どうも、たかしです。
小屋の内装が7月末辺りに完成し、小屋に完全に拠点を移してから既に3週間以上が経ちました。
虫の侵入のない、明るい照明のもとで、冷房の効いた小屋の中で、空き家で寝泊まりしていたころとは比較にならないほど快適な生活を過ごしていたのですが……。
驚いたことに、体感の上では空き家で生活したいた時よりも体調面、そして精神面に置いても不健康な生活になってしまいました。
繰り返しになりますが、小屋が完成してから、生活はビックリするぐらい快適になったのです。
だというのに、睡眠リズムは狂い、運動量が減り、生活にメリハリが無くなり……と。空き家で生活していた時よりも気だるさを感じることが多くなり、それに伴ってどんどんブログの執筆や動画編集などの作業効率も下がって行っているように思います。
一体なぜ、苦労して完成させた小屋に生活の拠点を移して快適な生活を送れるようになったというのに、空き家という不快な空間にいたときよりも不健康になるなどといった事態に陥ってしまったのか。今回の記事で僕の考えをお伝えしていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
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①空き家で寝泊まりしていたころの生活
なぜ空き家で健康的な生活を送れていたのかを考えて行くために、空き家に生活していたころの生活ルーティンを振り返っていきたいと思います。
- 4:00……起床
- 4:00~5:00……朝食、洗濯
- 5:00~9:00……小屋づくり
- 9:00~15:00……町へ降りて買い物・昼食
- 15:00~17:00……小屋づくり
- 17:00~18:00……風呂、夕食
- 18:00~20:00……ブログ執筆、動画編集
- 20:00……就寝
空き家で寝泊まりしていたころ、僕は超が付くぐらいの早寝早起き生活でした。
というのも、空き家では大体19時を回ったあたりから明らかに侵入してくる虫の数が増えて行って、活動的になり、視界のどこかしらでは虫が飛び交っているというありさまだったからです。
いくらPCを広げて作業をしたり、もしくは動画を見たりゲームをしようとしたりしたところで、次の瞬間には虫が目の前を飛んだり体に止まってきたりと、とても夜間は落ち着いて過ごせるような状況では無かったのです。
そのため、夜はもう特急でブログの更新や動画編集を済ませて、虫の侵入のないテントの中に籠ってしまっていました。更にテントの中もお世辞にも快適とは言い難い物だったので、そのまますぐに寝てしまうため、どれだけ遅くても21時には床に就くというのがお決まりのパターンだったのです。
また日中も、不潔で、何かしら音が響いていて不気味な空き家内の居心地が悪すぎるため、基本的には外に出るようにしていました。比較的気温の穏やかな午前中と日が落ちてくる夕方は庭で小屋づくりをして、それ以外の日中はほぼ必ずと言っていいほど街に下りて昼食・資材などの買い物をしていました。
この時は「早く小屋に住みたい」という一心でモチベーションもマックスだったので、かなり長い時間小屋づくりに明け暮れることができていました。一日に10時間以上作業していたこともあるほどです。
結果的に、心が安らぐことは無くとも「早寝早起き」「よく動きよく食べる」といった生物にとっては非常に健康的な生活を送ることができていたのです。
しかしこのようなある種健康的で規則的な生活ルーティンは、小屋が完成したことにより激変してしまいました。
②小屋が完成してからの生活
ここで小屋暮らしが始まってからの生活ルーティンをご紹介します。
- 6:00……起床
- 6:00~8:00……朝食、洗濯
- 8:00~11:00……ブログ執筆・動画編集
- 11:00~15:00……昼食、小屋でダラダラor街に下りて買い物
- 15:00~17:00……畑作り
- 17:00~18:00……風呂、夕食
- 18:00~22:00……小屋でダラダラ(午前中に終わってない場合はブログ執筆・動画編集)
- 22:00……就寝
まず、寝起きする時間がかなり後ろの方にずれるようになりました。
一応8時間睡眠はとれるように心がけてはいるが、それすら最近は危うくて、ついついゲームをしたり漫画を読んだりで夜更かししてしまって、就寝時刻が23時を回ってしまうことがあります。
朝起きるのも、最近はパッと起きてすぐ行動……ということがなかなかできなくなってしまいました。
とにかく小屋から出るのがダルくて、以前は「居心地の悪い空き家から早く出て活動したい」というマインドだったのが、今では「居心地の良い小屋にずっといたい、何もしたくない」になってしまい、どうしても朝起きて小屋から出て活動を始めるのが間延びしてしまいます。
ブログ執筆や動画編集にかかる時間もかなり間延びするようなってしまいました。
小屋づくりをしている時は、その様子をそのまま記事にすればよかったからそこまで時間がかからなかったというのもあると思いますが、明らかに空き家で作業していた時と比べてついついスマホを見たりテレビで動画を見たりする、中だるみ的な時間が増えてしまったように感じます。
土地開拓のための作業時間はゴッソリと減ってしまいました。今年の夏が暑すぎてまともに作業ができなかったというのももちろんあるのですが、それ以上に現在は「早く作業を進めないと」という危機感にも近いモチベーションが、快適な空間を手に入れたことによりほぼ0になってしまったのが大きな理由だと感じています。
つまり、結果的には小屋が完成したことにより、「睡眠時間が不規則になり」「体を動かす時間が減り」「PC作業にメリハリが無くなり」「ダラダラするだけの時間が増えた」という、確実に健康に悪く、何なら精神面にも良くないような状況に陥ってしまったのです。
③「小屋暮らし」がもつジレンマ
実は生物にとって、住みかは「外敵に襲われることが無い」という条件さえ満たされているのであれば、むしろ多少不快な空間である方が健康にとっては良いのではないか。
というのが、空き家暮らしを経て小屋暮らしへと至った僕の経験から考える仮説です。
空き家という空間は、汚いし虫は入って来るし屋根裏にネズミはいるし、とにかく不快な場所であることは間違いありません。ですがそれでも、少なくとも危険な野生生物に襲われることは無く、テントに籠れば細かい虫も入って来れないため、睡眠を確保することも何とかできていました。
そして、空き家が不快な空間であるからこそ常に意識を外に向けることができ、活動的に自ずとなり、身体的な健康を保つことができたのです。
そう考えると小屋という物は、空き家より遥かに快適ではあるのですが、その分どうしても気持ちが外方向へと向いていかないのです。
もちろん農地や庭をもっと改良して、マダニなどの外敵を完全に打ち払って安全な空間にしたいという思いは今でもあるのですが、それでも「マダニに襲われたくないならずっと小屋に居ればよくね?」となってしまい、「よし今日は小屋でとにかくダラダラしよう」という感じになっていってしまうのです。
そう考えると、「決して快適ではないが、安全な空間」ぐらいの方が生物が健康的に、そして活動的に過ごすためにはちょうどいいということなのかもしれません。
とはいえ、じゃあ健康的な生活を取り戻すために空き家に拠点をまた戻すかというと、そんなのは絶対に御免こうむります。
もう絶対にあんな地獄のような環境で生活したいとはどうしても思うことはできません。
小屋が最高過ぎるからこそなおさらそう思います。
健康のためには小屋に籠らない方が良いのは百も承知なのですが、だからといって快適な小屋から超不快空間である空き家に戻ることなんてできない。
これこそが小屋暮らしが抱えるジレンマなのです。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。