを考慮に入れてみてもいいかもしれませんね。

面白そうな薪を購入して、それのレビューを動画や記事にすればpv稼げるかもとか……俗っぽいですが。

何にせよ、とりあえず問題なく薪ボイラーが稼働できることは分かったので、あとは薪をどうするかだけですね。また進展がありましたらお伝えしていきたいと思います。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。