どうも、たかしです。

この度、地域の学区で行われた防災訓練に参加してまいりました。

僕が現在小屋暮らしをしている山奥集落は、それ自体は僕含めて4~5世帯ぐらいしかない非常につつましやかな集落なのですが、町内会自体はもっと国道沿いに立ち並ぶ民家の地域も含めるため、それなりの人数が参加しています。

今回参加した防災訓練は、更にその町内会単位を複数内包した「地域学区」の規模で開催される物ということで、消防団や役所、そして学校職員なんかも参加するそれなりに賑やかな集りになりました。

普段仕事もせず、ほとんど自分の土地から出ず、一日に関わる他人の平均人数が1人あるかないかという究極の隠居生活を送っている僕ですが、しかしだからこそ、こういうたまにある町内会のイベントには積極的に参加するようにしています。

この度はそんな、久しぶりに人並みに埋もれて人酔いするぐらい賑やかだった地域学区の防災訓練に参加してきたレポートをお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①防災訓練の内容

防災訓練が実施される日の2週間ほど前に、一度町内会で集まって防災訓練の工程・内容について説明する機会が地域の公民館で行われました。

その説明会の時間帯が夕方の6時ごろだったので、若干小屋から出て公民館へと移動するのが怖かったんですけどね。

夜の集落内はサファリパーク

秋はシカの発情期だったり、多くの獣にとって餌をたんまり食べて脂肪をため込む時期ですから、集落のどこで出くわすか分かったもんじゃありませんし……。

とはいえ、ビクビクしながらも車で3分ほど行った場所にある公民館に到着すると、何と集まっていたのは僕含め4人だけ。説明役の会長さんを除けば3人しか集まっていませんでした。

僕以外の2人もこれには流石にビビっていましたね。どうやらこの防災訓練は毎年ある物ではなく、以前に開催されたのは10年近く遡るのではないかと言うことで、皆さんの意識も希薄なのかもしれないと。

初っ端から不安を感じつつ、4人だけの説明会で話された防災訓練の概要は以下のような感じでした。

  • 朝6:30……町内会ごとに各公民館に集合
  • 6:45……学校へと車乗り合わせで移動
  • 7:30……防災訓練開始(学校内の防災設備の説明、AED・バケツリレー・消火器などの体験)
  • 9:00……終了。現地解散

まず朝の集合が6:30と言うのがけっこうビビりましたね。僕自身かなり朝は早い方で、無職となった今でも朝6時起床を心掛けているのですが、それでも余裕とは言えないタイムスケジュールになっていて驚きました。

地域の防災訓練のタイムスケジュールってこんなもんなんですかね? 今まで参加したことなかったので比較しようが無いのですが……。

自分としては割と楽しみだったのが、地域の小学校の中を見学することができるという点ですね。腐っても元教員なので、山間地域の小学校がどのようになっているのかというのは結構興味があるのですが、やはり僕のような無職のオッサンが小学校に合法的に侵入できタイミングなんて滅多にありませんから、ぜひともこの機会に校内施設を舐め繰り回したいと思いました。

②当日の様子

当日、朝余裕を持って行動するため5時起きでゆったり準備しつつ、6:30丁度に公民館へ向かうとそこには既に10人ほどの町内会の方たちが駐車場に集結していました。

どうやら本番まで4人だけなんてことにはならなかったらしいとホッと一安心しつつ、その数人加わって10数人で車に乗り合い、小学校へと向かいました。僕は小学校への道のりには明るくないので、他の人の車に乗せてもらって向かいました。

さて、いざ小学校に入ってみるとこれが驚き。広い・綺麗・自然豊かの3拍子揃った最高の小学校がそこにありました。

ちょっと坂を上った先にあり、小山の頂点を切り拓いたかのような形で小学校の敷地が広がっていました。周囲は山林に囲まれているため景色がいいわけではありませんが、それ故周囲から隔絶されているような非常に落ち着く空間となっていました。

グラウンドの広さは、僕が務めていた街中の小学校より少し広いぐらいで、そこの小学校に通う子供の数が恐らく30人満たないぐらいだと考えると非常に贅沢です。

校舎の形状がまた独特で、どちらも平屋の教室棟と管理棟とに分かれており、教室棟は1学年1クラスの教室が連なった形になっていて、それが渡り廊下で職員室のある管理棟とに分かれている感じでした。

雰囲気としては、グラウンドが掃き出し窓で教室と直結している、幼稚園・保育園によくあるような感じに似ていました。それがもっと大規模になっているような感じです。

町内会の方と雑談する中で聞いたのは、もうかれこれ数十年前には今後子どもの数が減る一方なのは分かり切っているから、1学年が1クラス以上にならないことを前提として校舎を作り変えた結果このような形になったとのことでした。

