※今回の記事は取り扱う題材の関係で、どうしても汚物関係の表現・描写が多めとなっています。直接的なブツは一切写しませんが、苦手な方はご閲覧にはご注意ください。
どうも、たかしです。
以前の記事では空き家での洗濯機の導入も完了し、まだまだ解決すべき課題は残っているもののとりあえず空き家で洗濯をすることができるようになりました。
これであと残すところ、空き家で生活するうえで整備するべきものはあと一つだけになりました。
それが「トイレ」関係です。
という訳で、今回の記事では以前作成した「コンポストトイレ」を実際に設置し、長期使用&事後処理までをする様子や使用感についておつたえしていきます。
果たしてコンポストトイレは問題なく使用することができたのか? どのように環境を整備し、事後処理しているのか?
やっていきましょう。
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①設置
コンポストトイレを設置する場所は結構迷ったのですが、一旦仮の置き場として「玄関」に設置することにしました。
この場所に設置することにした理由としては、「空き家内であること」と「換気しやすい位置である」ということの2があります。
コンポストトイレは塗装もしてあるためある程度は屋外使用にも耐え得るとは思いますが、屋外ではやはり雨の日や夜間での使用が難しくなってしまいます。ゆくゆくは屋外にも屋根付きだったり、常夜灯のあるスペースを作るつもりではありますが、現時点では難しいため屋内であることは必須条件でした。
また、換気しやすいというのも非常に重要な条件で、なぜならば水洗トイレと違ってコンポストトイレでは排泄物は土の上に落ち、しばらくは悪臭を放ち続けます。その臭いは結構な物で、水洗トイレに慣れてしまっているとそれだけでかなり面食らうほどです。
そのため、トイレ後しばらくは換気をし臭いを逃がすことは絶対必要なので、そういう意味で玄関先は網戸も設置できるし、居間の扉を閉じれば空間を隔離することも可能なため非常に好条件でした。
コンポストトイレに使用する土を、空き家の裏手の土砂から収集します。
この土は長年の草木が堆積し、分解され細かくなったいわば「天然物の腐葉土」ですので、コンポストトイレの基材としては十分適しているのではないかと思います。
ミミズが出てくるぐらい肥沃な土ですから、土質の良好さは御墨付です。
コンポスト容器にガラ袋をかけ、その中に土を敷いたらコンポストトイレの準備は完了です。
②トイレ使用の流れ
ここからは実際にこちらのコンポストトイレを使用する時の流れをお伝えしていきます。
実際のブツは写しませんので、言葉と間接的な画像で想像してもらえると幸いです。
まずは着座してブツを致すわけですが、ここで一つ反省としては便座の内側は面取りしていたけど外側が未処理だったため普通に足に便座の角が刺さって痛かったことがあげられます。
確かに便座って内側のU字部分が丸くなっていますが、外側も丸くなっていますからね、完全に盲点でした。
座り心地はというと、先に述べた角の痛さを除いてなおまあまあイマイチでした。やっぱりきれいにお尻が収まる便座というのはかなり計算され尽くしたサイズ感や質感じゃないと難しいのかもしれません。改善の余地ありです。
また、トイレットペーパーに関しても特にホルダーを用意していなかったので、ロールから紙を取るのが大変だったのが不便でした。
トイレ小屋だったり、トイレスペースだったりを本格的に作るとなったら壁にペーパーホルダーを施工すればいいのですが、居間は仮の配置ですのでどうした物かと思っています。
ふき取った後の紙はパッキン付きの臭いが漏れにくいゴミ箱に捨てています。
今のところはこれでほとんど臭いはしませんし、開けた時に異臭が一気に漂うということも無いので恐らく使用後の紙に関してはこれで問題ない物と思われます。
物をすべて出した後は、まずはこちらの発酵促進剤をブツ全体にかかるように振りかけます。
こちらは本格的に堆肥にする前にブツを少しでも分解しやすい状態にしておく狙いと、プラスで防虫、防臭の効果を見込んでいます。
発酵促進剤の臭い自体はなかなか香ばしい感じの臭いで、これを振りかければとりあえずブツの悪臭は一旦抑えられる感じがあります。
ブツにはさらにその上から土を追加で覆いかぶせて、完全に見えないよう土の中に埋めます。そうすることでとりあえず臭いは完全に抑えられます。
ただ、ブツの水分量が多すぎると、ブツ自体の臭いは抑えられてもそこから発生する水蒸気や延いては結露した水滴に臭いが発生するので、水分量の少ない健康的なブツをすることはコンポストトイレを運営していく中で割と重要課題となります。