僕の中の「過疎地域の学校」って、めちゃ古ぼけた無駄にデカい校舎に空き教室ばっかり、みたいなイメージだったので、これはなかなか衝撃的でしたね。

プールや体育館など、小学校として必要な設備はすべてそろっていましたし、それもやたら綺麗でした。

体育館なんかは、学校の施設としてではなく「地域のスポーツ施設」として予算を出して建てているみたいで、外観も正にそんな感じで受付があって更衣室があって……みたいな感じで、公共施設らしい作りになっていました。何と数年前までは「トレーニングルーム」なる物があって、筋トレ器具も置いてあるちょっとしたジムみたいな施設も併設されていたらしいです。誰も使わないから廃止されたようですが……うーむ、凄い。

さて、そんなこんなで学校施設を物色している間にどんどん地域の人が集まってきて、なかなかの賑わいになってきました。

ちゃんと数えた訳じゃないので明確な数は不明ですが、ぱっと見150人前後ぐらいは集まっていたのではないかと思います。内訳はほぼほぼ中高年の男女でしたが、数人小中校生ぐらいの子どももちらほらいました。

僕が良く行く地域の商店の店主さんなんかの姿も見えて、まさしく「地域の集り」って感じになっていましたね。

田舎では噂話が広まるのが早いなんてよく言いますけど、こんな風に地域に住むほとんどの人がパッと集まることができてしまうのですから、それも当然ですよね。ほとんどの人が同じ小中学校の卒業生であり顔見知りであり、今なお密接な交流がある人たちとなれば、そりゃあ噂話もパッと広まるってもんです。

僕がかつて勤めていた小学校や、それこそ僕が住んでいたアパートのあった地域でも恐らくこうした「地域の防災訓練」のような集りはあったのだとは思いますが、集まる人たちの形質は全く異なっていたんじゃないかと思いますね。

行ったことはないので憶測でしかありませんが、少なくとも「その学区地域に住む人のほぼ全て」が集結するイベントでは間違いなくなかったんじゃないかなと。恐らくは「その学校に通う子供のいる家庭や、その地域の活動に熱心に参加する人たち」の集りであって、例えば僕のような「住んでいるアパートがたまたまその学区内だっただけの人」はまず参加しないでしょうからね。

昨今よく「町内会は必要か不要か」みたいな議論が巻き起こることがありますけど、やっぱりその地域の雰囲気によって町内会の重要性も大きく変わってくるので一概には言え無さそうだなと思いました。

少なくとも今僕が住んでいる地域ぐらい「地域住民の密接度」が高い場所では、「町内会に入っている人」と「そうじゃない人」みたいなくくりで他人との距離感が大部分でき上がってしまうのは仕方なくて、そういう面倒を避けたいのであれば入っておいた方が無難な気がしました。

いや~入っといてよかった~。

その後、役所の人の挨拶や防災施設の説明なんかがあって、その後いろいろ体験をしたりして、防災訓練自体はつつがなく進んでいきました。

一つ面白かったのは、「ドローンを飛ばして空撮の様子を見学する」というプログラムがあったことですね。

消防団員がホース放水の訓練をしている様子を、空撮でモニターに映すといったプログラムでした。

そのモニターに映った映像が思いのほか鮮明かつズーム性がめちゃ高くて、地上20mぐらいの高さから直下を映してまるですぐ近くから撮影しているぐらい鮮明にズームすることができるほどの性能をしていました。

それでいて浮上する時のプロペラ音なんかもほとんど無くて、ステルス性にも優れているようでした。一体値段いくらするんだろう、高そ~。

現代ドローンの性能の高さを見せつけられましたね。こりゃあ戦争変わるわ。

③まとめ

今回は地域学区の防災訓練に参加してきた際の様子や、その際に感じたことなどをご報告していきました。

朝5時起きで準備して、朝9時まで続いて結構疲れましたが、参加して良かったなと思っています。

良かったと思った理由はいろいろありますが……

やはり最大の理由は参加品として「えいようかん」を貰えたことですね!

こちら、かの「井村屋」さんが出している非常食で、羊羹でありながら5年間の長期保存が可能と言う驚きの商品となっております。

あの伝説のアイス「あずきバー」を輩出している井村屋さんですから、その味はもはや約束された勝利。ネットで検索すると5本入りで500円もする品みたいですので、そんな神商品がもらえるだなんて本当に参加して良かったなと思います。

みなさんもぜひ、地域の防災訓練の案内が届いたら参加してみてはいかがでしょうか?

最高に美味しい「えいようかん」が貰えるかもしれませんよ!!

ちなみに、ガチのマジで美味かったです。普通の羊羹より濃厚で美味しいまであります。やはり井村屋は神。

今回の記事は以上となります。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。