小の方に関しては、漏斗を通してタンク内に溜めていくわけですが、使用後にはじょうろで水をかけて漏斗を洗浄するようにしています。
漏斗に小がかかったままだとやはり臭いますし、ここで水と賞を混ぜておくことで臭いの発生を抑制する狙いもあります。
タンクから漏れてくる臭いとしては、めちゃくちゃ臭いという感じではありませんがやはり独特な香りは漂ってきます。公衆トイレとかの臭さをもう少し燻製したような香りというか……とにかく、汚物の臭いとはちょっと違った感じの臭いがします。
最終的にはこんな感じで玄関の片隅に固めて置いてある感じでコンポストトイレを運用しています。
今のところ大きな問題はありませんが、やはり便座の座り心地の悪さと、土をかけたり調達してきたりする手間が面倒ではありますね。
ちなみに臭いに関しては、このようにタンクのキャップを締め、コンポスト容器の蓋をした状態の時は全くありません。
③事後処理
コンポストトイレは基本的に「タンクや容器に溜めて、溜まったものを処理する」必要のあるトイレになります。
処理の仕方は大小でそれぞれ異なりますので、それぞれどのように今のところは処理しているのかをご紹介していきます。
小の処理
勝の方に関しては、20Lのタンクの大体3分の1ぐらいまで溜まった段階で処理をします。
なぜ満杯まで溜めないのかというと、小の方は水で希釈したうえで畑に液体肥料として放流する計画にしているためです。
放流の際には、タンクから直接水を放ってしまうと一カ所に集中しすぎてしまいますので、ポリタンクに直接つけて使えるタイプの電動ポンプシャワーで放流をしていきます。
今のところは畑がありませんので、前回の記事で切り開いた農地の方で放流していきました。
シャワーの勢いはかなり弱いため、水で薄めてタンク一杯になった小を全て放流するまで15分くらいは掛かってしまいます。その間重いタンクを持って農地を練り歩かなくてはならないため結構大変でした。
小の臭いに関しては、やはり若干香ばしい感じの臭いが漂っては来ますがそこまで臭いというほどではありませんでした。
というか実は、この小の放流に関してはマーキング的な意図があります。このようにして「ヒトの臭い」を敷地にばらまくことで獣が寄って来なくなる効果があるのではないかと期待しているのですが……どうでしょうね?
大の処理
台の方の処理に関しては、コンポストトイレにかけてあるガラ袋ごと土とブツを回収し、敷地の隅の方で雨ざらしにしつつ一時保管しておくだけになります。
最終的にはこちらのブツをたい肥にして畑で使用出来たらと考えているのですが、少なくともたったこれだけの量をたい肥にしても何にもなりませんので、まずは量を溜める必要があります。
堆肥を作るためには気温が高い時期を狙った方が良いという記述を見かけましたので、まずはこれを7月~8月ぐらいまでは溜めて行こうかなと思っています。
たい肥にする際には、発酵微生物やら米ぬかやらと混ぜたり、囲いや屋根を作ってそこにブツを重ねて保管したりといった工程を踏んで行こうかと思っていますが、現時点ではとりあえず保管しておくだけです。
臭いはというと、近くを通るだけだったら全く気にならないぐらいです。ただ見かけるたびにハエは止まっていますから、やはり臭いはしているのだとは思います。
④まとめ
今回は空き家でのコンポストトイレをどのように運用しているのか、設置、使用、事後処理と全体の流れを通して説明していきました。
現状、コンポストトイレは特に問題なく使用出来てはいますが、これまでアパートで使用していた水洗トイレと比べると以下の点がやはり不便だと感じました。
- 排泄時に悪臭がすぐに漂う
- 使用前、使用後にタンクやコンポスト容器諸々セットしなくてはいけない
- 便座の座り心地が悪い
- トイレットペーパーを主とした関連用具の置き場が無い
- 定期的に排せつ物の処理が必用
これらの不満点はほとんど事前に予測できていた問題ではあるのですが、やはりこれだけの不満点を解決してくれる水洗トイレというものは素晴らしい発明なのだと感じましたね。
コンポストトイレの良い点を挙げるとするならば何でしょうね……水道代がかからないのと、トイレ掃除がほとんど必要ないことぐらいかな?
本当に排せつ物を肥料として利用できるようになればそれもまたメリットになるのだとは思いますが、さてさてどうなることやら。
また夏の暑い時期になったら、溜まったブツをたい肥にする作業をやってみたいと思っていますので、それも記事にしてお伝えして行く予定です。どうかお楽しみに。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。